摩天楼オペラ「AVALON」

摩天楼オペラ_avalon
摩天楼オペラ「AVALON」 (2014)

国産ヴィジュアル系HR/HMバンド、去年出したばかりなのに早くもリリースされた新譜。メジャー3枚目のアルバム。
私なんぞはそのあまりにもメルヘンチックなジャケに慄きますが、ゲーム『ロマンシング サ・ガ』シリーズのキャラデザインを手掛けている小林智美氏に依るものとのこと。また、同シリーズの音楽を担当する伊藤賢治氏が、序曲的な①journey to AVALONを彩雨(Key)と共作しています。
あたしゃあゲームしないので、ロマサガに関しても名前を知っているくらいで、思い入れは皆無。なので別にワクワクドキドキしたりはしませんね。それどころか、前作のジャケに魅せられていた身としては、絵のタッチは繊細なものの色もモチーフの配置もゴチャゴチャしているこのジャケは、センス悪ぃなぁと感じてしまいます。

前作「喝采と激情のグロリア」は、私も年間ベストにも選んだほど気に入っていましたが、本作はどうか?


これは、厳しいですね。

聴いていて、まるでときめきません。
歌詞から、そして曲調から気品が減退してるんだよなぁ…。それに合わせてか、Voパフォーマンスもガサツというかラフで放りっぱなしな感じがします。③隣に座る太陽⑧クロスカウンターを狙え⑨蜘蛛の糸あたりは特に。なんて、タイトルからして「らしくない」ですが、実際聴いてみてもちょっとなぁ…。

前作がシンフォニック・メタル的だとしたら、今作はよりHR的。バンドの勢いと攻めの姿勢が感じられる作風ですね。(前作と比べると)装飾過多ではなくバンドの音がダイレクトに迫ってくる感じ(Baが明瞭に聞こえるのも一因)なので、取っ付き易く、間口の広さはアップしたようにも感じます(特に前半)。…が、その反面、大仰なパートでもメロディに甘美さが足りないですし、装飾が少なめ、というかあまり前面に出てこないせいで、苑(Vo)の歌唱にあるクセも悪い意味で目立ってしまっているかな。

アルバム全体としては上記のような印象ですが、収録曲の並び方としては、勢いがあってある種ポップさも感じさせる序盤~1曲毎に方向性を変えつつヘヴィさを増す中盤~前作の作風に再び接近したような終盤、という印象もあります。
⑩友に捧ぐ鎮魂歌以降がその「終盤」という認識ですが、方向性は好みなものの、⑪Orbもピースフル過ぎてフックに欠けるかな。Gtの泣きっぷりは良いんですけどね。
分厚いコーラスが映える大団円たる⑫天国の在る場所がアルバム一のお気に入りですが、逆にコレがなかったら相当厳しい内容のアルバムでした。

【お気に入り】
⑫天国の在る場所 コレは良い。MVは → コチラ。
④輝きは閃光のように
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COMMENT 2

お客様  2018, 07. 02 [Mon] 14:50

私もGloriaのほうが好きですね。
ギターが好きなのでネオクラ臭そしてクサメタル感の半端ないGloriaがいい

ロマサガはゲーム音楽でも至高だとは思いますがどうせなら古くさいオペラ劇場とネオクラシンフォニックメタル風のほうが良かった

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ヒゲ・スカイウォーカー  2018, 07. 03 [Tue] 21:38

お客様、

コメントありがとうございます。

「~グロリア」の後に出たという、順番も不利に働いているかもしれませんが、彼らの作品の中で最も厳しい評価のアルバムです。逆に「~グロリア」は素晴らし過ぎました! アタマとケツの2曲は今でもライブの要所でプレイされますし、彼らとしても重要作という認識なんだと思います。

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