LIV MOON @恵比寿LIQUIDROOM

LIV MOON「CLUB SHOW 2012 "Symphonic Moon" ~3.4 black night~」

LIV MOONのライブを観てきました。今回のライブ、3月3日が「white night」、3月4日が「black night」というコンセプトになっており、ライブの演出・衣装・選曲がそれぞれ当日のコンセプトに沿って行われるそうな。場所は両方とも恵比寿LIQUIDROOMです。3/3はLIGHT BRINGERのライブに行ってましたので、私は「3.4 black night」のみ参加です。2日通し券を購入した人には、ライブ終了後AKANE嬢との2ショット撮影会への参加の権利があるそうな。

ちなみに3/3のセットリストはこんな感じ
01.The Phantom of the Opera
02.Fly
03.Black Serenade
04.心月世
05.氷の棺
06.Interlude
07.Kiss me Kill me
08.Amen!
09.堕天使の笑み
10.Interlude ~By the Ruin
11.Masquerade
12.溺れる人魚
13.アマラントスの翼
<ENCORE>
14.The Swan Lake
15.命の森
16.The Last Savior

なんてこったい!聴きたい曲ほとんどやっちまってるじゃないか!12~13の流れがうらやまし過ぎる……。
他に聴きたい曲って「Black Ruby」「ドラクロワの女神」「静かな奇跡」くらいしかないんだけど……。

という、しょぼーーん状態での会場入りです。天気も悪いし。

LIV MOONを生で観るのはLOUD PARK 09以来です。「GOLDEN MOON」後のライブを撮影したDVDの出来が素晴らしかったのでこの日を楽しみにしていたはずなんですが、前日の疲れとセットリストへの不安もあり、たいして昂揚感も覚えず冷静に開演を待っていました。フロアは9割程埋まっているかな。なかなか女性が多いです。

さて、サイバーチックなSEが流れ、メンバー登場です。あ、あれ、キーボードが西脇さんじゃない人になってる?Kai Hansen?それとも元サッカー日本代表の北澤選手?ああ、ドレッド・ヘアーじゃなくなってる西脇氏だ、多分。いや、やっぱKaiかな…。
とゆーうちに1曲目零の天使がスタート。バンド・サウンドがかなりタイトです。そして黒Liv化したAKANE嬢が登場。さすがは役者、現れただけで場の空気がガラッと変わります。音程と歌唱法が次々と変化するこの曲を完璧に歌いこなしていて興奮!いきなり鳥肌立ちました。客のノリもなかなか良いんじゃないでしょうか。

音源制作方法やユニットのイメージからはそんなにバンドらしさは伝わってこないものの、やはり生で聴くと実力者揃いゆえその演奏力は素晴らしい。特に前田秋気のドラムは凄いね。叩き方もかっこいいし。大村孝佳のギター・サウンドは丸みがあってややエッジが足りないようにも感じますが、私はこのユニットにそんなにメタルっぽさを求めていないので全然オッケー。北澤氏、いや西脇氏のキーボードも結構目立つのでバランス的にはこれくらいが丁度良いです。ただ人によってはもっとギター、ザクザクしてほしいと思うかも。バンドの演奏が素晴らしいせいで3曲目の、私の苦手な、っていうか嫌いなFugitiveも飽きずに聴けます。
AKANE嬢は、“嬢”というより“姐さん”って感じ(黒Livの濃いめのメイクのせい?)で、なんだかアスリートのようです。バレーボールをやっていた(いいスパイク打ちそう…)との事ですが、手脚が長くあまり派手に動かずとも様になっており、しっかりとライブ空間を掌握しています。逆にメタルっぽいアクションは板についていないので、客の「煽り」は大村とMASAKI(Ba)に任せてAKANE姐さんは女王様のように泰然としていてほしいなぁ、と思いました。あと、個人的に注目していたのは髪型。特に前髪。DVDの時はおでこ剥き出しの髪型だったのですが、それだとリキ入れて歌い上げるときに青筋立ってるのが目立つんだよ(笑)。今回は前髪でおでこが隠れていたので一安心(笑)。全国数万人の青筋フェチの皆さまは残念でしょうが。肝心の歌唱についてはホントに素晴らしかったです。正にプロ。「black night」だからといって低音ばかりではなく、あらゆる音域でCD通り、またはCD以上の迫力で再現してくれました。

前日とまるで異なるセットリストというわけではなく、中盤は共通のようでした。新作で一番のお気に入りのKiss me Kill meが聴けてとても嬉しかった。この曲のみ歌うのが難しそうでしたが。
ほとんどMCはせずに続けざまに曲を披露して「black night」の世界観を再現するようなショウの運び方です。AKANE姐さんは喋るとほんわかしちゃうので(今回は)MCしなくて良かったのかな、と思ってます。

本日のハイライトは本編ラストのDouble MoonBlack Ruby。特にBlack Rubyは尋常じゃないかっこよさでしたね。ほとんど全編低音ヴォーカルで通すこの曲でも声がバックの演奏にまったく埋もれない!凄いわ。この人、不得意な音域とかあるのか?!本編ラストの曲だからかCDよりラフに(ややFugitiveっぽい歌唱で)歌っていましたが、個人的にはCD通り気高い感じで歌ってほしかったかな。

アンコールはDVDの時のようにバンドでハイテク・インストからスタート。テクニシャン集団だというのは分かっててもやっぱ驚きますね、テクの応酬に。演奏してるバンド・メンバーも楽しそうだし、観客も盛り上がってる。1stからの鮮やかに…を経て前日と同様The Last Saviorで締め。これがまたかっこ良過ぎでした。

LIV MOONのライブは“ライブ”というよりタイトル通り“ショウ”という感じですね。感覚的な話で申し訳ないですが。プロとして非常に完成度の高い“ショウ”を提示してくれたと思います。これだけの客を二日間集められるだけはある。まぁ東京(だけ)だからかもしれませんが。
当日は映像収録してたのでDVDになるでしょう。ぜってー、買うわコレ。
もっと聴きたい曲が他にもありましたが、素晴らしいショウだったことに変わりはありません。

<3/4セットリスト>
01.零の天使
02.Say Goodbye
03.Fugitive
04.Escape
05.Alchemy
06.Interlude
07.Kiss me Kill me
08.Amen!
09.堕天使の笑み
10.Interlude ~By the Ruin
11.Masquerade
12.Double Moon
13.Black Ruby

<ENCORE>
14.The Swan Lake
15.鮮やかに…
16.The Last Savior

※セットリストが即効facebookにアップされるなどサポート体制もバッチリでした。
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