CROSS VEIN@渋谷DESEO劇場

"CROSS VEIN初ワンマン"『Theater of CROSS VEIN ~単独公演 第1章~』 渋谷DESEO (2014/3/29)

crossvein_onemanshow20140329.jpg

ついに、遂にこの日がやって来てしまったな。
CROSS VEINの初の単独公演。
のっけからネガティヴな事を書いてしまって申し訳ないんですが、この日が来てほしくなかったのよ。彼らのライブを頻繁に観てきた身からすると、初めてのワンマンというめでたい場であり、本来なら「キャーッ、おめでとー! (((✿ฺ≧▽≦)ノ彡☆ 」という気持ちが何よりも先行するはずなんです。でもやはり、このワンマンをもってYouske(Ba)とKoh(Dr)が脱退してしまう事実が重くのしかかってきて、素直に喜べない自分がいるのを感じるわけです。「観たら、(この蜜月が)終わっちゃうじゃん?」という。
理屈じゃないんだな。私は現実逃避マンなのでね(苦笑)

劇場化した渋谷DESEO、キャパ250。この3月29日は(も)各地で客層が重なるイベントが多く、Twitterの呟きを眺めていてもどこの会場に行くか迷っている方も多かったようでした。私も集客については少し心配していましたね。JULIA嬢もMCで「私やメンバーに無理矢理連れてこられた方もいらっしゃると思いますが…(苦笑)」と言ってはいましたが、最終的にはフロアは8割くらいは埋まっていたかな。
JULIA姫の「ご学友」の声援がとても良かったですね(笑)

集客に加えて、もうひとつの懸念点だったのはYouskeが当日の朝の時点で39度を超える熱があったこと。ワンマンだから出演キャンセルなんてできないだろうしなー。しかし39度っつったら、私なんてアフンアフン言いながら寝込んでることしかできんですよ。
さて、どうなってしまうのかー?という状況の中…。


入場すると、DESEOの特徴であるフロアからステージを遮るためのスクリーンにはPV映像が流されてました。定刻の18:00を少しまわってBirth of RomanceのSEで楽器隊登場、そのままアルバム通りの流れのNoble Scarで開演。ご学友による「じゅりあーッ!」の歓声が一際目立つ中登場したJULIA嬢、黒&濃紺のロングドレスをお召しです。
ステージ上、中央Drの後ろにはバンドロゴのバックドロップ、各アンプの上には薔薇の蔓や額に入った絵画やキャンドルを模した装飾がされており、なかなか良い雰囲気。ISSEKIのキーボードはいつも通り上手側でしたが、少し後ろ寄りのドラムセットの真横。
私はやや下手側3~4列目あたりで観ていましたが、今回からアンプを変えたMASUMIのGtの音がめっちゃダイレクトに響いてくましたね!バンドアンサンブル全体も過度に暴れ回らないでしっかりまとまっており、耳栓をしていなくても適度な迫力と聴き取り易さ。いつもの吉祥寺CRESCENDOとは違う環境で、かつ前回このハコでやった時は音作りに苦労していたので、音響面ではちょっと心配だったのですが、まったく問題なしでした。
まとまった出音と、唯一のオリジナル・メンバーであるYoshi(Gt)の笑顔爆発っぷりに心配事も一瞬で吹っ飛んで、やっとライブを楽しめる心境になったかなというところ。

JULIA嬢の歌唱は、以前喉の調子を崩して以来、特に最近はとても安定しており、まったく不安感はなかったですね。今までで一番長丁場に渡るステージだったでしょうけれど、(途中休憩できる時間があったとはいえ)アンコールまで素晴らしいパフォーマンスでした。
心配だったYouskeは、体調悪かったであろうし顔色こそ優れない感じでしたが、気迫のステージング。ATELIER Zのベースは以前のメイン機であるSugi製モデルの煌めきと気品のある音とも違っていて、やっぱブインブインとぶん回す感じの音ですね。


『肩紐不在』
いつのまにか気づいたら、JULIA嬢のドレスの肩紐、片方が無くなってないか?
気のせいか?
いやいや、間違いないな。左肩の紐、無いもん。
クッソ…、思いがけずめっちゃセクシーやんけ。
しかしながら、肩紐の有る無しに気を取られる私ではない(取られてる)。
短めのMCを挟んで絶妙に間を取りながらも空気を弛緩させずに(ここらへんのバランスは前回辺りからめっちゃ上手くなってきた)、アルバム「Birth of Romance」の曲を中心に次々と畳み掛けてゆく前半。起伏とドラマ性のある色彩豊かな楽曲に翻弄され、あちこちに仕掛けられたキメに曲作りの巧みさとMyツボへのハマリ具合をいちいち再認識して悶絶なのですわ。

でも。
でもね。
ライブが進行するにつれて、Kohがニコニコしながら叩く屈託のない様子に、Youskeが他のメンバーと絡んで視線を交わす様子に、そんないつも通りに思える光景が逆に“終わり”を感じさせてもうライブ前半から涙腺にクる。キテるんだよ。

CROSS VEINの特異性を示すような2曲、「首…、壊します」MCから始まったブラックメタルさえ手中に収めた激烈曲Sweet Spell~演歌系ゴシックバラード曲ever afterの流れで、長めの対バン用セットくらいの尺があった【第一幕】を締めくくり。スクリーンが降りてきて、10分間の休憩とのこと。

これは、
これは“お色直し”タイムでしょう。


スクリーンに流されるPV撮影時のオフショット映像でメンバーが楽しそうにしている様子を見て、改めてバンドにとっても自分自身にとっても特別な場にいることを実感して、にわかにかき乱される心持ち。


【第二幕】開始。
楽器隊が登場して演奏し始めたのは…
何ィ、これは新曲か!?
我が情報網がキャッチしたところによると、Yoshiが仮タイトルで“異臭騒ぎ”と“坂道発進”と呼ばれる、少なくとも2曲を用意していることは分かっている。この日、新曲を披露するという情報もあらかじめ知っていたわけですが、
これは…どっちだ…!?

そんな私のザワザワ騒ぐ心模様にトドメを刺す自体がッ!
ヴォーカル・インのタイミングでステージに登場した“お色直し”JULIAたん、淡い水色の華やかなロングドレス姿でしたが、
その髪型は…、

ポニーテール!ポニーテール!
こちらヒゲスカ!
繰り返すッ!
ポニーテール!ポニーテール!

※「メーデー!メーデー!」っぽい差し迫った口調で。

日本ポニーテール史に新たな金字塔を打ち立てた瞬間である。

必殺のポニーテールに髪飾りのティアラ追加と、(後のMCによると)シンデレラをモチ-フにしたこの曲の内容に合わせたイメージにまとめたとのことでした。
しっかし、このシンデレラ曲、Eternal Dreamって曲名…、中二病全開で最高(褒めてる)なんですが、曲自体も震えがくるほど最高。これはネ申曲。「神曲神曲」ばっかり言って、神の大安売りしているような当ブログのことですから、信じられないのも無理はないかもしれませんが、これはマジでヤヴァい。私の事は信用ならなくても、一緒に観た友人達も終演後に口々に褒めていたのでこりゃ間違いないですわ。
間奏部にドラマティックな展開がありつつもスピード感に満ちたメロスピ・チューンで、ことにサビメロの強力さが凄まじいのです。そして、そのサビの裏側でメロディックに走り抜けるBaフレーズ!間奏部では、MASUMIのGtソロを受け継ぐかのようにISSEKIの清らかなポロロンKeyソロがありましたね。また、ラストのサビ裏で拍車を掛けるDrの効果がデカく、相変わらずアレンジ・センスがキラーっす。
終演後にYoshiに確認したところ、このEternal Dreamが“坂道発進”とのこと。自動車教習所での坂道発進の練習中に、彼の下に舞い降りてきたメロディから生まれたとのことですが、こんな凄い曲が生まれてくるなら坂道発進の練習もっとしまくれよという(笑)。…ということは“異臭騒ぎ”をまだ隠し持っているなYoshi。
まぁこんな仮歌タイトルなんて、バラしちゃいけないバンドの“舞台裏”の事情なような気もしますが、バラすとしたらウチだろ、と(笑)

新衣装での登場+いきなりの新曲披露(+そしてポニーテール/笑)の合わせ技の威力は凄まじく、一気に新鮮な空気に塗り替えられて始まった第二幕でした。
その後、Yoshiが高校生時代に作ったというRip My Wings(シングル「Moon Addict」に収録のレア曲)、楽器隊によるソロ・コーナー、楽器陣によるインスト曲(Suite Museum)の披露と、いつもとは違うワンマンならではのスペシャル感。

楽器陣のソロ・コーナーは超大雑把に言うと、HR/HMなGtチーム、クラシカルなKey、ジャズっぽいフレーズも織り交ぜてくるリズム隊、って感じでしょうか。MASUMIって割とアメリカン・テイストのあるGtプレイでしたね。
ちょっと驚いたのがDrソロ。事前にKohはソロをやるのが嫌いらしいとの話を聞いていたので、やらないと思っていました。しっかし、イケメン度が凄いな(笑)。普段は弦楽器隊3名(しかもうち2名は長身)に加えドレスブワッなJULIA嬢がいるので、観る場所によってはあまり視界に入ってこないKohなのです(スマン)が、この時ばっかりは主役。(本人曰く)控えめドラマーといえども、バッチシ主役。CROSS VEINの起伏ある難曲においても涼しげな顔で叩いている彼ですが、それはこのソロでも一緒。というか、なんかDrを叩いているというより料理作ってるみたいな感じな。『MOCO'Sキッチン』みたいな(笑)。塩ファサー&追いオリーブ、みたいな(笑)。いや、実際はDr叩いてるんだけど、その小気味良さや軽やかさ、イケメンっぷりがあの、その……ww

インスト曲の後に、HP等のアー写にもある黒&濃紫のドレスで2度目のお色直し(!)のJULIA嬢が再登場、本日2曲目の歌モノ新曲の披露でした。sandglassと名付けられたMASUMI作曲の曲で、アップテンポなリフ物HMでしたね。ちょっと明るめのメロディを持つ曲で、これもイイッ!歌メロラインの上下動が激しめで、JULIAたんは結構大変そうでした…。ま、難曲Red Starを作るドSなMASUMIのことだからな(笑)

それら新曲群と楽器隊にスポットを当てる場面が多い、趣向を凝らした中盤でまったく飽きさせず、現編成でのキメ曲で締める本編。第一幕・第二幕、それぞれをバラード系の楽曲で締める統一感。定番曲連打のアンコール。時間の長さやダレをまったく感じさせない見事な構成だったと思います。初めてのワンマン、色々試行錯誤したんではないかな?
特にやり方のよってはダレ気味になるソロ・コーナーを、各パート延々とやらずに適度な尺で収めて次のバンド曲に繋げるというやり方が功を奏していたと思います。
まだまだちょっとしたノイズやチューニング調整のタイミング等、改善すべきだと思う点はあるのですがね。特にISSEKIが静かで美しいバラードタイプのソロをとっている時のチューニングは気になるね。ほんのちょっとの事なんですが、世界観の濃いバンドなだけに、そういう現実に引き戻される瑕疵はもったいない。


sandglass披露の後で、リーダーYoshiの口からYouskeとKohの脱退の件が伝えられました。2人それぞれからも挨拶がありましたが、観客の反応が暖かくてあたしゃあ嬉しかったですね。
そして、JULIA嬢の「このメンバーで演奏するのは最後になります」とのMCからforget-me-notへ。
だってこの曲の歌詞とテーマ、「忘れな草」だぜ?
 幾度時が巡っても また逢えるなら
 変わらない想いをあなたへ
 打ち明けさせて

歌詞の一語一語が響いてきて、想いが溢れてきて、嗚咽した。
っていうかこの記事を書きながらも思い出して嗚咽してる。


YouskeとKohが抜けるのは非常に残念。正直、超イタイ。最強のラインナップだと思っていただけに。
特にYouskeとは今までにライブ終演後に何度も、多分バンド内で一番多く言葉を交わしたりしてたので、個人的にも余計に感じるところがありますね。
でも、何で私がCROSS VEINの音楽を好きになったのかという原点部分に帰ってみると、Yoshiの作った曲の魅力ってことになります。この日初披露された新曲の素晴らしさはそれを再確認させてくれました。今はMASUMIも素晴らしい曲を提供してくれますし。

CROSS VEINの音楽を聴くにあたって、正直JULIA嬢の声質や歌唱法はハードルになるんだと思ってます。彼女なりのクセがあるから。一聴、受け付けないって人もいるでしょう。
ただ、私はそのクセ、声や歌唱が整い過ぎていない事、息遣い等の作り物めいたところのない生身の人間らしさの発露に魅かれます。綺麗に整った曲をある意味“汚し”て、個性を付加しているところが。最近のシンフォニック・メタル系の作品の多くがVoを綺麗に整え過ぎて結局どれも同じ印象(煎じ詰めればNIGHTWISHWITHIN TEMPTATION等への接近)になっていることを思えば、これは武器であると。
そう確信します。


アンコール。
新グッズのTシャツを着て出てきた楽器隊によるマーチャンダイズ紹介MCを経て、JULIA嬢を呼び込むことに。いつもの男声重低音による「ジュリアー!」だけじゃなくって、ご学友による「じゅりあ~~♡」が一際大きく。イイネ!イイネ!(笑)
ご学友、今回だけじゃなくてこれからもライブ来てくれないかなぁ…?(笑)

私、割とライブ中でも「帰りたいな」とか「早く終わらないかな」とか思う瞬間はあったりするんです。好きなアーティストのライブでも(苦笑)。それは単純に「退屈だな」と思う瞬間であったりもしますし、「早く終わってライブの余韻に浸りたい」と思う場合だったりもします。でも、これほど終わってほしくないと思ったライブは無いですわな、多分。あと2曲、Protect the CoreMoon Addictを観たら終わっちゃう。それが分かっていただけにね。
ラストの挨拶では、感極まってJULIAたん泣いてたな。もらい泣きはしませんでしたよ。だってライブ後半からずっと泣いてたしな(←)

終演後はライブハウス、いや、劇場の出入り口でメンバー全員並んでお見送り。


続くバンドと、違う道へと進む2人。
でも、バンドは生き物。
また違ったカタチに生まれ変わってくれるでしょう。
今後の予定についても最後にスクリーンで発表されていましたし。5月24日はJULIAたんの生誕記念イベントっぽいぞ!


初ワンマン、おめでとう。
掛け値なしに、本当に、本当に素晴らしいライブだった。「空気」が良かった。
頑張ったメンバー、暖かい歓声を送った観客、会場で私に声を掛けてくれた皆さん、ありがとうございました。最高でしたよ。
シンデレラJULIAたんも最高でした(←ソコ/笑)

<セットリスト>
- 第一幕 -
01.Birth of Romance~Noble Scar
02.Obstructed melody
03.Heath
04.Hidden Star
05.Incomplete Requiem
06.Sweet Spell
07.ever after
- 第二幕 -
08.Eternal Dream(新曲)
09.The Mysterious Room
10.Rip My Wings~楽器隊ソロ回し(Gtチーム)~Rip My Wings
11.楽器隊ソロ回し(リズム隊)~Suite Museum(インスト新曲)
12.Keyソロ~sandglass(新曲)
13.forget-me-not
14.Red Star
15.Lacrimosa
- ENCORE -
16.Protect the Core
17.Moon Addict
※第二幕の細かい部分、間違ってるかも(汗)


Youske&Koh、お疲れ様&ありがとう。
終演後に渋谷の街に出たら、桜、咲いてたね。
スポンサーサイト

COMMENT 0