ALHAMBRA「A FAR CRY TO YOU」


ALHAMBRA「A FAR CRY TO YOU ~明日への約束~」 (2013)

国産テクニカル・シンフォニックメタル・バンドALHAMBRA、2005年に発売された1stアルバムの現行メンバーによる再録作品。元の1stはなかなか(手頃な価格では)手に入りにくく私もしばらく探していたんですが、この再録の話を耳に挟んだので“待機状態”になっていました。最初に話を聞いてからこの発売まで1年以上経過してるんですけどね(苦笑)。まぁYUHKI(Key)はGALNERYUSで、HIBIKI(Ba)はLIGHT BRINGERで忙しかったからかもしれません。
そんなわけで私は元の1stは持っていないので、純粋な新譜として(曲はライブで聴いたことあるものもありますが)楽しみました。旧譜・新譜の比較はできないのであしからず。

元々本作も4thアルバムと同様、【ちょこっと感想】のカテゴリにさらりと入れようかと思っていましたが、そうはいかない事情が発生しまして、ここに単独の記事として挙がることになりました。それが2曲収録された新曲の出来の良さ。こりゃ力説せねばなるまい、と。それについては後述します。

この1st、以前D_Driveとのツーマン公演を観た時に演奏された曲がゴロゴロ転がっております。代表曲が数多く収録されているアルバムということであり、1枚目の時点でバンドの個性が固まっていたとも言えると思います。まぁ、前身バンドであるMARGE LITCH時代があるからかもしれませんが。
方向性としては、Key,Gt,Ba,Drの各楽器が鎬を削るテクニカルなプログレ・メタルの上に世良純子の「ハキハキ歌のお姉さん的突き抜けハイトーン」歌唱が乗るスタイルで、現行の音楽性となんら変わりはありません。彼らの出す音って、めちゃめちゃ高い技巧が炸裂しているんだけど、不思議と冷たく突き放されたような感じは受けないんですよね。弦楽器隊の演奏は軽やかだし、YUHKIのKeyワークが多彩な音色なので温かみがあるので。
前任ベーシスト、God Keeperこと神保氏のBaプレイは凄まじかったようですが、録音状況はどうだったんでしょね?本作のBa音、生粋のヒビキストとしてはもっと音量を上げろと言いたいんですなぁ。いや、小さいわけじゃなくて十分目立ってるけど、もっと。
もっと、Baをデカく!


しかし、1stアルバムからクオリティの異常に高い楽曲が揃っていますなー。中でも③Missing Youはキラー・チューンですね。冒頭、6人目のメンバーとも言える佐々井康雄(Cho)が朗々とした声で「ラ~ラ、ラ、ラーラー」と歌う濃過ぎる幕開けからして面食らいますが、続くキメキメのテクニカルな演奏の応酬とヒロイックなメロディに口あんぐり。間奏がまた凄いんだ。HIBIKIがブリンブリンのランニングをキメて口火を切るとそれに触発されたかのようにYUHKIがKeyソロを被せ、そして佐々井氏の「ラ~ラ、ラ、ラーラー」が再び炸裂!人呼んで“濃厚ーラス”!その後は梶原稔広(Gt)とYUHKIによる競い合うかのような怒涛のソロ合戦に翻弄される至福タイム。佐々井氏の濃厚ーラスはラストに三度登場しますね。
キラキラ爽やかに疾走する⑤Orionも結構好きですね。

で、注目の2つの新曲です。
⑩Radiance ~星が生まれた日~は一瞬ガルネリかと思うような泣きのGtによるイントロから始まるスピード・チューン。いや、これイントロだけじゃなくって、全編ガルネリっぽいわ(笑)。つまり、とても良い。それまでの1st本編の曲に全然負けてないよ。むしろこちらの方が好きかもしれません。間奏も悶絶モノだし、最後に“濃厚ーラス”(by佐々井氏)が響き渡るシンフォニックなメロディのバックでの泣きのGtがまた素晴らしいこと。
も含めて、基本ALHAMBRA(=あぶら)の曲は全てYUHKIが作曲しているようです。4thには梶原が作曲したインストがありましたが、まぁ例外でしょう。因みに歌詞は全て世良純子。ただし、もう一つの新曲である⑪Arethaはなんと、YUHIKIではなくHIBIKIの作った曲なのよ。
こりゃウチのブログ的には最注目ポイントでしょう。

そしてその曲がですね、
ラブリー。

めっちゃラブリー!

とてつもなくラブリー!!

限りなくラブリー!!!


フォォォォォオオオオ、狐さん!君はこんな素ン晴らしい曲を隠し持っていたのかッ!?

あぶらにしては最もストレートなタイプの曲でしょう。歌メロはJ-POP的と言ってもいいかもしれません。キラキラしたKeyと適度にキメキメな演奏、そして金髪でJoJoが好きで「何のことですか?」が口癖だというVoの声が聞こえてきそうな、伸びやかで前向き系の歌メロ。ヘドバンしながらも、泣ける。こりゃ、正しくLIGHT BRINGERのメロディだよ。キラー!
どこのクサメタルだよってくらい最後にシツコク繰り返す極上のサビメロにもう撃沈ですね。しかも後ろではGtが泣きまくってるし。


4thの記事にも書きましたが私にとってのあぶらって、Voパートより豪華でアイデア豊富でカラフルで悶絶必至なインストパートに魅力を感じるんですよね。ガルネリのインストパートに魅力を感じるファンの人でこちらを聴いたことない人には是非手に取って欲しいなぁと思います。
プログレ(メタル)好きにも、そしてラブリーファンには⑪Arethaが収録されている本作こそ聴け!と迫りたい所存です。

【お気に入り】
⑪Aretha ←図らずもあぶら最強楽曲となってしまいました。
③Missing You
⑩Radiance ~星が生まれた日~
⑤Orion
スポンサーサイト

COMMENT 0