IN FLAMES「WHORACLE」

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IN FLAMES「WHORACLE」 (1997)

メロディック・デス・メタルの始祖の一つ、IN FLAMESの3rd。彼らのオリジナル・アルバムは全て持ってますが、私とIN FLAMESの蜜月(?)は実は割と短いです。アルバム丸ごと気に入っているのは本作だけ。最高傑作は「CLAYMAN」だと思っているんですが、気に食わない曲が1つだけあるもんで(苦笑)。したがって本作は彼らのカタログの中で2番目に好きです。

デス・メタルと呼ぶにはあまりにもスムーズでメロディアスでメロウな旋律が舞う①Jotun(メイン・リフがかっこいい!)から最後までまったく捨て曲は無く、かつアルバムの流れもとても良いと思います。
得意のワルツのリズムで悲哀のメロディを爆発させる③Gyroscope、北欧らしい美旋律のインスト④Dialogue With The Starsを経て待ちうけるは…
完璧な名曲⑤The Hive。ヴァースのリフ、ブリッジのリフも相当かっこいいが、やはりラストのギター・ソロでしょう。Anders Friden(Vo)の咆哮(ちょい弱めだけど気にするな)を受けて始まる絶品ソロ!舞い上がるような旋律に悶絶する前半も凄けりゃツイン・リードが泣ける後半も凄い。「今まで何で誰もやってなかったの?」と思えるベッタベタなメロディに恥ずかしくなるほどですが、メタルを聴いて得るカタルシスを端的な形で表現した名演です。リリース当時、伊藤政則氏のラジオ『Power Rock Today』で、情報が錯綜してたのか担当者が間違ったのか、「インフレイムスの新曲です!ジャイロスコープ!」とか言って流されたのがこの曲でした。「ジャイロスコープ凄ぇな」と興奮した私が翌週も聞くと、マサ「えー、先週流した曲はジャイロスコープではなくハイヴという曲でした。では今度こそ聴いてください、ジャイロスコープ!」みたいなやりとりでを聴いたという、個人的に思い出深い曲でもあります。
前曲の余韻をアコギ・サウンドが包み込む、泣きのバラード⑥Jester Script Transfuguredも素晴らしく、ここまでが前半というイメージです。
ギター・ソロから劇的に盛り上がる⑧Worlds Within The Margin、みんな大好きキャッチーな名曲⑨Episode 666を配したアルバム後半も隙は無し。日本盤ボーナスの⑫Goliaths Disarm Their Davidsもギターが泣いてていいね。

クッサクサの美旋律、フォーク・ミュージックの要素、アコースティック・ギターの導入、正統派メタル的な洗練とイモっぽさの絶妙なバランス等、彼らの美点と(私が)考える要素が全て揃っていたのはこのアルバムのみ。派手なギター・ソロっぽいソロが、次作以降徐々に減っていくのもちょい残念かな。Glenn Ljungstrom(Gt)脱退の影響?

このバンドについて語る時によく出てくるJesper Stromblad(Gt)への神格化されたような持ち上げっぷりは何なんでしょう?最近はそうでもないのかもしれませんが、以前は彼のソングライティング能力こそIN FLAMESの生命線、的な評価だったと思います。これにはずっと違和感を感じていました。もちろんJesper単独で書いた曲もありますが、Bjorn Gelotte(Dr、現在はGt)、もしくはGlennとの共作がほとんどなのに。特にBjorn、可哀想じゃね?Bjorn、私は昔から君の味方だよ!(笑)

【お気に入り】
⑤The Hive
リリース当時、この曲がメタルの最も美しい形だと思っていた。
①Jotun
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