CROSS VEIN@吉祥寺CRESCENDO

【 METAL GODDESS vol.32 】吉祥寺CRESCENDO (2013/10/13)

吉祥寺CRESCENDOに女性Voモノのメタル・イベントを観に行ってきました。
私の目当てはタイトルの通り、CROSS VEINでありましたが、この日って当初は目黒鹿鳴館に行こうかと思っていたのよね。DESTROSEexist✝traceFullMooNのスリーマン。情報発信が目黒の方が早かった故ですが、私のプライオリティとしてはくろべーなので、迷わず吉祥寺へ。この界隈のバンドって(都内でさえ)客の取り合いになっていて、この日も実際かなり目黒に客が流れてるんじゃないのか、という感じのフロア状況でしたね。前回ソールドアウトのCRESCENDOを見ているだけにちょっと寂しい感じでした。バンドもハコも大変だなぁ、と思います。


Phantom of sorrow
全5バンド中、3番目に登場した札幌出身のバンド。北海道以外でのライブが今回初めてになるとのことでした。
これがとても良かった。まずメンバー4人がそれぞれ個性的で雰囲気たっぷり。イケメン好青年系Dr・TSUYOSHIに、チルボドジャケ風フードを纏ったガッチリBa・SHINJI、まるで外タレのようなスキンヘッド&素敵なお髭の長身Gt・KIYA-HEN、ゴシカルなドレスに身を包んだ女性Vo・KAIN。バラバラなようでいてステージ上なかなかの出で立ちです。
で、曲がすこぶる私好み。同期音源を使用してシンフォニックだったりゴシカルだったり正統派HM風だったりと味付けは曲毎に異なったりしますが、これ根っこのところは歌メロを中心に据えたメロディック・ロック~メタルよね。曲の料理の仕方はともかく、歌メロには陰陽座的なとっつき易さもあったり。速さと音数に頼らないしっかり組み上げられたリフとリズムに演奏陣の実力の高さを感じますし、実際、演奏は上手い。一音一音にしっかり確信のあるような演奏。オフィシャルHPを見てみると、KIYA-HENは元MARVERICKのメンバーとのこと。さもありなん、て感じでしょうか。KAIN嬢は低~中音域に魅力を感じる声ですが、ギリギリの高音域では「眉間にしわ寄せ情念系」の切なさを醸し出していて悪くない。
ライブのハイライトは、ラスト2曲ってところでヘドバンしたSHINJIのチルボド・フードが取れて実はスキンヘッドだったって事が露わになった時でしょうか(笑)。ダブル・スキンヘッド・バンドだったとは!
とにもかくにも、音圧もバランスも丁度良く、演奏を聴いていて気持ち良かったですね。終演後に物販に置いてあるCD全部(シングル2枚+ミニアルバム1枚=2000円。安い!)買ってこの記事を書きつつ聴いていますが、やっぱ曲良いねぇ。また東京にライブしに来てほしい!


Perpetual Dreamer
大阪のバンド、観るのは2回目ですね。自分のブログを検索してみたら、おぉ、前回もこの【METAL GODDESS】イベントでCROSS VEINと一緒だったではないか。人呼んで『JULIA嬢、アーライッ!の巻』(笑)。
私の嗜好からするとちょっと歌メロは明朗過ぎるかなという感じですが、パフォーマンスは明るく、演奏は多彩で楽しめました。イケメンGt・kissyの小気味良いプレイは前回同様素晴らしく、所々技巧を見せてくるHavのBaも美味しい。
筋肉少女帯の橘高文彦(Gt)プロデュースによる新譜を準備中とのこと。


CROSS VEIN
トリはくろべー。途中で音響トラブルはあったんですけど、ズバリ私の観た中では今までで一番のライブ・パフォーマンスだと感じました。
ここ数回のライブで模索していた感のあるMASUMIのGtサウンドが固まってきて、YoshiのGtとの音色の違い、プレイの違いが際立ってきたことが大きいですね。プレイ・スタイルは奔放でフラッシーなMASUMIと、それに寄り添うように丁寧に旋律を紡ぐYoshiって感じかな。間奏で、Yoshiのメロディックなソロに被せるようにしてMASUMIが引き継いで、って展開がとても好きですね。で、そのバックでyouske(Ba)がテクニカル&メロディックなオブリを突っ込んでくるのがまた鳥肌。そこにISSEKI(Key)のソロが絡むとさらに悶絶ですね。
この演奏面での引き出しの多さは、デビュー・アルバムリリース後、今のメンバーになってからのライブで徐々に強化されてきた点でもあると思います。ライブを重ねる度に思いますが、CROSS VEINのインスト・パートの聴き処の多さ、アイデアの豊富さってのは特筆すべき点で、統一された世界観を保った上でメタル/ロック的に美味しい展開を持ち込むことに成功していると思います。そこがライブの時にあっちこっちと目が移りまくリングで、まったく油断ならない。「ったく何処見てりゃあいいんだよ俺は!?」って感じで(笑)。
JULIAたん(Vo)に目を奪われている場合ではないですホント。いや、奪われ気味ではあるんですけど。だってさぁ、間奏の時もクルックルッって回ってるんだもん(笑)。

そのJULIAたん、ワタクシが最強の衣装だと思っている(っての本人にもバレてる/笑)ゴールド&ブラックのドレスも麗しく、かつ横隔膜の調子もよろしいようで(笑)、とても良く声出てましたね。終演後にご本人とお話し、いや、姫様に謁見してありがたいお言葉を賜ったところによると、やっぱりあの締め付けるようなコルセット状のドレスは歌う上で結構大変で、かなりハンデみたいですね。まぁバンドの世界観の徹底のために頑張っていただきたいところです。

この日感じたパフォーマンスの良さっていうのは、一種の“緩さ”ゆえとも思うんですよね。語弊があるようであれば“適度な奔放さ、自由度”って感じかな。以前も書きましたが、しかつめらしく楽曲の世界観をガチガチに再現するのもそれはそれで良いですけど、ライブではもっとくだけていいと思います。それはMASUMIのステージングってのが大きくて、彼のギター・ヒーロー的な派手な動きや(この手の音楽にしては)割とガンガン客を煽ってくるところ、とても良いと思います。JULIA嬢がyouskeにマイクを突然向けてyouske苦笑いとか(youskeちゃんと歌わないと!/笑)、メンバー間で目配せしてニヤリ、とかそういうステージ上での楽しそうな雰囲気も大事。そういうのってフロアにも伝播しますからね。彼らの場合、楽曲の世界観ってのは演奏してれば自然と立ち上ってくるはずですし。

しかし、捨て曲無しどころか名曲だらけの「Birth of Romance」の楽曲はもちろん、新曲のforget-me-notの涙腺破壊力の高さよ。ライブで聴く度に右肩上がりで「こりゃ素晴らしい!」って感じますね。演奏・歌メロ共にフックが連続するゆえに全編サビメロのようにも感じるこの曲こそ、Yoshiの作曲能力の高さが現れてますなぁ。既にこの曲のフルサイズのPVが公開されています(→ コチラのオフィシャルHP)。私はいつもの如く、CDを手に入れるまでは我慢に我慢を重ねて見てませんが。CD聴いた後に見ます。何度も見ます。多分、食い入るように見ます(笑)。これは仮にJULIAたんから「見てね♡」と直接言われたとしても譲れない。た、多分…(苦笑)
セトリの変わり種、緊張感とクサメロを怒涛の演奏に乗せたSweet Spellを聴けたのも良かったですね。

この日のパフォーマンスも良かったですが、さらに歌唱・演奏共にどんな会場でもどんな状況でも常に安定したものが提供できるようになれば素晴らしいですね。それは音響面で不利な状況下でも、バンドの勢いやパフォーマンスで以ってそのマイナス点を感じさせないようにできるってことだと思います。

<セットリスト>
1.Birth Of Romance~Noble Scar
2.Obstructed melody
3.The Mysterious Room
4.forget-me-not
5.Sweet Spell
6.Protect the Core
ENCORE
7.Moon Addict
※ここにさらに2つの新曲が入ってくる11月4日の主催ライブは本当に楽しみ。時間も長めでしょうし。

終演後に流れるJULIA嬢によるナレーション、この日は少しSっぽい姫様でしたね。ちょっと前後の文脈は忘れちまいましたが、「長丁場のイベントに疲れてしまいましたか?」的な流れの後に、姫様「あはぁん、それは修業が足りませんね」と仰る。“修行”って…(苦笑)。前回の「花金」に続く迷ワード出ました!(笑) しかも「ふふん」って笑い飛ばす感じを狙ったんでしょうが、どう誤ったのか妙に色っぽく「あはぁん♡」になってる。うん、多分、なってた。
そのナレーションの音源をくれ(笑)。いや、ください。


耽美な旋律を気高き貴方に
淫靡な戦慄を毛深き私に


おしまい。
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