MANOWAR「LOUDER THAN HELL」


MANOWAR「LOUDER THAN HELL」 (1996)

8thマッスル。
ジャケが一見、前作「THE TRIUMPH OF STEEL」(1992)のアートワークの一部を拡大しただけのように見えるけど、そうじゃない。
私が初めて聴いたMANOWARのCDだったかな?よく覚えてませんが、多分そうです。

(アルバム前半は)キャッチーでコンパクトな作風ですね。曲も粒揃い。前半だけならMANOWARの音に触れたことのない人に勧めるのに最適かな、と思います。
①Return Of The Warlordからしてキャッチーかつマッスルな名曲。原曲、というか“前篇”たるWarlord2nd「INTO GLORY RIDE」収録)こそあんまり面白くないものの、この“続編”は素晴らしい。事実上この曲が、私にとってのファースト・マノウォー・コンタクトだったわけですが(笑)、一発で惚れましたね。派手じゃないのにやたら熱くなる。偏にGt&Baの小気味良い刻みと、Eric Adamsの歌い回しゆえでしょうね。だいたいにおいて、「Return(帰還)」という言葉に我々は弱いんですよ。私は弱い。そこのあなたも弱いでしょう!?弱くない?いやいや、弱いはずですよ!
延々とハーレーを運転するPVもバカ過ぎて最高(→コチラ)。

ミドルテンポのメタル賛歌は彼らのお得意のパターンですが、本作では②Brothers Of Metal Pt. 1がそれ。パート1ってなってますが、パート2は?実は前作収録のMetal Warriorsの副題に「Brothers Of Metal Part One」ってあるんですよね…。どうも分からん。どうでもいいんですけど。

③The Gods Made Heavy Metalは当時最も驚いた曲。曲自体もキャッチーかつ暑苦しく素晴らしい出来なのですが、なにしろこの曲、旧約聖書の創世記第一章をモチーフにしたと思しき歌詞がものすごい。「神々はヘヴィ・メタルをお作りになり それをよしとされた」「神々はおっしゃった それを地獄に負けぬ大音量でプレイせよと」「オレたちはそうすると約束した」ですからね。バカですよ、バカ。正真正銘のメタル・バカです。バカ過ぎてMANOWARしか書かないだろ、って歌詞が最高にマッスル。ヘイル。
歌詞と言えば、⑤Number 1も凄い。が旧約聖書ならこちらは運動会だ(笑)。「は?何ソレ?」と思われるかもしれませんが、日本語対訳を読んでもらえれば分かる通り、こりゃ紛うことなく運動会だ。そして、ここでもまた思い浮かぶ『魁男塾』(笑)。Hail And Hellが騎馬戦なら、こちらは徒競走のイメージね。「スタートのピストルの音を聞け」ですから。曲も最高。

バカから一転して、④Courageは叙情的なピアノ・バラード。Ericの歌唱力が最大限に生かされた繊細なメロディ・センス、そして前曲のようなバカさ加減、その両方が同居し、かつそれらを大真面目にやってるのが彼らの凄いところではある。

本作、EricのヒステリックなVoが映える超高速の⑥Outlawあたりまでは文句なしに楽しめるのですが、10分弱にも及ぶ大仰なインスト⑧Today Is A Good Day To Dieと、ギターソロ⑨My Spirit Lives Onという自己満足的な流れで、徹底的にダレます。というか、ガマンできなくなって飛ばしちゃうか聴くの止めちゃいます。アホみたいなエネルギーをストレートに撒き散らす終曲⑩The Powerを以ってしてもそのダメージは回復せず…。
この竜頭蛇尾感(?)、私としてはプリーストの「DEFENDERS OF THE FAITH」(1984)に似たものを感じますが、その点を考慮したとしても彼らのカタログの中で三指に入る出来だと思います。
傑作。

【お気に入り】
①Return Of The Warlord
⑤Number 1
④Courage
③The Gods Made Heavy Metal
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COMMENT 2

グラハムボネ太郎  2015, 04. 22 [Wed] 12:48

このアルバム最高

コンパクトな楽曲とキャッチーなメロディー
私も3本の指に入るアルバムと思います。車で聴くには最適

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ヒゲ・スカイウォーカー  2015, 04. 23 [Thu] 06:31

グラハムボネ太郎さん、

私は運転しませんが、確かに彼らのカタログの中では適度なスピード感のある一枚ですね。

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