聖飢魔Ⅱ「BIG TIME CHANGES」

聖飢魔Ⅱ_bigtimechanges
聖飢魔Ⅱ「BIG TIME CHANGES」 (1987)

第四教典。
前作「地獄より愛をこめて」(1986)リリース後、ジェイル大橋代官(Gt)が脱退&渡米しちゃった為、後任としてSgt.ルーク篁Ⅲ世参謀が加入。デーモン小暮閣下(Vo)、エース清水長官(Gt)、ルーク、ゼノン石川和尚(Ba)、ライデン湯沢殿下(Dr)という、1999年の解散まで続くラインナップが完成しました。

デーモンを除く楽器陣がそれぞれ曲を持ち寄った結果か、バラエティ豊かな一枚になりました。別の表現をすると、音楽性が拡散しまくっていて、統一感がないアルバムとも言えます。管理人的にはそれほど好きではないアルバムですね。「こんなこともできるんだぜ俺たちー」という試みが1曲1曲単体では面白いものの、聖飢魔Ⅱというバンドのカラーとしてはまだ結実してない、そんな印象。チグハグ感があるというか。手探り感があるというか。

①ROCK'N'ROLL PRISONERの最初のリフからしてアメリカ~ンでカラッとしてるんですが、前作にあったジェイル大橋のものとも感触は違う。HMというよりHR、緊張感よりスケール感が前面に、そんな風に表現したいところですね。
このアルバム、デーモンの歌唱が、前作までの流れを踏襲した艶のある歌唱と、猥雑であっけらかんとした下品な歌唱、それぞれ半々ずつという感じもしていて、この曲では後者ですね。で、このタイプの歌唱/発声、私はあまり好きではないんですが、「有害」(1990)ではそこらへんがもっと全面に出ている感はあります。
Voについては②EARTH EATER⑨CREEPING TWILIGHTも同タイプでしょうか。④FROG NIGHTは、あっけらかんとしてはいませんし、どちらかと言えばねちっこい歌唱ながら、下品っちゃあ下品(笑)

音楽性が変化していることもあり、かつ音に隙間ができたこともあり、特に①②④等ではゼノン石川の個性と活躍が今まで以上に目立ちます。の間奏、Gtソロのコード進行/フレーズやシンセの味付けも今までにないお洒落な感じがしており、新鮮。こういう収穫もあるから侮れない作品ではあるんですけどね。⑥BIG TIME CHANGESは本体好きなタイプの曲じゃないのに、強烈に耳に残るコーラスとツボを得たGtソロを持つ秀曲ですし。

…ですが、やはり私が魅かれるのは、哀愁のある正統派メロディック・メタル路線の曲。
③1999 SECRET OBJECTは、リフはキャッチーでフックがあるし、歌メロは勇壮でヒロイック、サビにはライブで盛り上がるような掛け声系のコーラスがあって、Gtソロはよく泣いてるし、…という隙の無い超名曲。日本語による正統派HMの理想型じゃないのか、と言いたくなる出来ですわ。
がルーク流のメロディック・メタルなら、⑤破れぬ夢の中ではエース流の同タイプ。無駄なく几帳面なスリリングさ、みたいな(笑)。サビはデーモンの艶のある音域にピッタリだし、エース→ルークと紡がれる間奏は短いながら充実してる。
聖飢魔Ⅱの楽曲の中でもトップクラスの激泣き度を誇るバラード、⑦NEVER ENDING DARKNESSも名曲ですなぁ。1999年12月の解散ミサでのこの曲の名演が、あまりにも凄まじ過ぎるんですよねぇ。ルークのGtソロの泣きっぷりが奇跡的。(→コチラ。音ズレてるけどな)


傑作だとは思わないけど、いくつかの名曲・秀曲に痺れるアルバム。
ゆえに必聴(笑)

【お気に入り】
③1999 SECRET OBJECT
⑦NEVER ENDING DARKNESS
⑤破れぬ夢の中で
⑥BIG TIME CHANGES
②EARTH EATER
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COMMENT 2

おっとっと  2016, 08. 16 [Tue] 21:42

はじめまして・・

今更ながら、失礼致します・・BIG TIME CHANGESのGtソロ大好きです。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2016, 08. 17 [Wed] 19:43

おっとっとさん、初めまして。

コメントありがとうございます!
過去記事に対するコメも大歓迎ですm(__)m

とてもエースらしいソロですよね。聖飢魔Ⅱを聴き始めた頃はルークの(ソロの)方が好きだったんですけど、だんだんと長官のツボを得たメロディ展開を持つ丁寧なプレイに魅かれるようになりました。

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