ちょこっと感想 2014年 vol.2

【ちょこっと感想 2014年 vol.2】

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ANETTE OLZON「SHINE」

NIGHTWISHを脱退した(解雇だっけ?)Anette Olzon(Vo)のソロ作。メタルじゃないです。シンフォ・アレンジのポップス/ヒーリング・ミュージックという感じ。淡く美しい作風ですね。前半はやや地味でキャッチーさに乏しい印象ですが、後半⑥Hear meあたりからジワジワとメロディが染み入ってくる感覚を覚えます。特に⑧Moving Away⑩Watching Me from Afarは彼女の声の響きが生かされた曲。個人的にはもう少しABBAっぽい北欧哀メロポップス路線が良かったかなとも思いましたが、やっぱり私、この声好きだわー。



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THE OATH「THE OATH」

ドイツ拠点の女性2人組によるHR/HMバンド(ユニット?)のデビュー・アルバム。Lee Dorrianのレーベル『Rise Above』所属ってのが出自の正しさというか怪しさを表している感じ(笑)。BaとDrはサポートですが、本作のDrをプレイしたのがANGEL WITCHの人だっていうんだからこりゃあガチだ。音楽的には、Linnéa Olsson(Gt)のリフがリードするNWOBHM直系の音にJohanna Sadonis(Vo)による魔術的でエロティックな歌唱が乗るスタイル。ドゥーミィーでオカルティックなムードもありつつ、スピーディーでノリのよいリフ回しも得意って感じ。全体を覆うトーンは終始ダークでアンダーグラウンドです。
ものすごくカッコイイ音だ。キャッチーな要素もあるけど浮ついたところは皆無。ダイレクトに身体に訴えかけてくるような大胆な演奏と心に響いてくる繊細なメロディ使いの両面のバランスが良く、曲作り上手いなぁ、と。①All Must Die⑤Black Rainbow⑨Psalm 7あたりの起伏のある展開を持つ長めの曲が特に好みですね。
今後ますます期待!ってところでしたが、先日スピード解散しちまいました。残念至極、ですが、あまりにもあっけなさ過ぎて苦笑しか出てこない…。



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SAVAGE MESSIAH「THE FATEFUL DARK」

英国産HMバンドの4作目。ごく真っ当なスラッシュ・サウンドは苦手、というか興味があまり湧かないのですが、本作においてスラッシュからグッと伝統的なHMサウンドに接近してきたとの評判を聞いて購入。
うん、これは前評判通り素晴らしい作品ですね。正統派HMっぽさはツインGtの妙技によく表れています。とりわけIRON MAIDEN色は強い。①Iconocaustの間奏で、オイオイコーラスパートを経てGtソロに雪崩れ込んだ瞬間のメイデン感(?)には驚きましたからね。そこからさらにドラマ性を高めて展開させていく様子が◎。よりさらにメイデン度の高い間奏部を持つ②Cross of Babylonなんてもう最高っす。
Dave Silver(Vo&Gt)の声質がカラリとしていることがアメリカのバンドっぽい感触(イギリスのバンドだけど)とスラッシュらしさを感じさせます。というか、時々Dave Mustaine(MEGADETH)っぽい。いや、音楽的にもMEGADETHを感じさせるところは多いですね。GtがMEGADETH風の切り込み方でメイデン風の展開をするような。
アルバム中盤ではスピードに頼らないでじっくり聞かせる曲もアリ。ここらへんの曲がもっと面白くなってくるとさらに私好みのバンドになるかも。期待株。



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TUOMAS HOLOPAINEN「MUSIC INSPIRED BY THE LIFE AND TIMES OF SCROOGE」

奇しくもAnetteのソロ作と同時期の発表になった、NIGHTWISHの頭脳による(こちらも)ソロ作。ディズニー・キャラの漫画で有名らしい、Don Rosaの本からインスパイアされた作品のよう。手法としてはCAMEL「THE SNOW GOOSE」(1975)みたいなもんでしょうか。因みにブックレットのイラストもDonの手によるものだそうです。
オーケストラを大々的にフィーチャーしたサントラ盤ですな。語りや女性Vo(Anette Olzonっぽい声質w)を絡めてゆったり聴かせる60分。本家バンドからはイリアン・パイプス奏者のTroy Donockleyも参加。SONATA ARCTICAのTony Kakkoも1曲でリードVoを担当していますが、まぁ大した歌唱じゃないし大した曲でもない(苦笑)。
「IMAGINAERUM」(2011)の終盤、Song Of MyselfImaginaerumで聞かせたような方向性ですが、もっとメルヘンチック、かつ哀愁やドラマ性は大幅ダウンって感じなのが残念です。「あー、ワクワクするし美しいなー。さすがTuomas!」って瞬間も多々(特に前半のインスト)あれど、退屈で興味が削がれる場面もそれ以上にあるんですよね。バンド名義ではなくソロ名義であるには実に真っ当な作品だと思いますが、やや期待外れかな。
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COMMENT 2

kazz_asai  2014, 05. 09 [Fri] 23:33

残念至極

あらま。The Oath解散してたんですね。
B!誌であんなに大きく載せてもらって、私もかなり期待していたのに残念です。
Savage Messiahはいいですね。あとはもう少し曲に個性が出せればもっと飛躍すると思います。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2014, 05. 10 [Sat] 20:50

kazz_asaiさん、

THE OATHの件は私も驚き、残念に思いました。出来が良かっただけになおさら。

SAVEGE MESSIAHはこの方向を推し進めて欲しいですね。ラウパで来てくれると嬉しいかも。

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