KANSAS「POINT OF KNOW RETURN」


KANSAS「POINT OF KNOW RETURN」 (1977)

5thアルバム。前作「LEFTOVERTURE」と合わせて名作認定されてるような作品ですが、私はこれが一番好き。コンパクトでキャッチー、聴きやすいにもかかわらずテクニカルでドラマティックな楽曲群は見事。5曲目とラスト10曲目に大作を配した構成もいいし、ジャケットもロマンティックでワクワクさせられる。なんだ、完璧じゃないか。

①Point Of Know Returnから彼らのトレードマークの一つ、Robby Steinhardtのヴァイオリンが大活躍。ポップでキャッチーだけど中間部の展開は凝っている。続いての小気味良い疾走感がクセになるライブでの定番曲②Paradoxとインスト③The Spiderを聴く頃には帆船に乗って航海してるような気分になってきます。大作⑤Closet Chroniclesが前半のハイライト。ほんわかしてる歌に和んでると中盤から怒涛のアンサンブルが!各楽器が入り乱れてスリリングながらも爽やかというKANSASマジックが炸裂。
⑥Lightning’s Handからは後半戦。Steve Walshのオルガンと切り込んでくるKerry LivgrenのギターがHR的でかっこいい。そしてアコギの爪弾きから⑦Dust In The Windが始まる。この優しくも哀しいメロディのセンスは一体何者なの?アコギと歌メロで既に卒倒ものなのに、そこに駄目押しのように挿入されるヴァイオリンで成仏。邦題「すべては風の中に」のセンスも素晴らしい。
このアルバムのハイライトは⑨Nobody’s Home⑩Hopelessly Humanは歌メロ、ピアノ、ヴァイオリンと総出で泣かしにかかるバラード。歌詞のなんという寂寞感よ。例のノック音もいいね。は個人的にKANSAS最強楽曲。壮大で哀愁のあるメロディ、ドラマティックな展開、繊細なアレンジ、迫力ある楽器陣の主張、全てが素晴らしい。

HR野郎もポップス姉さんもプログレ先生もみんな、そのアイデア豊富なアンサンブルと叙情的なメロディに魅了されるであろう名盤です。

【お気に入り】
⑩Hopelessly Human
⑦Dust In The Wind
⑨Nobody’s Home

昨年初めて体験した彼らのライブはこのアルバムの時とはメンバーが変わっていたけど、とても素晴らしかった。プロ中のプロ。
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COMMENT 2

クリタカ  2012, 11. 08 [Thu] 15:28

うっひょ~

 ホントにPC始めて間もないもんですから、すみません、過去ログにてお邪魔します。
 フレさんのとこでこの系統の音が好かれていなくて、肩身の狭い思いでいましたら、『最高傑作!』とコメントされていたので嬉しくて嬉しくて...(涙)
 米国産で全キャリア愛聴しているバンドはAlice CooperとこのKansasくらいでしょうか。Journeyと同期生にも関わらず、どんどんマイナーな存在に...新作はもう出ないんでしょうねぇ。残念です。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2012, 11. 08 [Thu] 19:55

クリタカさん、

はじめまして。コメントありがとうございます!
過去記事を見ていただけるのはとても嬉しいですし、コメントはなおさら感無量です!
フレさんは米国というより英国ですからね。そちらは(そちらも?)まるで太刀打ちできません。それどころか、背中さえも見えません(笑)
私もどちらかと言うと米国とより欧州の音を好みますが、KANSASは大好きですね。

しかし、JOURNEYと比べるとかなり分が悪いです…(笑)あっちは現役バリバリですから。KANSASはベスト選曲でライブしてくれるだけでありがたい存在かもしれません。

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