ジェフリー・ディーヴァー『追撃の森』

ジェフリーディーヴァー_追撃の森
ジェフリー・ディーヴァー『追撃の森』 (土屋晃 訳、文春文庫)

ジェフリー・ディーヴァーのノンシリーズ、『追撃の森』を読みました。

通報で森の別荘を訪れた女性保安官補ブリンを殺し屋の銃撃が襲った。逃げ場なし―現場で出会った女を連れ、ブリンは深い森を走る。時は深夜。無線なし。援軍も望めない。二人の女vs二人の殺し屋。暁の死線に向け、知力を駆使した戦いが始まる。襲撃、反撃、逆転、再逆転。天才作家が腕によりをかけて描く超緊迫サスペンス。

ディーヴァーとは思えないほどの脅威的なつまらなさ。


以下、人によっては「ネタバレ」と感じる部分があると思いますので、ご注意ください。
 ↓

ディーヴァーのシリーズ物、リンカーン・ライム・シリーズにしろキャサリン・ダンス・シリーズにしろ、その構図は「プロの捜査官 vs プロの犯罪者」というものでした。そこを本書はちょっと捻っていて、「プロ+アマ vs プロ+アマ」という風になってます(それにも裏があることが後々分かってくるのですが)。
…ですが、そういう風に書こうという意図は伝わってくるのですが、それが成功しているとはとても言えないのよね。「プロ」にはとても感じないんですわ。いや、一応主人公ブリンは保安官補だし、対するハートは“職人”とも呼ばれる殺し屋ってことになってるけど、読んでみると全然プロっぽくない。
というか「プロ」か否か以前に、登場人物として魅力を感じないんですよ。

その印象を助長しているのが日本語訳。この訳文、ほんと読みにくいわ。読んでて「え、コレどういう意味だろ?」ってところどころ引っ掛かるし、テンポを崩される。というかリズム感が欠如してる文章。いや、自分とリズムが合わないだけかなー?いや、そんなことないよな…。
読み進めるのが苦痛でしたし、そのうちトリックにもどんでん返しにも登場人物の行く末にも興味が無くなってどうでもよくなるという悪循環。最後の方が読み飛ばしているような感じでしたな(苦笑)
いつもの池田真紀子氏の時はとても読みやすく、ドキドキしながら読み進められたんだけどなー。残念。
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