深町秋生『アウトクラッシュ 組織犯罪対策課 八神瑛子Ⅱ』

深町秋生_アウトクラッシュ
深町秋生『アウトクラッシュ 組織犯罪対策課 八神瑛子Ⅱ』 (幻冬舎文庫)

深町秋生の「八神瑛子」シリーズの2作目、『アウトクラッシュ 組織犯罪対策課 八神瑛子Ⅱ』を読みました。1作目の感想は、コチラ。

警視庁上野署の八神瑛子。容姿端麗ながら暴力も癒着も躊躇わない激烈な捜査で犯人を挙げてきた。そんな彼女に、中米の麻薬組織に狙われる男を守ってくれ、という依頼が入る。男を追うのは残虐な手口で世界中の要人や警官を葬ってきた暗殺者。危険すぎる刺客と瑛子はたった一人で闘いを始める……。爆風を巻き起こす、炎熱の警察小説シリーズ第二弾。

2作目もとっても面白いわー。


以下、人によっては「ネタバレ」と感じる部分があると思いますので、ご注意ください。
 ↓
相変わらずの面白さ。人物相関紹介の面が強かった前作と比べてストーリーに厚みが増し、各陣営の絡み具合が詳しく描写されることで物語の世界観がしっかりしてきたようです。
ただ、主人公・八神の目的が夫の死の真相に迫るためだというのがはっきりしてきたことにより、彼女の謎めいた魅力は減じてきたかな。マシーナリーな無慈悲さが若干薄らいで、より人間っぽくなってきた印象。同じような境遇のハカマダと心を通わすようなシーンがあることからもそれが分かりますね。

八神の問答無用の迫力は後退しても、ストーリーはスピード感満点で文句無しです。前作よりアクションシーンが増えているのもその印象を助長。「八神&ハカマダ」チームに対する敵側である「グラニソ&アントニオ」チームに生まれる奇妙な連帯感も読みどころ。ただ、ラストの八神vsグラニソのシーンはあっさりし過ぎかな?あと、外国人であるハカマダの言葉遣いが少々おかしいのは気になりました。LAの事を「ロス」と言ったり、「メアド」なんて略称を使ったり…(苦笑)

八神と彼女の上司である上野署長・富永の共生関係、それぞれ相手を好敵手として認めるような奇妙な“仲”が今後どうなるのかも気になります。
単独の話としても面白く、シリーズ物の一作としても充実。このシリーズ、好きですね。次作『アウトサイダー』でラストか?
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