LIGHT BRINGER@渋谷WWW

LIGHT BRINGER 『らぶりーみゅーじっくつあー 2014 ~The Last Journey~』 渋谷WWW (2014/11/21)

ツアー・ファイナル。
ほんとにほんとのラスト公演、12月21日・表参道GROUNDが発表されました(既に瞬殺ソールドアウト)が、この東名阪ツアーの最終公演が一区切りとしての“旅の終わり”であろうと。

この渋谷WWW、通称(?)ワロス、メンバーもお気に入りの会場のようですね。もしかしたら、彼らのライブに行き始めてから私が唯一逃した東京公演かもしれないかもしれない2013年7月13日も、ここワロスでした。元は映画館というこの建物、スペイン坂の斜面に沿って作られてるために、かなり地下深く潜っていくように入場します。で、ライブ・ホールは天井が高く、4段くらいに分かれているので、ステージも観やすい。演者としても、雛壇のようになっているから観客の顔が良く見えるんでしょう。照明や音響設備もなかなか豪華ですね。キャパは400でそれほど入りませんが、良い会場だと思います。

既にレポしてるように、あたしゃあ、大阪公演名古屋公演も観てきているので、セトリも知ってるし、どんなムードでライブが進行するのかも知ってる。
そりゃ冷静ですよ。
ベテラン評論家バリの辛口目線ですよ。
どうせ泣くでしょって?
ないね。
そんなに何度も泣いてらんないすよ、…ったく。




うん、泣いた。ww

冒頭からウルッとキた。だって、ステージに登場して、Baを縦に構えて声援に応えた時のHibikiの表情が、今までに無かったほど引き締まったものだったんだもん。
かつての原宿アストロホールでの、6人から新しい4人体制(Yumi加入前)へと生まれ変わる、その区切りとなる公演(コレコレ)で感じた彼の決意。Yumiの加入、神盤「Scenes of Infinity」のリリースとその後の活発なライブ活動、「monument」の難産と無期限活動休止発表。そんな紆余曲折の中、バンドを引っ張ってきた彼の熱意。そして、この公演にかける彼とバンドの思い。
そんな諸々のことや、時間の積み重ねを想像して、キた。胸に。涙腺に。


私のラブリー繋がりの友人は、関東に多いです。ま、そりゃ、そうだ。ラブリー以外のライブ会場で顔を合わせるからってのもあるし、ラブリー自体、やはり関東圏での人気が飛び抜けていますしね。裏っ返して言うと、その知名度がまだまだ全国に及んでいないってことですけど。
ただ、ここ1年でラブリ-を知って、初めてライブに足を運んだって人は結構、いる。この日のライブが最初で最後って人も、いる。各ライブ会場での感触や、Twitterで見ている限り、そんな風に感じます。また、その事実があるからこそ、この時期での活動休止が勿体ないって思いもあります。

遠征で大阪や名古屋に行くと、別に私が関東代表ってわけではないんだけど(当たり前だ)、このようにささやかながらライブレポを書いてる身でもあるし、ある程度引き締まった気持ちでステージを観ていることが多いです。結構、緊張してる。だからお腹痛くなるし(苦笑)。
でも、東京公演になると、「みんながいる。だから大丈夫」って気持ちになります。何が「大丈夫」なのか、自分でもさっぱり分からないですけど(笑)
とにかく、ステージ上で何が起こっているか冷静に観ようという意識より、それは人に任せて(って別に分担制じゃないんだけどさw)、もっとゆったりその場の空気を味わおうって感じになります。ラブリーの場合は、特に。

2列目で観てました。ふっきーとHibikiの間、Yumiの正面。
この期に及んで、ライブでのバンド・サウンドがどうだったとか描写しても、あんまり意味が無いような気がします。そんなの、このラインナップになってからの過去のライブレポで散々書いてきたし、この後ラブリーのライブを観ることができる人はもう決まっている。12月21日に表参道GROUNDに来ることができる、350人だけだ。

セットリストは、大阪・名古屋から、変えてた。よりYumiの負担が増えるような変更だったと思う。
ふっきーの喉の調子は、最後の最後まで良かった。大阪の方が声は出まくってると思ったけど。
バンドの演奏は、大阪の方がカッチリしてたような気もしたけど、もしかしたら気のせいかも。
かなりステージに近い位置で観ている割には各楽器のバランスも整っていたし、照明も良かった。

でも、そんなのは割とどうでもいい事。
この記事を読んでくれてる人にとってはどうでも良くない事かもしれないけど、今の私にとってはどうでもいいこと。

目の前に繰り広げられているパフォーマンスを、ずっと現実感が伴わないまま観ていた気がします。「これが最後」って感覚もあんまり覚えず。むしろ大阪公演の時の方がそれは感じたかも。

ずっと、ただ「すげーなぁ。すげーなぁ…」って思いながら、観てた。

その「すげーなぁ」は、歌唱や演奏のことでもあるし、ラブリーの音楽(当然、歌詞も含む)と私の嗜好との相性のことでもある。そして、今現在のこの5人のメンバー、かつての6人のメンバー、それらの個性が一つのバンド内で奇跡的に融合しているという、『LIGHT BRINGER』という存在自体に対してでもある。よくこんなバンドが存在してて、かつ同じ時期に自分が音楽を聴いていることができたな、という感覚か。
10年弱というラブリーの歴史の中、その半分弱を共に歩むことができた、その巡り合わせこそが「すげーなぁ」なんだろうな。


ラブリーの音楽からは(前にも書いた通り)「“時間”と“空間”の変化/移動」を感じる。あと、そこでやりとりされる(歌詞中の)「登場人物達の想い」
それらを最も感じることができる、Hearn's HeavenからTales of Promise ~天国に寄せるポエトリー~、この流れが最高に好きだ。これも前にも書いたけど、歌詞・世界観の連続性と共に、Kazu~Hibikiというソングライター間のバトンパスのように感じるマジック。その“連続性”“バトンパス”が、ラブリーの歴史そのものを映し出しているように感じる点。

大阪と名古屋では口にされなかった「活動休止」の言葉。それをふっきーが静かに語り、本編最後のmonumentへ。
ここで、ファンからメンバーへのサプライズ企画、青色のサイリュームが一斉に点灯される。
こういう企画自体「是」としない意見もあるでしょうし、私のように複数公演に渡ってこの曲をライブで聴いている人はともかく、ここで初めて観る人にとっては「曲に集中したい」という思いを邪魔することになったかもしれません。でも、ここしかタイミングは無かったはず。色紙や手紙、そういった物を渡すのではなく、ライブ中の声援以外の方法でメンバーに“ありがとう”を返すタイミングは。その演出が最も映える階段状の客席を持つ、ここ渋谷WWWでしか。

この企画の主催者を知っている。友人だ。
この企画を手伝った人達を知っている。友人達だ。
用意されたサイリュームの本数も、どうやって配るか、どう協力してもらうのか、そういう諸々の段取りも知っている。
点灯された時、そして曲中のメンバーの表情も知っている。涙越しに見てたから。
「僕らは 知っている この 世界が 美しいこと」


ツアー・ファイナル。
でも、メソメソした雰囲気は無く。
観客に対しても、メンバーに対しても、「飛べ飛べ!」「休むな!」と強いるふっきー自身がずっとジャンプしっぱなしで歌うVenusと、現行ラブリーの象徴とも言える名曲Hyperionがアンコール。


最後に個々のメンバーから挨拶がありました。

いつもオチの無い、話にもなってないバカ話を喋るJaYが、ちょっとだけ本音で感謝を述べたこと。

現行ラブリーのムードメイカーたるYumiの“いいひと”っぷり。彼がバンドにもたらしたものの大きさは計り知れない。

Maoは、オリジナル・メンバーとしてのエピソードを披露、最後まで、明るく締めくくってくれた。結成当初は彼が中学生だったそうで、「その頃ふっきーはなんと、制服を着てて…」とか越後屋が悪代官に耳打ちするような口調で言うと、フロアから「オオォー…」とかヘンな歓声が起こったり(笑)

そして、活動休止についてのHibikiの率直な言葉。口下手であろう彼が、お立ち台に上がって、訥々とかつてないほどに長く話してくれた。「必ず帰ってくるから待っててくれよな!」でも、「潔く解散!」でもなく、「人間だから、(この先)どうなるかは分からないけど…」と断りつつも、“その先”の可能性について語った彼。嘘でもいいからカッコつけてくれ、とは思わなかったし、最も誠実で真摯な態度と言葉だと感じたな。
あのな、Hibiki、何回も「ごめん」とか謝らなくていいんだよ。こっちには感謝しかないんだから。

ステージ上、誰よりも「演者」であるふっきーが、ファン目線で語った貴重なMC。「好意的にとるけど」との前置きで、「お布施とか、私達のことを応援しようとかじゃなくて、単純に音楽を聴きたいから、ライブを観たいから、お金を払ってくれたり、ライブに足を運んでくれてると思うの」「それが嬉しい」(大意)、と。
そう、「応援」じゃねーんだよな。CDを買うのも、ライブに行くのも、私にとっては。こういうブログを書いてるのも「応援」じゃない。結果的にバンドにとって「応援」になっている面はあるかもしれないけど、出発点としては「書きたいから書いてる」。
「応援してください」→「うん、応援するよ」、じゃない。聴きたいから、聴く。ライブ観たいから、行く。だからアーティストに対して私は「応援してる」とは言わない。もしかしたら言ったことあるかもしれないけど(笑)。「期待してる」とは言うね。
聴きたくなる、語りたくなる、ライブに行きたくなる、そういう音を出しているバンドだから。そんな思いをふっきーが代弁してくれているようで、ますます彼女のことが好きになったね。

ふ「最後、あれ、やろーよ、あれ」「略してー、のやつ」
「私達がLIGHT BRINGER、略してー?」
「ラブリー!!」


これだ。
このいつもの感じで終わるのがラブリーだ。
鳴りやまぬ拍手の中、再登場したメンバー、ハコの終わりの時間を気にしつつも最後にプレイしたのは、Upstream Children。この曲で終わるのも、実にラブリーらしい。


終演後、後ろを振り返ると、いつもはライブハウス後方で“壁の花”と化しているあの人が、常に冷静に(頭ン中はどうか知らないけどw)ライブを見守っているあの人が、いつもは終演後に「ヒゲさん、(今日は)○○だったね」と真っ先に感想を言ってくるあの人が、この日はいつもよりずっと前の方の位置で観ていたあの人が、口元を覆って微動だにせず立ち尽くしていて…、、、、
予想もしなかったその姿に虚を衝かれ、胸を打たれて、階段状にせり上がってゆくWWWの客席を見上げて、私もしばらく放心した。



「解散ライブ」では、なかった。
おそらく、12月21日もそうはならず、楽しさが残る「一区切り」のライブになるんだと思う。
この日のライブを観て、Hibikiの言葉を聞いて、自分としてはLIGHT BRINGERを総括するような内容の記事を書く時期じゃないな、と感じた。
まだ、終わらない。解散ではなく、お休み。

宙ぶらりん

これは最高に気持ち良い宙ぶらりんだ。

<セットリスト>
01.旅途~Clockwork Journey
02.ICARUS
03.Just kidding!
04.Dicer
05.Gothel
06.孔雀とカナリア
07.Gtソロ&Baソロ~Eau Rouge
08.Resistance
09.espoir
10.Hydrangea
11.Keyソロ
12.魔法
13.Drソロ
14.Diamond
15.名もなき友 ~Lost in winter~
16.if
17.Hearn's Heaven
18.Tales of Promise ~天国に寄せるポエトリー~
19.monument
ENCORE1
20.Venus
21.Hyperion
ENCORE2
22.Upstream Children


さぁ、あと1回だね。
(投げキッスのチャンスが)←

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COMMENT 6

Moonflower  2014, 11. 23 [Sun] 12:23

感動いたしました

わたしは残念すぎることに今回のライブを見逃してしまったのですけど、Twitterで検索したり色んなひとをブログを読んだりして、だれもが異口同音に「楽しかった」と言っているのが印象的でした。同時に、だからこそのもどかしさも滲ませて…。

わたしがラブリーに「気づいた」のは2009年だから、この5年ほど並走したことになるのですけど、ファンのあたたかさを感じる機会が多いバンドだと思ってました。ああ、ラブリーは愛されているな、と。だから、無期限活動休止の発表には驚きと同時に、メンバーやファンの方々への心配というか、「大丈夫かな?」という思いがありました。

それでも、新作もライブも評判いいし、まだ来月のライブもあるしと思ってたのですけど、特派員さんとヒゲさんのブログを読んで、胸に迫るものがありました。こんなに素晴らしい関係を築いてきたバンドとファンなのに、どうして、と…。

もちろん、来月のライブですら「終わり」ではないでしょう。でも、バンドが歩みを止めることって、やっぱり寂しい。それでも、こうしてバンドへの思いが語られることで、その愛は残り、またつづいていくのだよなぁ…と思わされ感動いたしました。

また、ラブリーファンの横のつながりも素晴らしいな、と。みなさん、いろいろな思いがあるでしょうけど、表参道Ground公演もきっと素敵なひとときとなるでしょうね。わたしも参ります。いまは、ライブを楽しみに待つこととします。素晴らしいブログ、ありがとうございました。

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しんえもん  2014, 11. 23 [Sun] 18:45

いい記事をありがとうございます。
ファンになって1年半程です。
広島にいつ来るのかと待っていたら実現せず、無期限活動休止という知らせ。
先日の名古屋に急遽参戦。最初で最後のライブとなってしまいました。
帰ってくるのを待っています。

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DD  2014, 11. 24 [Mon] 17:16

 無期限活動休止といいますが、彼らの場合そこまで年齢いってない(確かほとんど20代ですよね、Dr.のぞいて)ので、ある種の「一休み」をするのでしょう、来月のliveをやったとしても。

 総括といっても10年は短いですよ、走馬灯で見るにも一瞬ですよ、振りかえるというにも・・。

 とにかく来月のも楽しんできてくださいね、これは取り損ねたので。どのバンドだって一呼吸置いてます、この国でもX、LUNA SEAも何年かおいて復活してますし(長く続いてるバンドほど)。

 海外でもI.MAIDEN,STRATOVARIUS、とかなりのバンドが休止して、復活してるので、待ちますよ、その「次」を。

 こんな感じです、来月はliveDVDも出るし。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2014, 11. 25 [Tue] 19:26

Moonflowerさん、

こちらこそ、勿体ないお言葉をいただき、感無量です。

ラブリーを聴くことがなかったらその後の数々の出会い(人、音楽)も無かった、そういう人が周りには多いです。そういう風に語れるバンドがあることは幸せです。そして、逆に「無関心」ほど寂しいことはないです。
障害になるのはラブリーの場合、語り続けていく対象としてのインディーズ時代の作品が手に入りにくいことでしょうか。

件の発表の際には、私も心配されましたし、私も皆さんの心配をしましたね。

もし、表参道でご挨拶できれば嬉しいです。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2014, 11. 25 [Tue] 19:29

しんえもんさん、

コメント、ありがとうございます。
これからという、時期的にも残念な活動休止ですが、せめて1度だけでも観ていただけたようで、良かったです。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2014, 11. 25 [Tue] 19:34

DDさん、

もっともっとファンが増えてゆきそうなこのタイミングに、という残念な面もありつつ、DDさんの仰るように、メンバーまだ若いですからね。音楽活動を辞めるわけでもありませんし。その点は、良かったと思ってます。

12月のライブの後、自分がどんな心境になっているか想像もできませんが、前向きに考えてみます。ありがとうございます。

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