LIGHT BRINGER@大阪心斎橋 Music Club JANUS

LIGHT BRINGER 『らぶりーみゅーじっくつあー 2014 ~The Last Journey~』 大阪心斎橋 Music Club JANUS (2014/11/08)

LIGHT BRINGER、活動休止前の最後のツアーが始まりました。土曜日に大阪、日曜日に名古屋という日程。しっかし、ツアー・タイトルにいつの間にか、「The Last Journey」とか付けられてて…。クッ…。まぁ、「final」じゃなくて「last」なだけマシでしょうかね。

貧乏リーマンたるもの、高速バスでの移動が常道なわけですが、前日金曜日にCROSS VEINのライブがあったこと、土曜朝出発のバスでは夕方までに大阪に着かない(!)こと等々もあり、今回の遠征は行き帰り共に新幹線を使うことに。あぁ…贅沢極まりない…。しっかし、新幹線って速いねぇ。外の景色見ながら「ワォ、この電車飛ばし過ぎじゃね!?」って驚愕しましたよ(←子供かw)

Clockwork Train、ふき行き。
発車オーライ!ヨーポッポウ!
(意味不明)

大阪に到着して、同じく遠征組の仲間と合流してご飯食べたり、ツインテールの是非について論じたり(←)、泊まるホテルにチェックインしたりしているうちにあっという間に夕方に。難易度激高な大阪の街を彷徨い歩いて辿りついたMusic Club JANUSは、ちょっとお洒落なビルの中に入ってました。
どうやらリハが押しているようで、開場時間を15~20分ほど過ぎてから入場。横に広いハコですね。キャパはスタンディングで500。開演までには後ろのほうまで窮屈じゃないくらいには入っていたかな。7~8割くらい?
私は整理番号がまぁまぁ早かったので3列目あたりで観ることができましたが、ステージがあまり高くない上に、段差の無いダンスホ-ル的で真っ平らなフロアなので、もしかしたら後ろの方の人はメンバーの頭しか見えなかったかも。

もうね、事情が事情、状況が状況なだけに、開演前から緊張しまくりングですわ。ただでさえラブリーのライブの時は、“運動会を見守るお父さん”マインドが発動してドキドキしまくるのに、今回はそれに輪を掛けて。おまけに遠征すると、私、だいたいお腹痛くなりますしね(苦笑)。
開演を待つ30分超の間も、胃のあたりがズ~~~ンと重くて痛かったです…。


latestにしてlastなアルバム「monument」の冒頭、旅途のSEからスタート。この時点で既にウルッと来そうなのが既にヤバし。珍しく、ふっきーも含めたメンバー全員が一編に登場して、アルバムの流れどおり、Clockwork Journeyへ。
はい、いきなり、あっさりと涙腺崩壊。
リズム隊のソリッドさが凄まじい。特にYumi(Dr)。ラウドでヘヴィなんだけど、締まりに締まっているがゆえにうるさ過ぎないという、彼のDrが炸裂しまくってる。相変わらず異次元レベルの技巧と多彩さを見せつけるHibiki(Ba)共々、リズム隊の気迫がめちゃめちゃステージから放たれてきます。Hibikiだけでも、Yumiだけでもすっげー好きなんだけど、この2人が一緒にプレイしている音こそが最高。国内・海外問わず、間違いなく世界一、いや、宇宙一好きなリズム隊コンビだわ、この2人。
そして、ふっきーが1曲目から絶好調です。この曲、サビまではやや抑え気味の歌唱のはずなんだけど、それでも十二分に伝わってくる凄み。
ポップかつカラフルでありながら、メタリックに爆発するバンド・サウンド。一見(一考)相反するように思われる要素の同居こそがラブリー。メロハーとプログレ・メタルが手と手を取り合ってランデヴーっすよ。こんな凄い音を出すバンドが活動休止なんてクソッタレ!、という理不尽さというか、理屈で割り切れない気持ちが一気に湧き上がってきて、泣いた。間髪入れず続いたICARUSでもヘドバンしながら、泣いた。腕上げながら、泣いた。
そして、この“感情の波”はこの後、何度も襲ってくることになるのです……。

やや落ち着いてステージを観ることができるようになると、新譜の曲がライブという場で“化けて”いるのに気づきます。先述のリズム隊の貢献に依るところが大ですが、メタル度が大幅に増してます。勿論、MaoのKeyとふっきーの歌唱が、最終的な曲の色づけを決定するので、曲の世界観を保持したまま“化けて”るってことですが。バックの演奏もかなり技巧的で、所々色んな面白いフレーズをぶっ込んできてるから、目も耳も移りまくりですね。
そして、1発目のライブにしては歌唱・演奏共に、かなりこなれている感じがしました。これは驚愕!前作「Scenes of Infinity」のツアーでは、新曲がこの感じになるのに1ツアー丸々(以上)掛かりましたから。
Gothelなんて、ラブリーらしさが弾けまくってて、聴き応え抜群。この位置で早くも披露された、必殺のHyperionと共に前半のハイライトでしたね。

バンドが良いパフォーマンスをすればするほど、興奮を覚えると同時に、胸の痛みに気づく。
Eau Rougeで見られるJaY(Gt)の急成長を頼もしく思い、逆にMCタイムでの成長の無さ(笑)が微笑ましくもあり、切羽詰ってテンパった挙句の「Fukiちゃん助けて!」の流れに和んだり。それら全てが愛おしい。

ここにきて、ふっきーが今までで最高のコンディションだっていうのも、嬉しくもあり、切なくもあり。『PURE ROCK JAPAN LIVE ~EXTRA vol.2~』の時も凄まじいばかりの絶好調っぷりでしたが、それを上回らんかとする出来でした。それくらい声が出まくってる。時折、マイクと口元を30cmは離してるんじゃないのか、みたいな。「うんうん、マイク捌きが本当に上手くなったね(お父さん目線)」なんて思い、さらに涙ぐむ始末ですわ。
勿論、声が出ているだけじゃなくて、詞に込められた感情を技術に変えて歌に乗せる、そのコントロールが冴えわたっています。

ふっきー、曲毎に纏うオーラの色が違いますね。
歌う曲によって顔つきが変わる。私の錯覚でしょうか?いや、違うね。
歌詞に合わせてやるちょっとした仕草や身体の動き、キメの時に見せるポーズ…。それらが観る者を曲の世界にググッと引き込み、彼女自身は表情だけでなく顔の輪郭さえも変わる感じ。例えば、ポップな魔法と妖艶な陽炎を歌う時では、後者の時の方が顎のラインがシュッとしてるんじゃないか、目元の陰が濃くなってるんじゃないか、そんな風に思わせる凄みがある。
しっかし、「LIGHT BRINGER史上最もポップで甘酸っぱい、この曲を聴いてください」というMCで始まった魔法を歌ってる時の可愛さたるやね。天地開闢以来この地上には存在しえなかったレベルの可愛さなんじゃないのか?(笑) 12月21日、帝都・渋谷ワロスに集う同胞よ、その魔術に恐れおののくがよい←

歌唱や表現力だけでなく、フロントとしての特性についても触れておきたいところ。
これは初めてラブリーを観た時からぼんやりと感じていたことでもあるんですけど、ふっきーってフロントとして客をコントロールしてるって感じではないんだよね。あと、「あたしについておいで!」的に先頭を走って引っ張ってゆく感じともちょっと違う。勿論、ライブ中の煽りにおいてはそういう“誘導”をしますし、「飛べ!」だの「歌って!」だの言うんですけど、それが“上から”じゃないんだよな。ステージの上と下という立ち位置は違うんだけど、もうちょっと我々お客さんに近い位置にいる感じ。もっと言うと、“一緒に隣で走っている”感覚。
ライブ会場をスポーツのチームに例えて、我々お客さん1人1人も選手の一員だとすると、彼女は、監督でもなく主将でもない。チームメイトって感じなんだよね。強いて役割を振るとすると、さしずめムードメーカーかしら。だから、「飛べ」「歌え」とは言いつつも、その実、「(一緒に)ジャンプしよう」「(一緒に)歌おう」に近いニュアンス。
この、チームの一員としての当事者意識の植え付け。ふっきーは、そういう雰囲気を生むのが上手いですね。というより、天性のものかもしれません。
オイラの妄想入ってるかな?うん、入ってるでしょう。でもね、そういう妄想を生んだり、夢を見させたり、勘違いをさせたりできるのも実力のうち。改めて、稀代のフロントであり、最高の歌い手であることを再確認しましたね。そして、その実力を最大限に引き出しているのがラブリーの音楽であると。
そんなことも思って、また泣いたw


この日、1点気になったのは、Hydrangea魔法陽炎等、ポップだったり穏やかだったりする“ソフト・サイド”の曲において、バックの演奏がちょっと主張し過ぎだなと感じたこと。先述した「リズム隊の気迫」と表裏一体の部分ですが、演奏がVoを食ってしまって曲の情緒をスポイルしていたかも。それらの曲において、決してふっきーのVoが弱かったわけではないんですよね。曲に合った歌い方をすることによって、自然と柔和になっていただけ。そこはバックが、特にDrが、Voを生かすように大らかな演奏を心掛けてほしかったところです。

ただ、“ハード・サイド”の曲の出来はほんと凄まじかった。各楽器のソロ・タイムはありつつも、それが他のメンバーの為の休憩時間のように感じられることはなく、ショウの流れの中に起伏を生んでいた印象。それよりは身を削るような攻めの姿勢が目立ち、
ふっきー「暑いー?」
お客さん「暑いー!」
ふっきー「暑い(熱い)けど~?」
お客さん「まだまだァー!」

…というやりとりに象徴されるような、ポジティヴで楽しくも熱気のある雰囲気に包まれていたライブ進行だったと思います。


無情にも時間は過ぎてゆく。
ふっきーの曲コールと共に流れ出すHearn's Heavenのイントロにガッツポーズしながらも、既に「終わり」に近づいていることを認識します。いつ聴いても泣く曲だから当然泣くし、Tales of Promise ~天国に寄せるポエトリー~への連続攻撃はさらにズルい。出会い別れ再会を歌った、この神懸かった物語の流れが、ただでさえ決壊している涙腺を破壊しつくす。こんなシチュエーションなだけにね。
観客がテーマメロディを歌う様子や、Tales of Promiseのサビ直前の合いの手コーラスまで再現するのを聞いて、「あぁこんなにもラブリーの楽曲は愛されてるんだな」という思いと、それと相反する忸怩たる思いが去来し、もう心の中しっちゃかめっちゃかですよこりゃ。

ふっきー「私達の長い旅の最後を飾る、この曲を聴いて下さい」
遂に来てしまった。monumentだ。
あのJaYが、神妙な、悲痛さすら窺わせる表情で、イントロ・メロディを紡ぐ。極上のトーンで。目を閉じて集中するふっきー、俯き加減で弾くMao、歯を食いしばるように叩くYumi。そして、平静を装うように淡々とプレイするHibikiの姿が、逆にこちらの虚を衝いて胸に迫る。
メロディが、歌詞が、なんでこんなにイチイチ突き刺さってくるのか。私は、首に掛けたタオルをギュッと握り締めて、嗚咽が漏れだすのを食い止めるのが精一杯でした。いや、漏れてたかもな。
渾身の歌唱を披露し終えたふっきーは、マイクをスタンドに戻してそのまま退場。演奏が終わるとともに、オルゴールのメロディを残して男性陣も退場。
本編終了。

寂寞感すら漂うステージに向けられた拍手が、徐々にアンコールを求める手拍子に変わり、ツアーTシャツに着替えたふっきーとMaoの2人だけが登場。1stミニアルバムから、Heartful...
これまたヘヴィな選曲ですね…。私の立ち位置からはふっきーの隠れてあまり見えなかったのですが、この時のMaoが今にも泣きそうな表情で弾いていたとか…。
ここで決定的にズシーーーーンときました。雰囲気が。重く。
それを感じたふっきーも、明るめの声で「私が初めて作詞した曲」だとか、「ハートフル・マッサージ券がどうたら…」だとか、「明日以降の選曲、ちょっと考えるわ」だとか、「腕上げよう」とか喋りまくって必死に空気を取り戻そうとしてましたね。その様子は、無論、可愛い(笑)

ラブリーは楽しく終わりましょう、ということで、ラストはDiamond。観客参加型の代表曲で、勿論、楽しい。楽しい、んだけど、やっぱ泣くよね(苦笑)。だって中間部の煽りの部分で、普段感情をそれほどストレートに現さないあのHibikiが、精一杯声を張り上げて感謝の言葉を伝えてくるんだもん…(涙)。それまでのライブ中も、私の姿を認めた彼と顔が合ってニカッと笑ってくれたりした時には思わず涙しましたが、喜びとか悔しさとか色々な感情がない交ぜになって湧き上がってきたこの瞬間は、それとは比にならないほど響いてきました(シャレではない)。

このツアーは(この日を含めて)3本のみですけど、ふっきーの口から、12月21日に東京で1日だけ、追加公演が決まったとの告知がありました。この記事を書いている現時点ではオフィシャル媒体での発表はされていないので、もしかしたらフライング発表だったのかも、とも考えてますが、何はともあれコレは朗報。

メンバーが退場した後も、鳴り止まぬ拍手とラブリー・コール。しまいには、ふっきー自ら「本日の公演は全て終了しました」「ありがとうございましたー!!!」という館内放送することによって幕が引かれました。

「次で最後の曲…」「いやいやいやいやいや…」という“いつも”のやり取りをする間もなくDiamondで終わってしまい、ふっきーも言っていたようにこの日が“最後”のライブになってしまう人もいるわけで、あともう1曲やってくれてもいいかな(Upstream ChildrenLove you♡)と感じましたし、フロアにもそういう雰囲気がありました。
ただ、それを差し引いても、私が今まで観たラブリーのライブで一番良かったと思いますね。
最高のバンドの、最高のステージ。
しっかり受け止めましたよ。

<セットリスト>
01.旅途~Clockwork Journey
02.ICARUS
03.名もなき友 ~Lost in winter~
04.Dicer
05.Gothel
06.Hyperion
07.Gtソロ&Baソロ~Eau Rouge
08.BURNED 07
09.espoir
10.Hydrangea
11.魔法
12.Drソロ~Venus
13.if
14.陽炎
15.Hearn's Heaven
16.Tales of Promise ~天国に寄せるポエトリー~
17.monument
ENCORE
18.Heartful...
19.Diamond


名古屋編に続く…。

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COMMENT 4

sugi  2014, 11. 13 [Thu] 01:51

ライブレビュー待ってました。

ライブの情景が目に浮かんでくるようなすばらしいレビュー、ありがとうございます。あの「魔法」の歌詞に萌えずにいられましょうか。
抱きしめたーい!

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ダニーボーイ  2014, 11. 13 [Thu] 12:14

お疲れ様です。

Clockwork Journeyのイントロがなった瞬間に涙が…。

ホント新作の曲、楽器隊のハードさが増してタイトになっていましたね。
そのおかげで(特にドラムのドコドコが)、Hydrangea等はFuki様の声を含め、曲の良さがスポイルされた感じが残念でした。

個人的には、BURNED 07、Hearn's Heaven~Tales of Promise ~天国に寄せるポエトリー~につながる神曲、そして、名バラードのHeartful...(泣いていた一人です)聞けたのが大収穫でした。

自分は、ステージ向かって左端に居たのですが、目の前の柵奥にあったのですが、曲中いきなりそこにHibikiが現れたのにはビックリしましたが(ツイッターで観客との距離感を無くしたかったみたいな事をいっていました)

JaYのトークのコーナーでFuki様が袖から出て来た時の、JaYに対する「おのれは、やっぱり一人じゃ何も出来んのかい、わりゃ」みたいな感じの冷ややかで鋭い目つきがたまらんかったですわ(笑)

魔法での声、思わず胸がキュンと♪

ボキャ不足なうえ長々と駄文、失礼しました。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2014, 11. 15 [Sat] 19:55

sugiさん、

こちらこそ読んでいただき、ありがとうございます。
魔法の時のふっきーについては、男だけでなく女性からも可愛いという声を貰っているので、勘違いではないでしょう(笑)

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ヒゲ・スカイウォーカー  2014, 11. 15 [Sat] 20:00

ダニーボーイさん、

大阪&名古屋、お疲れ様でした。
やっぱラブリー曲はライブで化けるんだなと思いました。
Hibikiは飄々としていますが、誰よりもファンの声や反応が知りたい人なんだと思いますね。

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