KING DIAMOND「"THEM"」


KING DIAMOND「"THEM"」 (1988)

『LOUD PARK 13』のヘッドライナーという分不相応な大役を任された挙句、「船便の遅れ」という伝説的事由によって出演キャンセルしやがったKing Diamond(Vo)率いるKING DIAMOND。以後、日本全国のメタラー諸氏に「船便」というたった2文字を以って脊髄反射的に嫌悪感や恐怖感を催させることに成功した、その功績(?)の大きさは計り知れない。あのMANOWARまでオマージュするほどだ。

その初来日記念として前作「Abigail」(1987)の記事をアップしたのが、2013年8月2日。続いて本作の記事も上げるつもりでいましたが、タイミングを逃しているうちに上記キャンセル発表があり、書く気が萎えた。もっと言うと、コイツらが嫌いになった(笑)。
結果、この記事も下書きのまま、埋もれた。

…んですが、このまま埋もれさせるのは勿体ないような気もしてきたので、彼らへの恨みはこの胸に秘めたままですが(苦笑)、ここにアップいたします。


他作品と同様、ホラー風味のストーリー仕立てになっており、それは次作「CONSPIRACY」(1989)へと続く力の入ったものですが、やっぱり私は内容を把握しておりません。あんま興味ないんで。そもそも持っているのが輸入盤で歌詞が載っていないですし。
SEや小芝居的な挿曲、曲中でのKingの語り調のパフォーマンス等、雰囲気を盛り上げるためのギミックは前作より多いように感じます。ですので、ストーリーを把握していない/興味の無い私にとっては、少々分の悪い作品ですね。冒頭の②Welcome Home③The Invisible Guestsという掴みの強力さは抜群ながら、そこをピークに落ちてゆくような…。

とはいえ、全盛期(と言ってよいと思う)の作品群の一角を為すアルバムなだけに、その出来は悪くはないです。複雑なリズムを叩き分ける名手Mikkey Dee(Dr)の妙技を味わう、そのためだけにでも聴く価値があるかと。
このバンド、インパクトの強さ的には、第一にKingのシアトリカル“一人バックドロップ”ヴォーカルがあり、それに次いでAndy LaRocque(Gt)+相方氏(本作ではPete Blakk)によるツインリードGtのメロディがあるというイメージです。ただこの時期には、Mikkeyがドラムを叩いているってゆーのがデカい。ストレートなツーバスドコドコを聴くだけでもそのタイトっぷりにビビリますが、KDの楽曲って疾るだけじゃなくてリズム面での多彩さも特徴だと思うので、テクニカルな面の聴き応えも相当なもの。⑤Mother's Getting Weakerとかね。
※Mikkeyの後継者、Snowy Shawも知名度抜群ながら、ワタクシその時代の音源は持っていなかったりします。


前作と次作の方が好きですが、コレもなかなか。

【お気に入り】
③The Invisible Guests
②Welcome Home
2曲共ギターの旋律美、ヤヴァし。
スポンサーサイト

COMMENT 2

kazz_asai  2015, 09. 08 [Tue] 21:31

怪奇!呪いの館

大仰な映画風エフェクトが本格的に取り入れられるようになると同時に、元Mercyful Fateというイメージから完全に脱却した作品ですね。
曲自体の完成度はたしかに他の作品に譲りますが、恐怖映画仕立てのコンセプトの中での整合性という面からは筆頭に挙げられるべき名作であり、そして全盛期の掉尾を飾る「The Eye」への布石となったという点も個人的には重視したいと思います。

Edit | Reply | 

ヒゲ・スカイウォーカー  2015, 09. 09 [Wed] 20:32

kazz_asaiさん、

ホラーストーリー物としての演出では、この前後作よりしっかり作られている感じはします。

「THE EYE」の評判の良さは耳にしているのですが、まだ未聴なんですよね。

Edit | Reply |