YNGWIE MALMSTEEN「THE SEVENTH SIGN」


YNGWIE MALMSTEEN「THE SEVENTH SIGN」 (1994)

名言が多い事ではディマイオ閣下と並ぶ、伯爵の7th。いや、伯爵の場合名言じゃなくて暴言か?

実はYngwieのギター・プレイはあまり好きではありません。もっと言うとソロの速弾きが嫌い。「お前馬鹿か!?」「じゃあインギー聴くな!」と言われそうだがしょうがない。ちなみに彼のチョーキングとビブラートは素晴らしいと思います。オーケストラと共演したDVDを観ていた時に意識したのですが、泣きのプレイをしていると本当に素晴らしいのに速弾きになると一気に下品になるんだよなぁ。せっかくの哀感も台無し。しかも「泣き」から「速弾き」への移行がスムーズじゃない。事故った後の手癖フレーズだからかもしれませんが。でも初期も速弾きはあまり好きじゃないんですよね。Yngwieって速弾きの時に親指の屈伸だけでピッキングする、って聞いた覚えがあるんですが、多分それが気に食わない原因。良く言えば繊細な、悪く言えば弱々しいそのピッキングの響きが好きじゃないのです。ALCATRAZZでのプレイは最高なんだけど。何でだろ?

じゃあ私がYNGWIE MALMSTEENを聴くときのポイントは何かっていうと、メロディ(特に歌メロ)になるわけですが、このアルバムは印象的な(歌)メロの宝庫で、最高傑作だと思っています。私が初めて聴いた作品という「思い出要素」を差し引いても曲の粒ぞろいっぷりは1番か?かつての北欧っぽさはかなり後退したものの、Mike "寝取り" Vesceraの明快で金属的な声質による熱いヴォーカル・パフォーマンスが素晴らしく、パワー・メタルとしてのレベルはとても高いです。ちなみに他のメンバーはMike Terrana(Dr)、Matts Olausson(Key)で、ベースはYngwie自身がプレイしています。

ギターが暴れ回るパワフル疾走チューン①Never Die(バッキングのGtが太くて好き)を冒頭に、クラシカルかつドラマティックな旋律が映えるタイトル・トラック⑦Seventh Sign(Mikeの熱唱最高!)を中盤に、そしてアルバム終盤には、悶絶モノのリフを持つ⑪Crash And Burnと、キラー・チューンを要所に配置した構成が美しい。特にYNGWIEの作品の中で一番好き。
2曲あるバラード④Forever One,⑨Prisoner Of Your Loveも共に最高レベルの出来で、Mikeが実はかなり器用に歌えることが分かります。Yngwieが出しゃばらない方が感動できる私(苦笑)。
自身はおろか、ロック・アーティストによるインストとしても最高峰の泣きを炸裂させる⑥Brothersがほんと素晴らしい。ギター・プレイも泣いてるけど、亡き兄に捧げたというこの曲のメロディ自体が泣き過ぎです。よくこんな美しいメロディが出てくるな。
その他の曲も印象的なサビを持つ③Meant To Beを初めとして幅広く色々なタイプの楽曲が収録されています。アコギが美しい⑫Sorrowで締める、と思いきやYngwie自身が歌う⑬Angel In Heatがとんでもなく蛇足でがっかりしますが。

うん、やっぱり私はYngwieの速弾きよりバッキング、リフ、泣きのスローフレーズの方が好きだわ。
疾走チューン、バラード、インストと全て自身最高レベルの楽曲を揃え、バラエティに富んでて、ヴォーカルも良い。YNGWIEに求めるものとしては完璧じゃないか。ジャケだけだよ、ダメなのは。

【お気に入り】
⑪Crash And Burn
⑥Brothers
⑦Seventh Sign
⑨Prisoner Of Your Love
①Never Die
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