GAMMA RAY「LAND OF THE FREE」


GAMMA RAY「LAND OF THE FREE」 (1995)

メロディック・パワー・メタルの始祖、Kai Hansen率いるGAMMA RAYの4th。私が初めて聴いた彼らの作品です、多分。これが最高傑作という人もいると思います。Ralf Scheepers(Vo)が脱退したことにより、本作よりKaiがヴォ-カルを兼任しはじめました。Ralfの不在を嘆く声が(今も?)あるでしょうが、私にとってKaiが歌ってこそのGAMMA RAYです。Ralfヴォーカル時代って「アルバム丸ごと好き」っていうのがないんですよね。曲単位では大好きなのがありますが。

本作の楽曲の充実度には素晴らしいものがあり、特に①Rebellion In Dreamland, ②Man On A Mission,⑨Land Of The Free,⑫Time To Break Freeの4曲は超名曲です。
「おいしいぞ、これ……」の空耳から始まる大作は、まるで長さを感じさせることのないアイデア豊富な展開が圧巻。とても9分弱あるとは思えません。
Kaiの代名詞とも言える「アーーライッ!」と共に疾走するはとにかくメロディが秀逸。オペラティックな(雰囲気を出そうと努力しているような)中盤のパート~Kaiらしいフラッシーかつメロディックなソロ~キャッチーな掛け声パート、という展開を経てサビに戻る流れが最高です。その勢いのまま③Fairytaleに雪崩れ込む様が贅沢。こんなに美味しいメロディの曲が46秒しかないのがさらに超贅沢。
タイトル・トラックにはMichael Kiskeがコーラスで参加しています。あ、Hansi(BLIND GUARDIAN)もね。勇気が湧いてくるような勇壮なサビ・メロには思わず口ずさんでしまう魅力があります。
Kiskeがリード・ヴォーカルをとる、掟破りの。彼に合わせてKaiが書いたのか、とても明るくコミカルな曲調で、Kiskeの伸びやかな声が映える映える。アルバム全体の印象からは微妙に浮いてるけど、そんなのどうでもいいや。最高だから。UNISONICで来日して是非歌っておくれよ、Kiskeさん!

気合の入ったKaiの作曲能力は実に冴えわたっており、その他の曲も総じてレベルは高く統一感のあるムードがアルバムを覆っています。また、中盤にDirk Schlachter(本作ではGt&Key)作曲のバラード⑦Farewell、Jan Rubach(Ba)の手掛けた、よりテクニカルな印象の⑥Gods Of Deliverance⑧Salvation’s Callingを配置することによって良いアクセントになっていることも特筆すべき。

「抑圧された状況に立ち向かって(もしくは、~から逃げ出して)自由になろう!」というテーマで曲を書かせたら右に出る者のいないKaiですが(笑)、今回その欲求は爆発!本作における「free」という単語の使用頻度の高さは、DRAGONFORCEにおける「forever」に匹敵する程。
また、HELLOWEEN「WALLS OF JERICHO」のジャケで壁をぶっ壊してるfangface君が本作のジャケで復活していることから、まるで「WALLS OF JERICHO」に続くアルバムであるようにも思えてきます。Ride The Skyのテーマも“自由”だったし。Kaiが歌っているという共通点もあるし。音楽的にはずっと洗練されているんだけども。

【お気に入り】
⑫Time To Break Free
②Man On A Mission
①Rebellion In Dreamland
⑨Land Of The Free
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