NEW TROLLS「CONCERTO GROSSO n°3」


NEW TROLLS「CONCERTO GROSSO n°3」 (2013)

記事にするのは遅くなりましたが、イタリアのプログレッシヴ・ロック・グループ、NEW TROLLSのコンチェルト・グロッソ・シリーズの第3弾がまさかの登場。しかも何の前触れも無く突如リリース(少なくとも私にとっては寝耳に水)。

そもそも前作である「CONCERTO GROSSO:THE SEVEN SEASONS」(2007)こそがシリーズ“第3弾”と思われていたでしょうし、実際AVALONレーベルから発売された国内盤は「コンチェルト・グロッソⅢ ~ ザ・セヴン・シーズンズ」と冠されていましたからね。AVALONレーベルのスタッフからすれば、こんな感じよね↓
 AVALON「お代官様、お話が違ぉございまする!」
 TROLLS「なぬ、その方、ワシが嘘を吐いたと申すかッ?」
 AVALON「そ、そのようなことは…決して…」


1&2でオーケストラ・アレンジを手掛けたLUIS BACALOVが今作でも関わっている点、それこそが「3」たる所以なのでしょうが、流石にそのストリングスの響きは素晴らしいです。オーケストラが包み込む、その荘厳で気品のある雰囲気にヤラれます。

雰囲気にヤラれる、
んだが……どうもメロディ自体が響いてこないんですよね。

バンドにせよ、オーケストラにせよ、パーツパーツの演奏の出来は素晴らしいです。しかし、それぞれが担っている肝心のメロディがどうにも面白くない。ポップで親しみやすい曲が多く取っつきやすくはあるんですが、同時にあっさりとし過ぎていて、独特のクサみが足りないように感じますね…。
初めは私も「こんなはずがない!自分の聴き込みが甘いだけだ!」なんて思ってたんですが、彼らが“コンチェルト・グロッソ”を名乗るってことはHELLOWEENが“Keeper Of Seven Keys”を、DREAM THEATERが“Metropolis”を、QUEENSRYCHEが“OPERATION: MINDCRIME”を名乗るようなもんなんで、必然的に期待せざるを得ないじゃないですか?いや、期待しなければいけないんですよ!(笑)
ならば、「良くできてる」なんてレベルに収まっちゃいけないし、本来なら「ウヒョオオオオオ!悶ッ絶ゥーーー!!」みたいになってるはずです。でも、過去作にあった即効性や胸を締めつけるような哀メロが無いんですよねぇ。単純にトキメかないんですよ僕。残念。
まぁ私はVittorio De Scalziのヴォーカルが大好きなので、その声を聴いてるだけである程度満足ってのはあるんですけどね。まだ足りんよ。

因みにここまで書きそびれましたが、本作CD一枚丸々コンチェルト・グロッソではなく、約半分の1~6曲目がそれにあたります。で、日本盤ボーナストラックを除いた残り7曲、タイトルが全て「Per ~(~のために)」となっている曲がバンド名義になります。
そっちの曲の方が良いです(笑)。特に優しくも切ないメロディが私好みの⑦Per Nicoと、ゲストのオペラ歌唱が映える大仰な泣き泣き曲⑪Per Luiは◎。

【お気に入り】
⑦Per Nico
⑪Per Lui
①The Mythical City
→コンチェルト・グロッソ、この曲はワクワクするんだけど後が続かないんだよなぁ…。
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