EDGUY「VAIN GLORY OPERA」


EDGUY「VAIN GLORY OPERA」 (1998)

Tobias Sammet(Vo)率いる、ドイツ産メロディック・パワー・メタル・バンドの3rd。メロパワ直球勝負(何だソレ)の本作を聴いたとき、時代というか世代が変わりつつある、と思いました。まったく軸のぶれないメロパワらしい(高品質な)メロパワを、若い世代がリリースしてきたので。後にその音楽性を普遍的なHRの方向へ変化させていくEDGUYですが、本作では先達の遺伝子をしっかり受け継いだような作風です。同じドイツ出身バンドで言えば、HELLOWEENBLIND GUARDIANEDGUY、といった感じでしょうか。このジャンルにおいてA級バンドとB級バンドとを線引きする要素の一つにヴォーカリストの力量がありますが、その点においても抜かりなく、TobiasはMichael Kiskeを想起させる、非常に将来性のある逸材でした。彼はヴォーカリストとしては勿論ソングライターとしても優れた資質をもっており、さらにはフロントマンとしてライブでも大活躍という。これはズルい。
しかし忘れてはならないのは、“可愛がられる才能”です。年上から。
Tobias Sammetは“年上キラー”である。やや語弊はあるかもしれませんが間違っていないと思う。彼には先達へのリスペクトがあり、(おそらくは)それを本人へ上手く伝えることができる、一種の「能力」があるんじゃなかろうか。そりゃ「コイツは可愛いヤツだな、よしよし」ってなりますわな。その結果としての本作へのHansi Kursch(BLIND GUARDIAN)とTimo Tolkki(ex:STRATOVARIUS)の参加であり、後のAVANTASIAプロジェクトの成功ではないかと思ってます。AVANTASIAに関しては勿論それだけじゃなくて、人並み外れた情熱、情報処理/管理能力、折衝能力等があっての成果でしょうが。

話がそれちゃいましたが、本作はメロパワ者のツボを知り尽くしたかのような曲が並ぶ、非常に優れた作品です。ポイントを押さえ過ぎて逆に新鮮味が無くなっちゃっている感もありますが。
Hansiが笑っちゃうくらい特徴的な野太い声でサポートする⑤Out Of Control、キャッチーなサビをしつこいくらいに繰り返す⑥Vain Glory Opera、そのメロパワど真ん中っぷりに興奮せざるを得ない⑦Fairytaleの流れが好きです。特にライブでも重要な位置で盛り上がる(無理矢理盛り上げる?)タイトル・トラックは一緒に歌うしかあるまい。
アルバム中盤までが特に優れているので、個人的には後半やや流し気味に聴いちゃう曲も…。

【お気に入り】
⑥Vain Glory Opera
⑦Fairytale
スポンサーサイト

COMMENT 0