LINGUA MORTIS ORCHESTRA「LMO」


LINGUA MORTIS ORCHESTRA feat. RAGE「LMO」 (2013)

「LINGUA MORTIS」は、ドイツのベテランHMバンド・RAGEが1996年に発表したオーケストラとのコラボ・アルバムで、そこに収められていた楽曲は既存曲を再編曲/再録音したものでした。で、本作はその続編かと言うと、ちと違う。バンド(プロジェクト?)編成として、Peavy Wagner(Vo&Ba)、Victor Smolski(Gt,Key&Cello)、Andre Hilgers(Dr)のRAGE組に加えてJeannette Marchewka(Vo)とDana Harnge(Soprano)という2名の女性が加わっています。収録曲はクラシック音楽にも精通したVictorが、オーケストラとの共演ありきという前提の元に書き下ろした、“魔女狩り事件”を題材にしたコンセプト作(2曲はPeavyとの共作、歌詞は全てPeavy)。

思ったよりもパワーメタリックな作風ですね。普通にRAGEの新作としても通じそうで、例えば「XIII」なんかよりはよっぽどメタル度は高め。メタルバンド・RAGEの演奏をオーケストラがバックで盛り立てるという構図かというとそうでもなく、初めからオケの事を考えられた作曲が為されているだけに、リフにも弦の響きが生かされ、バンドサウンドとオケの融合は極めて自然に行われています。適度のメタリック、適度にドラマティック。

メインVoはほぼPeavy1人で張っていることもRAGEっぽさを助長してます。2人の女性Voは所々Peavyをバックアップ、というかストーリー上必要な部分を任されているんでしょうけど、それほど各Voが拮抗するような音楽性ではありません。

私が嬉しかったポイントとしては、VictorのGtの主張がなかなか激しめなところでしょうか。てっきりプロデューサー的な立場に徹するかと思いきや、やんちゃに弾きまくってるでないのVictor!(嬉) でも闇雲にフレーズを連ねているなんてことは勿論なく、むしろいつもより構築美を感じさせてくれるんじゃないかという充実っぷり。単なるGtソロというより、オーケストラを従え、時に一緒になって「間奏」という流れを作り上げている感じがいいねぇ。


本編は計8曲。ボーナス・トラックとして⑨Straight To Hell⑩One More Timeの「Orchestra Ver」が、ボーナスDVDとして『Rock Hard Festival 2010』と『70.000 Tons Of Metal 2013』 でのオーケストラとの共演ライブの模様が収録されています。

【お気に入り】
⑧Afterglow ドラマティックな大団円
⑥Witches' Judge シリアスかつスラッシーなリフに絡む弦の響きがかっこいい!
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