和楽器バンド「華火 -Hanabi-」

和楽器バンド_華火
和楽器バンド「華火 -Hanabi-」 (2014)

私が好んで聴く音楽の範疇に限って言えば、瞬く間に最もナウでホットな(死語×死語)な存在になってしまった感のある和楽器バンド。これは初のオリジナル楽曲によるシングルです。…が、その販売形態が、DVDもしくはBlu-rayという、いわゆるミュージック・ヴィデオになってます。
このバンドの人気が爆発した要因としては、間違いなくYouTubeを介したビジュアル(=歌唱&演奏している姿)によるアピールがあったわけですし、事実、華のあるメンバー達なので、このMVを前面に出す戦略は有効でしょう。多分私がavexの担当だったとしても、そうする。
でも私、音楽ってCDの形で欲しいんですよね。音だけ欲しい。MVのメイキング映像なんて一度も通して見てないし。というかこの商品、そもそも価格設定が高いんだよなぁ。


さて、その華火 -Hanabi-のMV。
なんだか最初に映画広告風のナレーションと字幕が挿入されます。

ク、クソゥ!我等の姫様が歌声を失ってしまったァ!
「呪いを解く方法はただ一つ」
あの伝説の七人が相集わねば!


…という、『南総里見八犬伝』的な設定に胸が躍るッ!
…わけではないんだけど(笑)

映像に関しては正直、期待を大きく下回ります。「和風」ではなくて、どこか「中華風」なのは良いとして(いや、良くないか?)、メンバーの演奏している姿とバックのCG合成が思ったより雑。CGそのものも精細さが足りず、粗いしなぁ…。これ、DVDだから?Blu-rayだったら綺麗?いや、違うよねぇ。
「華火(=花火)」という曲名から連想される情緒がぶっ壊された、というより初めから放棄したような下品さもなんだかなぁ。「わーい、お祭りだぁ!」って馬鹿騒ぎしてるような、パイロドッカンドッカンなクライマックスなんて特にそう。ピーンと張った緊張感と儚さが足りんよ。
うん、やっぱり日本情緒を主軸に攻めるべきだったと思うの。歌詞はそれほど「和風」してるわけじゃないんだけど。

肝心の楽曲はというと、これがかなり良い。アルバム「ボカロ三昧」を聴いた時の(私の)不満点である「歌詞の詰め込み過ぎ」「早口Vo」をクリアしつつも、テンションの高さを維持したアップテンポのメロディックHR曲。天樂より好きかも。
これはひとえにソングライティング&アレンジ能力の高さでしょ。鈴華ゆう子(Vo)が作曲した曲ですが、各楽器のパートはそれぞれの奏者が個別にアレンジしたのかな?それにしても各楽器が絶妙に個性を主張しつつ、同時にしっかりまとまっており、「和楽器バンドらしさ」を見事に体現してる。
間奏では、Gtだけでなく三味線・琴・尺八もフィーチャー、特に、息遣いまで収めた尺八の生々しさは、このバンドの大きな特徴の一つよね。また、三味線の硬く尖った音は、和太鼓と共にリズム楽器としても機能しており、その使い方も興味深い。
そんな、玩具箱をひっくり返したような、言ってみれば“トリッキー”な面も面白いのですが、やはり楽曲の基本となるメロディが印象に残るので気持ちよく聴くことができますね。ゆう子嬢の歌唱力の高さが遺憾なく発揮されているサビのギリギリ・ハイトーンと、重ねられたコーラスが素晴らしいです。高音部になってもヤケクソ気味じゃなくて気品があるのが良いよねぇ。
良曲。

私の購入したパッケージには、2014年1月31日の渋谷clubasiaでのワンマン・ライブ天樂の映像が収録されています。これ、私もフロアに居るはずなんですが、まぁ見つからなかったですね。どの程度手を入れた映像と音なのか定かではありません(音はかなり調整している気はする)が、単なるオマケ以上のクオリティはあるライブ映像だったと思います。結構貴重な映像だしね。


因みに、封入されていたトレカは、亜沙たん(Ba)でした。
最初開封した時は、パッと見、衣装が女性のものに見えて、「うぉ、ゆう子か!?べにか!?」とか色めき立ったんですが、違いました(笑)
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