NIGHTWISH「SHOWTIME, STORYTIME」


NIGHTWISH「SHOWTIME, STORYTIME」 (2013)

NIGHTWISHってめちゃめちゃいいな!(いまさら)

Anette Olzon(Vo)が脱退、2013年10月にツアーのサポート・メンバーだったFloor Jansen(REVAMP、ex:AFTER FOREVER)が正式加入したNIGHTWISH(同時にイリアン・パイプス奏者のTroy Donockleyも加入)。本作は今夏のWACKEN OPEN AIRのヘッドライナー・ショウの模様を中心に収録した映像作品です。私が買ったのはDVD2枚+CD2枚のパッケージ。

Floor Jansenってめちゃめちゃ歌は上手いんだけど、彼女なりの個性ってのがあまり見えないヴォーカリストってイメージがあって、それは私があんまり熱心にAFTER FOREVERを聴いてなかったり(REVAMPにいたってはCD持ってない)するからかもしれませんが、初めて観た彼らのライブ(今年のLOUD & METAL ATTACK)でもTarja曲もAnette曲も歌いこなす器用さやパフォーマンスは良かったんですが、それほど強烈な印象を受けたわけではなかったんですね。
でもなんか本作でのFloor姐さん、めっちゃ良いね!

(このライブ時点ではまだ正式加入前ですが)メンバーの中で一番戦闘能力が高そうなFloor姐さんの迫力が凄まじいことになってます。歌唱もガタイも(笑)。そのガチムチのラスボス感が半端無く、こりゃスカウターも破壊されてしまうでしょうよ、という感じ。
先述の通り、Tarja時代の曲もAnette時代の曲も違和感なく歌いこなすヴォーカリストとしての素養は素晴らしいです。その器用さだけでなく、大口を開けての熱唱パートの迫力が凄いね。特にEver DreamRomanticideGhost Love Scoreあたりの曲。加えて、クネクネダンス&首にモーターを仕込んでるんじゃないかという扇風機ヘドバン&髪バッサァーという至高のパフォーマンス・コンボ。色っぽいというよりかっこいい。いや、見てたらだんだん色っぽくも見えてきたぞ(笑)
この実力の高さとたくましさ、キン肉マンでいったらパーフェクト超人だな。なんかネプチューンマンの相棒とかで登場してもいい感じ。超人強度、凄ぇ高そうだもん。
クロスボンバー!!(笑)

やたら叩き方が忙し過ぎる(褒めてる)Jukka Nevalainen(Dr、いちいち叩く方に顔を向けるのがCozyみたい)の強烈なプレイを中心にバンドの演奏は非常にタイトかつビッグなので、WACKENという大舞台のステージが似合いまくり。各楽器の音も明瞭に分離されて収録されていますし。
Troy DonockleyはI Want My Tears BackやインストLast Of The Wildsでは大活躍するものの、登場シーン自体は少なめかな。今後の作品では大フィーチャーされて、アイルランド色が強くなるかもしれませんが。あとドキュメンタリー映像を見てると、なんかこの人、ミュージシャンっていうよりバンドのマネージャーみたいになってない?

ダイナミックなカメラ映像も良いですね。ドリンク飲んでるところをそのまんま収録してんじゃねぇ!とか思いますがステージ袖からの映像は臨場感あるし、Dr台の後ろからの映像の眺めは格別。ドカンドカン炸裂豪華極まりないド派手なパイロのスケール感も見事に収録、特にラストLast Ride Of The Dayでのパイロっぷりは異常事態ですわ。

セットリストはあんまり私の好みじゃない、というかそもそも彼らがライブでプレイする曲と私の嗜好はズレてるんですが、ただ、そんなことは関係なく素晴らしいです。というか逆に私の好きな曲の方があんまりライブ映えという点からするとイマイチなんだと思います(笑)。

Floor姐さんの攻めのパフォーマンスのせいもあり、バンドは全体的に“剛の者”って感じですね。これはTarja時代にもAnette時代にも無かった雰囲気なのではないかな。Tarja時代のライブ作品を見ると、もっと気品が勝っている感じだし。Anette時代は豪華なシンフォニック・サウンドとのミスマッチ感が肝だったと思っているので。今のバンドのこの特徴は圧倒的に長所だと思いますが、Amaranthのような曲はもうちょっとしっとり演奏してほしかったかな、とも思います。

今のNIGHTWISH肉食です!って感じ。
でもパワーだけじゃなくって同時に芸術的でもあるのが凄いところ。また、聴き易さはあれど、メタル以外の何物でもない。メタルらしさをちっとも失っていないですから。
で、観客の表情がめっちゃいいんだわ。みんな笑顔。まぁそういうシーンを中心に編集してるんだろうけど、若い女の子の心をしっかり掴んでいる様子が伝わってきていいなー、と。非常に愛されてるバンドですね。そして、それもさもありなん、な熱演。


とにかく凄いスケールと迫力のライブと作品。記事冒頭に書いた通り、遅ればせながらこのバンドの事を見直した、というか再評価した次第です。全作品ちゃんと聴き直さないとな。


ボーナス映像とかドキュメンタリーとかありますが、本編のライブの内容は以下の通り。

01.Dark Chest Of Wonders
02.Wish I Had An Angel
03.She Is My Sin
04.Ghost River
05.Ever Dream
06.Storytime
07.I Want My Tears Back
08.Nemo
09.Last Of The Wilds
10.Bless The Child
11.Romanticide
12.Amaranth
13.Ghost Love Score
14.Song Of Myself
15.Last Ride Of The Day
16.Outro : Imaginaerum


ドキュメンタリー映像にはKAMELOTのゲストVoとして帯同していたAlissa White-Gluz(THE AGONIST)とElize Ryd(AMARANTHE)がAnetteの代打として急遽ツインVoを担当する様子、FloorがサポートVoを担当するまでの流れが収められています。それを見て驚くのが、3名ともヴォーカリストとしてステージで歌うだけではなく、フロントマンとしての役割をしっかり果たそうという姿勢であること。AlissaとElizeはカンペに目をやりつつもフロアに笑顔を向けて、身振り手振りで伝え、ファンに楽しんでもらおうと一生懸命パフォーマンスしているし、Floorのプロっぷりは言わずもがな。客に楽しんでもらうことをまず第一に考え、“歌”よりも“ショウマンシップ”を優先しているかのようにも感じられる姿勢が流石だなぁ、と思った次第です。
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COMMENT 4

フレ  2013, 12. 24 [Tue] 21:32

うん、凄いんだ、これ

「肉食」とは上手く言ったもんです。
随分冷静に書いてるのがまだ前に進みきれないのかなとも思ったりするけど(笑)。
いや、ホント、お気に入りです♪

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ヒゲ・スカイウォーカー  2013, 12. 25 [Wed] 22:06

フレさん、

なんか見抜かれているような気もしますが(汗)
まぁ2ndでウォー!(嬉)ってなって、その後のシンフォニック・オペラ・メタル路線では(買い続けていたものの)少々興味を失っていたんですよね。Anetteになったら歌い回しがポップで好きだったんですけど。

まぁ時間が出来たら再度彼らの道のりを辿ってみたいと思います。再発見があるかもしれません。無いかもしれませんが(笑)

いずれにせよ、このライブ作品は至高ですね!

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DD  2013, 12. 27 [Fri] 12:37

 代理が結局入ったとはいえ、かなり短いですよね、今回のライブ。

 彼らぐらいだったら、もう少し多くすることもできたはず、例えばKinslayer, Over the Hills~,Bye Bye~とかのようにかなり名曲がある彼らぐらいだったら、もう少し多くすることもできたはず、(まして今回のVo.は元々Nightwishのファン)、これに「物足りない」「これぐらいでいい)と割れそう。

 紹介するとはいえ、ファンも様々だから、曲数・選曲に気を使ってほしかったな、と思う次第。

 こんな感じです(バンドは満足してるようだが、このままいくのでしょうか、REVAMPもあるし)。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2013, 12. 28 [Sat] 20:33

DDさん、

WACKENはヘッドライナーの出番が最後ではなくてその後もバンドが控えているので、2時間とかはプレイできないような気もします。
個人的には他に聴きたい曲があるものの、彼らの曲って濃いィのでこれくらいの尺が丁度良いかな、と感じます。

音楽的にはFloorで合っているしメンバーも満足してるようなので、あとは国籍やコミュニケーションの問題かな、と思います。

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