GAMMA RAY「EMPIRE OF THE UNDEAD」


GAMMA RAY「EMPIRE OF THE UNDEAD」 (2014)

不自然極まりないV系ミュージシャンちっくな髪型(?)を披露して(私の)度胆を抜いた、アーライ神ことKai Hansen先生(Vo&Gt)率いるGAMMA RAYの11thスタジオ・アルバム。

ここ数年、彼らへの熱がやや冷め気味です。優れた作品をコンスタントにリリースしていますが、ややマンネリ感を覚えてきたと同時に、いかんせん(バンドが)若返りを図れていないのが個人的には痛いです。その点で、ほぼ同系と言えるメロパワ・ベテラン・バンドである、HELLOWEENSTRATOVARIUSと比べると後塵を拝している感じ。
そしてKai(とバンド)が、メロディック・パワーメタルのオリジネイターであるにも関わらず、自身のルーツであるJUDAS PRIESTQUEEN等々に露骨&過度に接近した曲を連発していることも、矜持を感じられなくってどうもなぁ、という印象。若き頃のRob Halfordは真似したような恰好で、嬉々としてTo The Metal(駄曲だと思う)を歌っている来日公演(2010年のRAGEとのカップリングの時かな?)での様子を観た時に、自分の中でプツッと何かが切れた感はあります(苦笑)

そんなわけで国内盤を速攻手に入れようなんて気は起こらず、毎回恒例で2曲収録されているであろうHenjo Richter(Gt)の曲に期待を掛けて、輸入盤をやっとこさ手に入れて聴いてみました。

うん、なかなか厳しいな…。
Kaiヴォーカル時代では最も響いてこない作品だと思います。
(Kaiが在籍する)UNISONICとの差別化を図るべく徹頭徹尾メタルな作品、との前評判もありましたが、別にそんなことはねぇっす。というか、私の予想よりも激しくなかった。もっと振り切ったようなインテンスさがあってもよかったくらいです。正統派HMらしい剛性・無骨さが中途半端に取り入れられており、結果新鮮な空気は感じられませんでした。熱心なファンにとっては安心印の作風・出来かもしれませんが。
音楽的方向性としてはルーツ・パクリオマージュ路線が押し進められており、まぁ私の期待するところとは真逆ですね(苦笑)。
ただ、やはりと言うべきか流石と言うべきか、Gtパートのコンビネーションとそれを主軸にした展開美に関しては秀でたものがあり、歌メロでは興奮しないものの、演奏面でのドラマの構築は唸らされる場面多々有り。そこらへんは自然に出てくるだけのソングライティング能力の地力があるってことなんでしょうね。

あ、先行EP収録の2曲、⑤Master Of Confusion⑥Empire Of The Undeadは両方共収録されていますよ。だからどうだっていう話ですがw


悪くない作品ながら、コレを聴くなら過去作の方がもっと良いし、というね。

【お気に入り】
かろうじて、
Henjo作の⑩I Will Returnと、
大作①Avalonの演奏パートにおけるスリリングな展開。
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COMMENT 5

お客様  2014, 07. 02 [Wed] 20:19

Rexのシークレットバンド情報でましたね

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kazz_asai  2014, 07. 03 [Thu] 20:27

1/4世紀の悲哀

あの1stから、もう15年も経つんですね…(遠い目)
「Powerplant」から目につくようになった往年の名曲への尊敬というかパクリは、我が道を行くHelloweenとの差別化、ひいては自分のような古いタイプの人間へのアクセントとしてむしろ好意的に捉えていたのですが、「To The Metal」以降はそれらすべてを含めてマンネリに感じたことは否めません。
しかし根本的には、「Lust For Life」「Tribute To The Past」「Somewhere Out In Spece」のような、衆人をねじ伏せるだけのパワーを有した名曲を生み出し得ていないという点が問題だと愚考します。
批判すべき部分もありますが、基本的には今も昔もカイ・ハンセン贔屓ですので今後に期待しています。次は大丈夫かな…

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fanta  2014, 07. 05 [Sat] 18:51

>【お気に入り】
>かろうじて、
>Henjo作の⑩I Will Returnと、
>大作①Avalonの演奏パートにおけるスリリングな展開。

まったく同意見でございます。
先行公開された②⑤⑥以外の出来がイマイチで若干肩透かしでした。
ただ過去3作よりは気に入りましたので次作に期待ってところです。
5thのようなアルバム通してアグレッシブな作品を待ってますよカイさん!

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ヒゲ・スカイウォーカー  2014, 07. 06 [Sun] 12:48

kazz_asaiさん、

私、パクリってほとんど気がつかない、気がついてもそれが気にならない人間なんですけどね(苦笑)。それはもっと若いフォワーがやってほしいかな、というところです。特に彼はパイオニアなのですから。

「ファニー」な面を捨て去らない限り(そっちはUNISONICで)、少なくとも私の好みのバンドに戻る可能性は低いと思ってます。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2014, 07. 06 [Sun] 13:00

fantaさん、

私のようなオッサンになってしまうとヘンに過去と比べてしまうようなところもあります。けれど、HELLOWEENが自分らしさを失わずに新鮮な感触の傑作を世に出しているにと比べてしまうと…、、、

みたいな感じです(笑)

今思うと5th~6thへの充実は凄まじかった…
と、また過去目線に(苦笑)

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