ORPHANED LAND@渋谷duo MUSIC EXCHANGE

『PAGAN METAL ALLIANCE』 渋谷duo MUSIC EXCHANGE (2014/11/26)

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『PAGAN METAL ALLIANCE』の東京公演1日目に行ってきました。ですが、私にとっては、既報の通りORPHANED LANDの初来日公演を観に行ってきた、という意味合いが強いですね。来日決まったと思ったら中止、なんていう“茶番”もあったことですし、嬉しさもひとしお。
2日目にはALESTORMとかMOONSORROWとか出ますが、私はこの1日目だけ参加。

会場は、渋谷duo MUSIC EXCHANGE。TSUTAYA O-EASTの下ですね。この日、向かい側のO-WESTではGYZEがワンマンをやっていたという…。
この会場、「duo MUSIC EXCHANGE 柱」みたいな検索ワードでウチのブログに訪れる人が時折いるんですが、まぁ、あの柱、邪魔ですよね。会場行くまでは「いやいや邪魔つったって、それほど大したことないでしょ」とかいつも思ってるんですが、いざ会場に入ると「うっわ!なんだこの柱、クッソ邪魔じゃねぇかよ!」ってなりますからね、毎回(笑)。ほんとイヤだわ、この会場。はなっからステージ上の全てを把握することを諦めなきゃならないってのが、ダメダメ。
因みにこの日の私の位置からは、ステージ上手側全滅ね(苦笑)。メンバーも機材も何も見えん…。


HYPOCRAS
平日17:30開演という、サラリーマンに喧嘩売ってる時間設定だったため、一番手の彼らは完全に諦めていました。というか、彼らがいてくれるからORPHANED LANDに間に合うという、逆の発想。でもどうやら開場が遅れてたようで、少しだけ観ることが出来ました。
笛がピ~ヒャララって鳴ってる明るいフォーク・メタルで、なかなか盛り上がってる。でも、演奏イマイチだね。特にGt氏のプレイ、たどたどしいよ。1曲半くらいしか観れなかったけど。


ORPHANED LAND
俺的ヘッドライナー。まさか死ぬまでに観る機会が巡ってくるとはオーファン。不安要素は、リードGtのYossi Sassiがいなくなっちゃってるってことよね。

ステージ上、Kobi Farhi(Vo)の磁力が物凄い。「カリスマティック」と言うと大袈裟過ぎますが、モロに“(キリスト)っぽい”容姿は目を引きますし、背も高いからステージ上の動きも様になる。なりまくる。もっと仙人っぽいというか、厳しくて浮世離れした人物を想像してたんですが、いや~、Kobiたん、柔和な物腰でめっちゃフレンドリーだわ~(笑)。「アリガト」連発っすよ。何より、フロントマンとしてとても優れていますね。穏やかに手拍子や合唱を誘ったり、大きな動きで拳を突き上げさせたり。
そして、あの甘美な歌声だ。これまた、もっと人間離れした声、例えば、その声を聴いた途端に聞き手が一気に10歳くらい若返っちまうようなそんな驚異的なミディ=クロリアン値の高さを見せつけたり、聴いてるこっちが何か気持ち良くなってヘラヘラしちゃうようなそんな波動を放ってくるかと思ってました(『ミディ=クロリアン値』については各自調べられたし)。正直、そんな人間業ではない歌声で空間が満たされるかと期待しておったんですが、そんなこともなく、普通の人でした。
いや、やはりその安らぎ成分を帯びまくった声は異常事態レベルだから、Kobiたんは“普通じゃない”普通の人だ。私の「ウヒョーウヒョー」状態の脳内やCD音源を凌駕するほどの崇高さは感じられなかったものの、グロゥルも含めて、HR/HMの領域に収まりきらない魅力が駄々漏れでした。

演奏陣はというと、まぁ無難って感じですかね。Drは巧い、と思ったものの、やはりGtパートの物足りなさは感じました。特にソロ時のツヤが圧倒的に足りないっすよ。脳内ではヨッシーの神懸かったタッチで再現されちまうもんで余計に。ただメタルメタルしたフィジカルの強さが求められる音楽性ではないことや、同期音源の装飾部分にかなり助けられていたこともあり、それほどの瑕疵は感じず。
後ろにあるスクリーンに映し出された映像の効果も大きく、中近東エキスがステージからコンコンと湧き出てくる様子は、かつて味わったことがない異質な体験。特に、演奏と映像が完璧に噛み合ったBirth Of The Threeは悶絶モノのドラマティックさでした。

事前にチェックしたセットリストでは、超名盤「MABOOL」から多めにやってましたが、この日は近作3枚から万遍なく、という感じ。なので、アグレッションも控えめ、全体的には快活でメロディック、ピースフルな空気に包まれたライブでしたね。人間味に溢れる暖かい雰囲気。
最後はThe Storm Still Rages Insideで泣っき泣きに締めてほしかった気もしますが、あれこそヨッシーありきの曲でもあることですし、まぁしょうがない。

印象に残ったのは、「良いバンドだな」ということ。音や佇まいに圧倒される「凄いバンド」というよりも、ポジティヴなエネルギーを放つ「良いバンド」だなという、そんなニュアンスかな。そんなバンドが遥か遠方のイスラエルから来てくれたこと、そして私自身その実情のほんの、ほんのわずか~しか知らないであろう彼の国の歴史や文化、国際問題等々の断片を重ね合わせて、ジ~ンとする場面も多々。そしてこの瞬間、ステージ上のメンバーと観客を一体して繋ぎとめているのは、唯一無二の個性を持つ、ORPHANED LANDの音楽。フロアで自然発生する「オーファンランッ!オーファンランッ!」のコールにうっすら涙した。
そんなこんなの思いも浮かんできた、1時間ちょい(短いよ!)。

会場が瞬時にしてエデンの園と化す、そんな“天上のパフォーマンス”(意味不明)をしてくれるんじゃないかという、(私の大き過ぎる)期待は超えなかったものの、素晴らしいライブを体験することができて、幸せでした。

<セットリスト>
01.Through Fire And Water
02.All Is One
03.Barakah / The Kiss Of Babylon (The Sins)
04.The Simple Man
05.Brother
06.Birth Of The Three (The Unification) / Olat Ha'tamid
07.Let The Truce Be Known
08.Sapari
09.Ocean Land (The Revelation)
10.El Meod Na'Ala
11.In Thy Never Ending Way
ENCORE
12.Norra El Norra (Entering the Ark) / Ornaments Of Gold
※セトリは拾ったものですが、(合っているか)サパリ自信無し


ENSIFERUM
「ねぇ?真ん中にいる白ブ…、いやポッチャリ君がPetri Lindroos(Vo&Gt)なの?」
てっきり細面の美青年が登場すると思ってたら、すげぇダルンダルンな男が出てきて大いに萎えたんですが。まぁ、身体的にも(NORTHER時代の)北欧メロデス色減退&ヴァイキング色増大、と考えればいいのかもしれませんが。この日の会場は、ENSIFERUM目当てだと思われる女性客が多かったのですが、どう思ったんだろうか?(笑)
で、そのグロゥルが迫力不足だったことと、声自体もCDで聴くほど魅力的ではなかったこともあり、ちょっとのめり込めませんでした。バンド全体の演奏もイマイチ締まってなかったしね。
ただ、私のそんな逡巡とは別に、フロアは大いに盛り上がってる。すんげぇ盛り上がってる。分厚く暑苦しいコーラス・ワークはなかなか見事に再現できており、元々キャッチーなサビメロをお客さんもバンドと一緒になって歌う歌う。フロア中央付近は、モッシュ・ピットともサークル・ピットとも判別つかない、わちゃわちゃ状態になってました。

で、私は、自分でも不思議だったんですが、その能天気で(という表現がアレなら、「屈託無い」と言い換えてもいい)楽しいノリについていけず、3曲目のFrom Afarの途中で帰っちゃった。もし、彼らのレポを期待している方がいたら、ゴメンナサイ。CDで聴く分には彼らの音楽って大好きなんですけどね。どうも、この時の私の精神状態と合わなかったです。ラブリーの件を引き摺ってんのかなー、とも…。

最後に拾ってきたセトリを貼っておきます。合ってるのかまったく分かりませんが、かなりバランス取れていると思います。これ見ると、海外でやってるセトリを(ほぼ)そのまま持ってきたんだな、ってのが分かりますね。

<セットリスト>
01.In My Sword I Trust
02.Guardians of Fate
03.From Afar
04.Burning Leaves
05.One More Magic Potion
06.Into Battle
07.Stone Cold Metal
08.Token of Time
09.Ahti
10.Victory Song
ENCORE
11.Twilight Tavern
12.Lai Lai Hei
13.Iron
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