I MOTHER EARTH「SCENERY AND FISH」


I MOTHER EARTH「SCENERY AND FISH」 (1996)

カナダの民族音楽風ファンキー・オルタナティヴロック・バンド、I MOTHER EARTHの2ndアルバム。地元カナダではどうやら有名な、そして日本では「ど」が付くほどマイナーな、でもあの伊藤政則氏がこの2ndを高評価したことで少しは名前が知られているかもしれないかもしれない、そんなバンドIME。
プロデュースはRUSHを始め数々の有名バンドの作品群を手掛けたPaul Northfield。そしてそのRUSHのAlex Lifeson(Gt)がイントロSEに続く実質1曲目の②Like A Girlにゲスト参加しています。

ことメロディ派・欧州寄りの嗜好を持つHR/HM愛好家(オイラのことかもしれないかもね)には敬遠されがちな「オルタナ」「グランジ」というキーワードですし、「ファンキー」というのも眉ひそめ系ワードの一つでしょうが、彼らは、というかこのアルバムは一味違う。かなりメロディアスで聴き易いし、ドンヨリしてなくって躍動感があるから割とイケるはず。

バンド演奏は軽やかでテクニカル、かつグルーヴィ。元々リズミックな印象の強い音楽性ですが、それをいや増すのがパーカッションの生み出す民族音楽的響き。でも延々とリズムを反復しているわけではなくて、HR的構築美とメロウでちょっと気だるいポップなメロディの存在がバランスを取っているので、私のような門外漢でも楽しめる音楽です。

「ファンキー+テクニカル+メロウ」

ラテン音楽を取り入れたHRというとTRIBE OF GYPSIESが有名ですが、Gtの泣きではTOG、ノリの良さとオシャレ度ではIMEって感じです、私にとっては。

何をおいてもオススメ、いや、ゴリ押しせねばならないのが、終曲の⑫Earth, Sky & C.。伊藤政則氏が、B!誌上でその年の年間ベストチューンに選んだ曲ですが、アルバムの中でもやはりこの曲が一際ギラリと輝いている(マサイトー的言い回し)と言えるでしょう。艶のあるVoが歌い上げるキャッチーなサビメロも素晴らしいですが、間奏がそれに輪をかけて凄い。パーカッションとバンドが相互に化学反応を起こしながら加速&加熱してゆき、官能のGtソロが飛翔する。この泣きのGtトーン、そして民族臭(?)を振りまくパーカッションの響きが絶妙なのよね。最高す。この瞬間ばっかりは完全にTOGを超えてますね。
名曲中の名曲。

ポップな歌メロが魅力の③One More Astronaut、退廃と躍動が交錯する⑤Three Days Old、Baが生み出すグルーヴがえらいこっちゃな⑧Pisserも私の好きな楽曲ですね。

オススメ。

【お気に入り】
⑫Earth, Sky & C.
③One More Astronaut
⑤Three Days Old
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