和楽器バンド「ボカロ三昧大演奏会」

和楽器バンド_ボカロ三昧大演奏会
和楽器バンド「ボカロ三昧大演奏会」 (2014)

和楽器バンド、初の映像作品。
のはず。
超満員の赤坂BLITZでのワンマン公演を収録した、2枚組DVD。

タイミングとしては、ボカロ曲のカヴァー・アルバムである1st「ボカロ三昧」(2014)、そして初のオリジナル曲によるシングルMV「華火 -Hanabi-」(2014)をリリースした後ですね。
ですので、タイトル通り、収録曲はほとんどがボカロ曲。アルバム1枚とプラス華火だけでは曲数が足りません。千本桜は2回やってるし。そういう持ち曲の在庫のこともありますし、また、MCにもあるように和楽器の響きや個々のメンバーにもスポットを当てるべく、色々と趣向を凝らしたショウ構成になっています。Vo+筝+尺八による和楽器アコースティック・ユニット=華風月の曲や、詩吟、楽器の組み合わせを変えてのセッション・コーナー等々。

このセッション・コーナーがなかなか面白いんですよね。特に普段見慣れていない和楽器が絡んでくると。
三味線はビブラートを掛けてもギターほどわかりやすく掛からないんだな(当たり前?というかピックアップの問題か?)とか、神永大輔はかなり派手に動き回りながら吹いてるけど尺八を逆さにして唾が逆流してこないのかなとか、町屋は綺麗なトーンのギターを弾くなぁ(インストのすげぇいい)とか、でもステップはチャラいよな(笑)とか。8人揃ったバンド曲より大きな見どころだったりして。

赤坂BLITZのステージが狭く感じます。単純に人数が多いってのもあるし、筝と和太鼓がスペースを取るからってのもあります。神社の拝殿ともいえそうな、階段状に組まれたセットも含めて、ステージ上は「華やか」のひとこと。衣装もしかり、メンバーの動きや表情もしかり。照明も艶やかで忙しく、かつボカロ曲はメロディ/歌詞の詰め込みが激しい曲が多いので、自然とライブの雰囲気は「躁」のイメージが強くなります。全体には忙しいショウなんだけど、セッション・コーナーが適度に挟まれるおかげで、動静の起伏が生まれているという感じですね。

鈴華ゆう子(Vo)はあんまりフロアを煽るのが上手くない、というか、この時点ではあんまり板についていないので、ここで黒流の存在が効いてきます。彼が和太鼓のリズムに合わせてガンガン煽ってくるからこそ生まれる熱が確実にあります。あと町屋のバッキングVoがライブだとかなり重要。彼、早口Voも上手いしね。

テクニシャン揃いのメンバーだし、各楽器の録音状態も良好です。パフォーマンスも華やか。
ただ収録曲は物足りないですね。ボカロ曲の早口言葉がゆう子嬢の魅力を引き出せるとは思っていないことが大きいですけど。まぁこれも、オリジナル曲による2ndアルバム「八奏絵巻」(2015)が出て、その出来が素晴らしいことを知っている今があるからこそ言えることですけどね。それにしても華火は名曲だ。ギリギリの歌い上げをしても気品を失わない、鈴華ゆう子のVoがあってこその曲。

あ、あとメンバーが多いからしょうがないかもしれないですけど、カメラワークの切り替えが激しく、非ッ常に慌ただしいです。目が疲れる。
(ずっとゆう子さぁんだけ映してくれててもいいんだけどな)


【DISC1】
01. 篝火 -Opening SE-
02. 六兆年と一夜物語
03. 千本桜
04. いろは唄
05. ルカルカ★ナイトフィーバー
06. カゲロウデイズ
07. 虹色蝶々
08. 月・影・舞・華
09. 星降る丘 (華風月/鈴華・神永・いぶくろ)
10. 三樹の酒亭に遊ぶ<詩吟> (華風月/鈴華・神永・いぶくろ)

【DISC2】
01. 津軽三味線 × 和太鼓 競演 (蜷川・黒流)
02. 脳漿炸裂ガール
03. Episode.0
04. 焔 (町屋・亜沙・山葵)
05. 哀愁レインカフェテリア (町屋・亜沙・山葵)
06. 深海少女
07. 吉原ラメント
08. 地球最後の告白を
09. Drums × 和太鼓 競演 (山葵・黒流)
10. メンバー紹介
11. セツナトリップ
12. 天樂
13. 華火
14. 千本桜


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