ICED EARTH「PLAGUES OF BABYLON」


ICED EARTH「PLAGUES OF BABYLON」 (2014)

アメリカ産質実剛健HMバンドの11thアルバム。元INTO ETERNITYのStu Block(Vo)が加入してのオリジナル2作目です。

Stuの様々な声を操る能力が新鮮な空気を吹き込んでいた前作「DYSTOPIA」は、そのコンパクトな作風も相まってなかなか即効性が高いアルバムでした。対して本作はどうか?正反対とは言わないまでも、かなり異なっている印象ですね。前作が直球なら、今作は変化球か…?いや、その逆か?

それほどスラッシーかつアッパーな感じはありませんね。このバンドの特徴でもある、独特のGtトーンで刻んで刻んで刻み倒す場面はそれほど目だってないかな。代わりにStuの中音域を中心にした歌唱を軸に、じっくりドラマティックに聴かせる楽曲が多いです。
アルバム全体のトーンはいつも以上に統一されている印象。というのも、アルバムの前半部分である①Plagues Of Babylon⑥The End?の丸々6曲がお馴染みの“Something Wicked”の世界観の元に作られた曲です。つまりオリジナル・マスコットであるセト・アボミネ君が大活躍する世界ですね(適当)。よって組曲ではないものの、バラエティ豊かというよりは似たムードでジワジワと盛り上げてくる感じ。それがアルバム後半も続くんだけど。
いつもの如く、ストーリーにはまったく興味ありません(汗)。
だが曲はカッコイイ!
というか歌い上げるStuがカッコイイ!

ミドルテンポの曲が中心で、「ファスト」に感じる曲って②Democideくらいかもしれません。しかし、スピードのみが鋼鉄にあらず。コーラス厚めのアンセミックな曲がStuの力強いだけでなく哀しみも秘めた声にベストマッチ。④Among The Living DeadではゲストVoのHansi Kursch(BLIND GUARDIAN)を完全に食っちゃってますし、大団円である大作⑥The End?はかなりの聴き応え。
後半では、これぞICED EARTHというドラマティックな展開をみせる⑧Cthulhuが素晴らしいですね。Stuも様々な声を駆使してます。メロウな⑪Spirit Of The Timesにおける熱唱も◎。


アルバム全体のトーンが揃っているということはこのバンドが抱える弱点、「地味さ」に繋がるわけで、実際まぁ…派手ではない(苦笑)し、アルバム一枚を通した起伏はそれほどなく、悪く言うと平坦。もっともこの「地味さ」が弱点になってるのはここ日本でだけかもしれませんが。私も聴いていて意識が離れてしまう曲もあるのですが、全体に漲る鋼鉄愛と下記お気に入り楽曲の威力によって楽しめる、そんなアルバムですね。

【お気に入り】
⑧Cthulhu
⑥The End?
⑪Spirit Of The Times
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COMMENT 2

DD  2014, 02. 27 [Thu] 19:10

 彼らはもしかしたら、アルバムはアルバム、ライブはライブというふうに分けてるのかもしれませんね、いくつか彼らのを持ち、聞いてみるとそういう印象が強くなります。

 Something Wicked~はこれで彼らとしては3枚目になるんですかね?(1枚目はMatthew時、2枚目はRipper?とですよね)しかし彼らのMetal愛が十分すぎるほど伝わるアルバムではあります(速い曲が少ない、というより、あえてそうしたのでしょうか、どのみちliveではそういうのをたくさん聞くでしょうし)。

 来日したら見てみたいですね、客層にかかりますが(向こうでは男が圧倒的に多いようなのをどこかで読んだ気がするので)。

 お気に入り・・1,2,7,11

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ヒゲ・スカイウォーカー  2014, 02. 27 [Thu] 20:53

DDさん、

ライブは割と色んな時代の曲を織り交ぜてプレイしているようにも感じます。

Something Wickedはこれで3作目になると思います。プロローグとしてのtrilogyはありますけれど。
メロディの好き嫌いはあれど、彼らの作品に漲るメタル愛は毎回素晴らしいと思います。

ICED EARTHは私の中では来日してほしいバンド、不動のNo.1ですね。

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