Nozomu Wakai's DESTINIA「Requiem for a Scream」


Nozomu Wakai's DESTINIA「Requiem for a Scream」 (2014)

以前記事にした、ギタリスト・若井望のソロ・プロジェクトのデビュー・アルバム。「ロッカーやってまぁぁす!」感爆発、その臆面のなさがちょっとこっぱずかしい、そんなジャケの人はGus G.ではないです。若井本人です。
で、音楽性はそのジャケを見れば自ずと分かる、つーか「こんなジャケ、正統派HR/HMしかありえねぇだろ!」ってくらい真正面ド真ん中な正統派HR/HMです。期待と予想は裏切りません。
前にも書いたとおり、ゲスト陣の顔ぶれを見ればバレバレな音楽性なわけで、実際聴いてみても、それがそのまんま表出してきたといった感じですね。その分、新境地や実験性みたいなものとは無縁ですが、まぁ「正統派」「王道」ってそういうことでしょうから。
再度、参加メンバーを記しておきます。

 Vo:Rob Rock (IMPELLITTERI)
 Vo:森川之雄 (ANTHEM)
 Vo:小野正利 (GALNERYUS)
 Ba:寺沢功一 (BLIZARD, etc…)
 Dr:宮脇知史 (44MAGNUM, etc…)
 Key:増田隆宣 (B'z&浜田麻里サポート, etc…)
 Key:YUHKI (GALNERYUS, ALHAMBRA)
 Cho:Fuki (LIGHT BRINGER, DOLL$BOXX)
 Cho:榊原ゆい

この手のメタルを愛する人ならば、傑作級の出来栄えでしょう。ちょっと「基本」に忠実過ぎて優等生くさいところはありますが、曲作り/ゲストの生かし方、共に「ツボを得た」という感じで、かなり良いです。
全編、英詞。リードVo3人の歌唱が好きならば、“買い”だと思います。それぞれの長所をしっかり引き出した曲が詰まってますから。乱暴に言ってしまうと、インペリテリ、アンセム、ガルネリ、だ(笑)。その他、VOW WOW的だったりBON JOVI的だったり、もうちょっと様式美寄りだったりする楽曲が揃ってます。そのいずれにも印象的なメロディがあるのが◎。
因みに、ボーナス・トラックを除く全10曲の振り分けは、①④⑧がRob、②⑤⑨が森川、③⑦⑩が小野で、がインスト曲になります。3人のVoが、「Rob→森川→小野」という順番で三回転。とっても分かりやすい。

王道HR/HMへの敬意、そして参加ミュージシャンへの敬意が感じられる作品でもあり、それがそのまま本作の特徴であり、同時に“ウリ”になっているように感じます。
切羽詰っているような、正にJOEって感じのDrプレイが収められていること、(再結成)BLIZARD繋がりであろう、寺沢功一のメロディックなBaラインがはっきりと聞こえるように録音・調整されていることも、彼らへのリスペクトゆえでしょう。Key奏者、増田ちゃんとYUHKIの両名に関しても、それぞれトレードマークとも言える音色で貢献しており(2曲ずつ参加)、それが同時にこちらが求めているものでもあるので、嬉しいですね。
ゲストが伸び伸びと歌い、演奏してる。そういう土壌(=楽曲とアレンジ)が用意されてるから。得意なことを存分にやっているがゆえに、そのゲスト自体が輝くというフィードバックが素晴らしいです。

テクニカルかつメロディアスなインスト曲⑥Dearest Painは、スピーディなフレーズではちょいとモタってるようにも感じますが、とても聴き応えがありますね。全体的に若井自身のGtプレイはなかなか魅力的で、ギタリストとしての面も光ってます。ただ、それよりはプロデューサー的側面が強い作品かな、と。個々の楽曲に目を向けても高水準のものが揃っていますが、個人的には森川曲が一番好み。


「さて、ふっきーの話でもしようか」

ふっきーは森川曲②Sweet Vengeanceと、小野曲⑩Fight to Winの2曲でバッキングVoを担当してます。前者は曲名に相応しいダークで力強い正統派HM曲、後者は爽やかさと煌びやかさが突き抜けるアップテンポの曲で、どちらも素晴らしい出来です。
でもね、思ったより彼女の声聞こえないんだわ。どちらも主にサビ裏でハモってるんですが、メインVo以外にも若井によるコーラスが被さっていたり、Keyがスーッと入ってたりして、ぶっちゃけそいつらが邪魔(笑)。女性Voが歌ってるなー、ってのは認識できるんだけど、もしかして仮にふっきーが歌ってなくてもバレないんじゃね?、とか思えてくるのよ。
もうね、気分はテム・レイ(アムロ・レイのパパ)ですよ。
「ええい、森川(小野)はいい!ふっきーを聞かせろ、ふっきーの声を!」
temray.jpg
まぁ、繰り返し聴いてたら耳が慣れて来て彼女らしい声をそこそこ把握できるようになったし、のラスサビ前には「これぞふっきーッ!」というシャウトが一発(だけ)入ってるので、別にいいんですけどぉ(あんまりいいと思ってない)。
バッキングVoに関しては、同じく2曲に参加してる榊原ゆいの声の扱い方も同様な感じですね。あぁ、でも彼女(榊原)と比べると、ふっきーの方がまだ目立ってるか…。


捨て曲無しどころか、佳曲だらけの傑作。
2014年に出た、ANTHEMGALNERYUSの新譜、そのどちらよりも本作を気に入ってます。

キングレコードによるトレーラー映像 → コチラ。
ボーナス・トラックの⑪Requiem for a Screamは、の森川Voヴァージョンです。YUHKIがパイプオルガン、太田カツがGtで客演しており、Rob版と比べてラフで攻撃的、Gtが縦横無尽に走り回るテイクになってます。

【お気に入り】
特に、
⑨Despair Caprice
オケをフィーチャーした大作。森川の絶唱、ドラマティックなメロディ展開。最高ス。
②Sweet Vengeance
ふっきー!ふっきー!ふっきー!(笑)
⑩Fight to Win
ふっきー!ふっきー!ふっきー!(笑)
①Requiem for a Scream
増田ちゃんのオルガンとRobらしさ爆発。
⑤Still Burning
これも増田ちゃんのオルガンが映える曲。Gtソロも素晴らしい。


ライブやってほしいね。勿論ふっきー参加で。
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COMMENT 2

sugi  2015, 01. 16 [Fri] 21:09

職場の休みに見たのですけど、テム・レイで笑いこらえるのが大変でした。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2015, 01. 19 [Mon] 19:16

sugiさん、

とてもありがたいお言葉です(笑)
このCDを聴いて、テムの気持ちがよく分かりましたよw

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