FINLAND FEST エビス@恵比寿LIQUIDROOM

LOUD & METAL ATTACK 特別公演 『FINLAND FEST エビス アコースティック・ギグ』 恵比寿LIQUIDROOM (2014/5/23)

看板に偽りアリ、である。
「アコースティック」と銘打っておいて、全編アコースティックというわけではなかったのだよ。というか、エレキの割合の方が大きい…?(笑)
ま、いいんですけど。

いまだに通称は「フィンフェス」であるLOUD & METAL ATTACK、その特別公演として設けられたアコースティック・ギグに行ってきました。AMORPHISVON HERTZEN BROTHERSのツーマン。
集客に関しては少々心配していたのですが、(全エリア解放しているわけではないものの)8割くらいは埋まっていたかな。


VON HERTZEN BROTHERS
2回目の来日なのかな?私は観るのが初めてです。というか、バンド名すら知らなかったですし、今もイマイチ覚えきれていなかったりします。
なんとも形容しがたい音楽性ですね。まぁロックなんですけど、R&R風味あり、HR/HMでもあり、パンクっぽくもあり。で、そこにメランコリックなメロディ(Keyに顕著か)をまぶした感じ。で、フロント3名のコーラス・ワークがなかなか強力ですね。
和やか、でもノリノリなアコースティックの演奏。前述のコーラスがかなり効いていて、かつリードVo・Mikko von Hertzenの声質が魅力的なのでかなりイイ。こりゃ、CD買うしかねぇなと思ったんですが、「ロックしようぜ」とばかりエレキに持ち替えたら、いきなりピンとこなくなりましたね(苦笑)。のっけからサイケなBLACK SABBATHっぽい曲で(エレキ・タイムが)始まったのがいけなかったのでしょうか…。その後、曲によっては(私の中の)印象を持ち直しましたが、やっぱアコースティックの方が素敵だったなぁ。


AMORPHIS
さて本命。VON HERTZEN BROTHERSがそうだったようにやっぱアコースティックだけじゃないんだよな。というよりエレキの分量からいって普通のライブと変わらんかった(笑)
これがめちゃくちゃ素晴らしかった。
彼らのライブを観るのは確か4回目(ラウパ2回、単独1回)ですが、ダントツこの日が一番ですね。もう、誇張ではなく、涙、涙ですよ。メランコリック・フラッド。滂沱。

まずはアコースティック・セットですが、これは選曲の妙、そしてやはり“生まれ変わったらなりたい声No.1”たるTomi Joutsen様(Vo)のクリーンVoの凄みですわ。Tomi様の歌唱が素晴らしいのはいつも通り、そして想定の範囲内(贅沢な話だ)ですが、アコースティックで改めて意識されたのはAMORPHISの曲作りの巧さですね。特にGtとKeyの重層的な絡み。それが「曲のどの瞬間も常にメランコリック」との印象に繋がっているわけで。
「今日のライブ(良い意味で)ヤヴァいかも…」と感じ始めたのが、1stアルバムからのデスメタル曲Sign From The North Sideでの演奏。TomiはクリーンVo、かつ演奏は原曲がどうだったか思い出せなくなるようなクラッシュ&ビルド具合だったのですが、曲のアレンジが素晴らしかったですね。Santeri Kallio(Key)のオルガン・サウンドが大活躍、手拍子を誘発するジャジーな熱演に会場が尻上がり的にヒートアップしてくる様子がはっきりと感じられました。最後はもう「ウォーーーッ!!」という歓声の坩堝でしたわ。スタジオ盤ではともかく、正直ライブでここまで懐の深いアレンジ・センスを発揮できるバンドだとは思ってもいなかったですゴメン。
Tomi Joutsenは凄い。Esa Holopainenは凄い。でもSanteri Kallioも凄い!天才っす!

「お、もうエレキに持ち替えるの?」と思いつつ始まったエレクトリック・セット。その2曲目で披露されたMermaid、これで嗚咽ね。2011年の年間ベストの楽曲部門に選ばせてもらいましたが、やっぱキラー過ぎるキラー・チューンですわ。
アンダーグラウンド臭と美旋律を合わせ持ったNightbird's Songがセットのど真ん中で良いアクセントとなっていたことを筆頭に、最新作「CIRCLE」の曲はとてもライブ映えすることを感じました。

古参ファンにとってのハイライトは明らかに本編ラストのOn Rich And Poorでしょうね。次は「ELEGY」アルバムからやるぜ!とのTomiのMCを聞きつつも、「どうせAgainst Widowsでしょ?」とか思っていたワタクシ。まぁそれはそれで嬉しいんですが。
ダガシカシ!
曲コールの「On!Richッ!ァン…Poooooorrrrrッ!」「On!」を聞いた瞬間、身体がビクッとなる。私の右手後方にいたお兄さんからは「マジかよ!?」という言葉が漏れる。
そうですお兄さん、それは皆さんの心境を代弁しています。正に「マジかよ!?」でした。私も「マジかよ!?」でした。
そして、会場の盛り上がりも「マジかよ!?」って感じでしたね。メロデス黄金期の名曲中の名曲の熱演にもう感情もみくちゃです。この曲の終盤の演奏パートは歌詞が無くとも「オオ、オー」って感じで盛り上がるし、徐々にスピードアップ&ヒートアップする様子がライブ本編ラストに演奏するのにぴったり。

バンドのパフォーマンスも素晴らしかったけど、この日はお客さんの反応がほんとに素晴らしかった。暴れるでもなく(まぁアグレッションは十分ながら、暴れるような音楽でもないんだけど)しっかり音に耳を傾け、歌声での反応も熱く、曲が終わると一気に拍手と歓声が爆発する。ステージとフロアとの間に良いエネルギー交換/交感が発生している時に感じることのできる空気。お客さんの温かい反応にステージ上のメンバーもいたく感激しているようでしたね。
終わるのが名残惜しい、最高の、最高のライブでした。
メランコリック・キングの座は揺らがんな。

<セットリスト>
~アコースティック・セット~
01.Enigma
02.Empty Opening
03.Rusty Moon
04.Sign From The North Side
05.My Kantele
~エレクトリック・セット~
06.Skyforger
07.Mermaid
08.Nightbird's Song
09.The Wanderer
10.Silver Bride
11.On Rich And Poor
ENCORE
12.Black Winter Day
13.Hopeless Days
14.House Of Sleep
スポンサーサイト

COMMENT 2

DD  2014, 05. 27 [Tue] 19:47

 音楽性が違うのだから、同様ではだめですよね(それぞれの音楽性もあるし)。

 アモルフィスは彼らの中ではベストのチョイスをした方だと思いますよ、うまく色分けしてて。

 これはこれでよかったと思います。


 

Edit | Reply | 

ヒゲ・スカイウォーカー  2014, 05. 28 [Wed] 20:04

DDさん、

「同様」というのは何と何を比較して仰っているのか分かりませんが、アコースティック/エレクトリック共に選曲は良かったですね。王道と定番と変化球とがあって。

Edit | Reply |