NoGoD「Make A New World」


NoGoD「Make A New World」 (2014)

メジャー4枚目のフルアルバム。先行シングル無しの全曲新曲。

彼らに関しては、インディーズでの音源は持ってないので、その歴史を俯瞰した上で音楽変遷を語ることなんぞできません。ただ、メジャー・デビューして彼らを知って以来ずっと感じていたのは、団長(Vo)のヴォーカル・スタイルの物足りなさ。

ライブにおけるフロントマンとしてのパフォーマンスの素晴らしさについては脇に置きますが、団長って、ハイトーンを線が細くならずにしっかり出せる優れたヴォーカリストだと思いますし、テクニカルな演奏をバックに、彼がキャッチーな歌メロを高らかに歌い上げるところがNoGoDの大きな魅力だと感じています。ゆえに、双方がカッチリと噛み合った「欠片」(2010)は傑作だったと思うんですね。
ただ、その歌唱には常に「精一杯」「全開」に感じるところがあります。それが個人的には物足りなさに繋がるわけでして。野球のことに興味ない私が例えるのもどうかと思いますが、ストレートが凄いのは分かった。じゃあカーブは?スライダーは?みたいな感じでしょうか。
また、今までの楽曲も団長のその“強み”を最大限に生かすようなものが多かったということもあります。楽曲の着地点が似ていた、と言い換えてもいい。

前ミニ「四季彩」は未聴ですが、本作ではその点が大きく改善されていると感じました。球種が増えた。同時に楽曲の幅も広がった。
①WORLD ENDER⑤メメント・アビス⑧讃美歌等の“いつも”のNoGoDチューンに安心させられつつも、③十人十色④pendulum⑩野に咲く君ヘにはメロハーを思わせる爽やかさがあって、その点が新鮮。そこでの団長の歌唱がまた良い意味で“らしくない”感じだったり、「こんな歌い方できるんだ!?」という驚きがあって、とても良いです。特には、Being系にすら聞こえるメロディ・センスを以って、ポップな領域に足を踏み入れた秀曲ですね。

私が、このアルバム最大の収穫だと思ってるのが、②Follow。Djentを思わせるリフを持つテクニカルなプログレメタルで、そのリフ自体もかっちょいいですが、流麗極まりないGtソロにもゾクゾクしますね。その上に乗るVoがまた、浮遊感のある歌唱~ギリギリのハイト-ンまで網羅していて、素晴らしいパフォーマンス。

ポジティヴなメッセージがポップな感触を生み出す⑥BANZAI!!!と、アルバム一の長尺(6分半越え)のインスト⑦I-回顧の2曲が中盤に配置されていることも、構成上のポイントです。


ここ数作で感じていたマンネリ感を吹っ飛ばす快作!

【お気に入り】
②Follow
③十人十色 前曲からの落差も◎。
⑦I-回顧
卓越した演奏陣の実力を封じ込め、ドラマ性&聴き応え十二分。
⑩野に咲く君ヘ


女形だった五弦団員・華凛ちゃん(Ba)が女装をやめたら、ただの(バンド一の?)イケメンだったという事実が限りなくズルい。
スポンサーサイト

COMMENT 0