MANOWAR「FIGHTING THE WORLD」


MANOWAR「FIGHTING THE WORLD」 (1987)

5thマッスル。
KISS「DESTROYER」「LOVE GUN」のジャケで有名なKen Kellyの手に依るマッスル・ジャケがまるっきり「DESTROYER」と同じ構図で笑う……いや、血沸き肉躍る一枚。右端のEric Adams(Vo)を見よ。右手首を左手で掴んで頭上へ…、これがマノウォー・サインだ!どうだッ!? ←

前半と後半とで、印象の異なるアルバムです。
前半は、明るめの雰囲気があって、キャッチーですね。ここにきてようやく自身の出身国を思い出したかのように、アメリカ~ンな空気が感じられます。
ステディなリズムがダンサブルでさえある①Fighting the Worldのサビメロなんて、思わず口ずさみたくなるキャッチーさがあるし、④Violence And Bloodshedのカラッした小気味良い疾走感も実に大陸的。③Carry Onは、Ericのシャウト気味な歌唱と牧歌的とも言える「キャーリ、オン!」のコーラスとのギャップが印象的な良曲ですね。

打って変わってアルバム後半は、最終曲⑨Black Wind, Fire And Steelに至るまでの長い助走のように感じられます。
オーソン・ウェルズのナレーション(またしても登場!)に導かれる⑤Defenderから、語りなのかSEなのか判別しないような曲が並び(⑦Holy WarはドコドコしたDrと勇壮な掛け声コーラスが印象的な佳曲ですが)、気分を徐々に盛り上げる。そして遂に炸裂する
こいつは、名曲!
黒い風!
火!
そして鋼鉄!

一体全体どうなってんだという感じの曲名であり歌詞ですが、これが燃えるんだからしょうがないマッスル。Ba音がバキンバキン目立つ刻み(「リフ」というより「刻み」って感じなの)に否応なく鼻息は荒くなり、早口に畳み掛けるヴァースと伸びやかでメロディックなサビメロの対比に鼻血出る疾走チューン!ライブでもクライマックスに演奏されることが多いようですね。ライブではサビメロをフェイクして歌うEricですが、CD音源ではヤケクソ気味のブリッジ・パートやラストのロングトーンを含めて、最高のパフォーマンスが収まっています。音質はイマイチだけど。


名盤2枚(「SIGN OF THE HAMMER」「KINGS OF METAL」)に挟まれて分が悪い作品ですが、なかなか悪くない。つーか、良い。

【お気に入り】
⑨Black Wind, Fire And Steel
③Carry On
①Fighting the World
⑦Holy War
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