聖飢魔Ⅱ「有害」

聖飢魔Ⅱ_有害
聖飢魔Ⅱ「有害」 (1990)

第七教典。ベスト盤「WORST」を含んだ数え方なので、オリジナル・アルバムとしては6作目。
聖飢魔Ⅱの迷走期を代表するような作品との私の認識ですが、世間的にはどんなもんなんでしょね?少なくとも彼らの大教典としては一番気に食わない作品ではあります(苦笑)。

既に初期の様式美/正統派HM路線から離れているのは分かってはいますが、“メロディアス”という観点から言うとやはり物足りないですね。歌詞が気に喰わないんですよ。エロを意識した詞は別にいいんだけど、それと中途半端にカラッとしたメロディが合っていないように感じるのよね。
ただ、器楽的には非常に面白く、間奏なんて結構聴き応えはあると思います。こういうのもできるんだぜ、という主張も少し感じるかな。

個人的にはあまり聴く機会のないアルバムではありますが、2つの名曲があるので無視もできないんですわ。それが⑥精神の黒幕~LIBIDO~⑦嵐の予感
前者はデーモン閣下(当時の名前はデーモン小暮か)とエース清水(Gt&Vo)がツイン・ヴォーカルをとるコンパクトなHRチューン。「建前=デーモン、本音=エース」というように担当するパート/歌詞を分け、それぞれが交互に絡み合う様子がめちゃくちゃカッコイイ!閣下ありきではあれど、エースの歌声も素敵ですわ。Gtソロのスリリングさも◎。
後者は大作バラードですが、只者ではありません。只事ではありません。3:20~のフュージョン・テイスト爆発の間奏が物凄い存在感を発揮、そこからバラード・パートに回帰する様子が感動的で、お馴染みの松崎雄一様(Key)がメンバー以上に大活躍していますね。しかし、こういった曲を歌う時の閣下の中音域のツヤ、最強。閣下が手掛けた歌詞の言葉選びも沁みるんだよなぁ…。「それぞれの想いを胸に 擦れ違う言葉 私の祖国はどこですか 信ずる人は…」なんてもう(涙)

タイトル・トラック、①有害ロックの極端なまでにデフォルメしたメタリックさもいいね。

【お気に入り】
⑦嵐の予感
⑥精神の黒幕~LIBIDO~
ラストのサビに入る直前(3:04~)の閣下のシャウトが堪らん!
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