ulma sound junction「LAND a SCAPE」


ulma sound junction「LAND a SCAPE」 (2010)

ツインGtの4人組、石垣島出身のプログレッシヴ・ヘヴィロック・バンドの2010年作。調べると1stアルバムっていう紹介と3rdアルバムっていう紹介が両方見つかってどっちだか定かではないんですが、どうやら全国流通した最初のアルバムらしいです。まぁとにかく2014年1月29日に発売したばかりのアルバム「idealogy」と合わせて、「手に入る作品の古い方」、ということでいいんじゃないかと(適当)

このバンド、昨年2回ライブを観ました(レポはコチラコチラ)が、形容しづらい音楽性なんですよね。HR/HM的にはMESHUGGAH等のDjent系の音が近いでしょうか。同系統の代表的なバンドとしてPERIPHERYがいますが、私聴いたことないのでよく分かんねっす。BETWEEN THE BURIED AND MEらプログレメタル勢やケイオティック・コアとの共通点もあり、TOOLのようなオルタナ風味のプログレ臭もします。つまり変拍子バリバリ、複雑な曲展開、Gtはソロ志向というよりリフ志向って感じでしょうか。それらテクニカルで硬質なごった煮サウンドの上に乗るメロディにアジアっぽさがあるのも特徴かな。
バンドが志向している方向性は、私の好みの範疇ではあれどピッタリとは合致しない、というくらいの範囲なんですが、上記メロディ使いと田村ヒサオ(Ba&Vo)の巧みな歌唱にヤラれてしまうのでどうもほっておけないというか、このCDを買ってから時折引っ張り出しては聴いています。

田村の歌唱の幅広さがこのバンドの強みになっているのは間違いないでしょう。朗々とした詠唱/歌い上げから野太いデスヴォイス、はたまたエキセントリックな絶叫までこなす上、その各タイプの歌唱を自由自在に行き来するところがまた凄いです。特にデスヴォイスの迫力については特筆すべきところで、日本人に多い細い声の迫力不足のものとは大違い、下水道系の詰まったような声とも違う、厚みと太さを保ったまま突き抜けるデスVoの響きが素晴らしいのよね。ライブで観ると、そのヴォーカル・パフォーマンスを再現しつつ複雑なBaプレイを同時に繰り出してくるんだから驚くのを通り越して呆れ果てるほどです。
その凄味が伝わってくるのがラストに収録されたライブVersionの⑥giftという曲。田村の無造作な曲コールとそこからのいきなりの絶叫、ラストの「サンギューー!」シャウトもイカす、ライブの熱をしっかり閉じ込めた1曲。疾走パートに入る直前で聞こえる客の歓声がまた痺れるんですよね。

2本のGtとDrが一体となって執拗に攻めてくるリズミックなパートの“居ても立ってもいられない”感も聴き処ながら、私は総じてメロディックなパートと「変拍子スタートダッシュ」とも言うべきテンポアップする瞬間のカタルシスに興奮します。その両方を兼ね備えた④elem-5/6/7が一番好きですね。


かなりの衝撃を秘めた強力盤。

【お気に入り】
④elem-5/6/7
⑥gift (LIVE)
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