HELLOWEEN「WALLS OF JERICHO」


HELLOWEEN「WALLS OF JERICHO」 (1985)

メロパワ/メロスピの最重要バンド、HELLOWEENのデビュー作品。ここでは、デビュー・ミニ・アルバム「HELLOWEEN」(①~⑤)、1stフルレンス・アルバム「WALLS OF JERICHO」(⑥~⑭)、シングル「JUDAS」(⑮)を収録したものについて触れます。

①Starlight
目が覚めた男がラジオをつけるとお馴染みのテーマ曲が流れて……、Kai Hansen(Vo&Gt)の絶叫が炸裂!「ンアアァァァァーー!」Kaiの獣染みた唸り声からリフが刻まれ、そして彼のキャリア初の「アーライ!」が飛び出す!ここでは「ウォォーライッ!」って感じだけども。インパクト抜群のオープニングを持つこの曲でメロパワの歴史は始まった。サビ裏のギターの刻みっぷりがかっこ良過ぎる。薬物中毒についての曲。

②Murderer
前曲をさらにアグレッシブにしたかのような怒涛の疾走曲。ギター→ベース→ドラムって順番に入ってくるイントロが良い。曲調はほとんどスラッシュだが、ギター・ソロ・パートのドラマティックさに早くもHELLOWEENのアイデンティティー全開。

③Warrior
歌詞のテーマに反してノリノリ。

④Victim Of Fate
Kaiの変なヴォーカルをたっぷり堪能できるドラマティックな大作。後半の長尺のギター・ソロがハイライトです。

⑤Cry For Freedom
Kai“自由になりたい”HansenとMichael“正義は為される”Weikath(Gt)がそれぞれ十八番のテーマを持ち寄った(?)共作。と同じくらい好き。

⑦Ride The Sky
テーマ曲のイントロを切り裂いて始まる、Kaiお得意の“自由になりたい”系の超名曲。ポーランドのチャートで6週連続No.1を獲得したそうな。冒頭一発響き渡るKaiの「アァーーーー!!」、そして演奏陣が刻む刻む刻むったら刻む!「set me free~、ウォーオーオー、set me free~」のバックのMarkus Grosskopf(Ba)の“歌ってる”ベースが最高。そして勇壮なブリッジ・パート「send me a sign~」の歌メロは何なのコレ!超興奮するんですけど!ここライブで皆で合唱すると泣きそうになるんですよ。いや、家で一人で聴いてても泣きそうですわ。単純極まりないサビのバックでのギターの刻みもハンパないっす。

⑧Reptile
ヴァイキーらしからぬ変な曲だが、エイズが題材なそうな。この時代になんと尖鋭的な。凄いぜヴァイキー。ブリッジ・パートでMarkusが信じられないようなメロディックなラインを弾いていて、ギターより目立ってる。

⑨Guardians
ヴァイキーらしさ、そしてHELLOWEENらしさド真ん中のメロディを持つ名曲。これまたMarkusのベース・ランニングがかっこいい。ギター・ソロ・パートの展開も隙無し。ラスト、Kaiの「はぁ~」のため息がツボ。

⑩Phantoms Of Death
タイトルをコールするサビが信じられないくらいダサい(笑)

⑪Metal Invaders
凄ぇタイトルだ(笑)。メロディック・スラッシュ。

⑫Gorgar(笑)
ピンボール・マシンにのめり込む男を歌った、HELLOWEEN屈指のマヌケ曲。特にサビのマヌケっぷりはメタル界に燦然と輝く金字塔。そして唐突に挿入されるグリーグ「山の王の宮殿にて」の有名なフレーズ。RAINBOWSAVATAGEも取り入れたこのフレーズ、通常は曲に壮大さや威厳を付与する効果があるもんだが、この曲では何故こうもマヌケに響くのか?この曲が嫌いかって?いや、超好きです。

⑬Heavy Metal (Is The Law)
「必死で戦え 生き急げ ラウドにプレイしろ 目立たなきゃダメさ」(笑)
堂々のメタル宣言。このかっこよさとダサさの融合こそ正にメタル。歌詞が超JUDAS PRIESTタイプです。「united matallians」「white heat, red hot」ですから。疾走疾走疾走、かつメロディアス。やはり駆け巡るMarkusのベースに意識が行ってしまいます。サビでの上昇フレーズなんて最高。劇的な展開のギター・ソロを経て、伝説の観客掛け合い風パートへ。「ヘーヴィ、メタッ!」「ホイ!」最高だ!

⑭How Many Tears
HELLOWEEN最高傑作!完璧!聴け!そして泣け!

⑮Judas
シングルにする程じゃないっしょ。

メロディック・パワー・メタルが産声を上げた記念すべき1枚(正確には3枚だが)であり、私にとっては理想のスラッシュ・メタルでもあります。アグレッシブな演奏、Kaiのヤケクソ気味な歌唱、メタル愛溢れる歌詞はスラッシュっぽい。Fangface君が強烈な左フックでジェリコの城壁を破壊する、B級感爆発なジャケもスラッシュっぽいですね。ジャケをよく見るとFangface君、砂漠を歩いて来たようなんですが、残された足跡から判断するとストライドが異様に小さいな。ひょこひょこ歩きだと思われます。
一方、キャッチーな歌メロ、練り上げられたメロディアスなギター・ソロの展開、様々なテーマの歌詞等に次作で全面開花するパワーメタルの特徴が見られます。また、この手のバンドの中でも特にバラエティ豊かな曲作りをする彼ららしく、コミカルな要素を持つ曲も既に顔を出しています。Kaiのヴォーカル、音質等のマイナス要素(私にとってはマイナスになっていないが)はあれど、総じて収録曲の完成度は高いと思います。特にアルバムの冒頭とラストに⑦⑭という超名曲を配した「WALLS OF JERICHO」はこれが最高傑作とする人がいても全然おかしくない出来。あと特筆すべきはMarkusのベース・プレイ。超メロディックなフレーズを連発する彼無しではここまでの名作になっていなかったでしょう。ベース弾き、ベース好き共に必聴。

【お気に入り】
⑭How Many Tears
⑦Ride The Sky
好きな曲だらけですが、この2曲が特に悶絶。

しかし裏ジャケのラッパ吹いてる白無地Tシャツの南瓜男は何者なんでしょう?表ジャケより写実的で気合が入ってるのが怖い。
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