MEGADETH「YOUTHANASIA」

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MEGADETH「YOUTHANASIA」 (1994)

6thアルバム。
MEGADETHのことを知る前から「すげぇジャケだな」と思っていた記憶がありますね。前作「COUNTDOWN TO EXTINCTION」(1992)に続き、一発でHugh Symeの手によるものだと分かる、ショッキングな作品。
メンバーも変わらず、Max NormanとDave Mustaineによる共同プロデュースという体制も引き続きで、本作もまた非常に素晴らしい音作りです。

方向性は前作同様、正統派HMに接近したミドルテンポ主体のメタル。ただそこは殺傷力の高いリフとMustaineの“あの声”が強烈にMEGADETH以外の何者でもないことを印象付けます。よりメロディアスで滑らかなメロディを聴くことができるようになりましたかね。VoにしろGtにしろ、呼吸できるようなスペースを与えられて動き回れるようになったというか。浮遊感を伴ったフレーズをそこここで聴くことができ、音楽的な自由度は増しました。反面、良い意味でも悪い意味でも緊張感は減じた。

アタマ4曲は隙が無い。①Reckoning Day②Train Of Consequencesのリフの強力さは、数ある彼らのレパートリーの中でもトップクラスだと思いますね。Gtの刻みがリズム隊の動きと完璧に連動している様が美味し過ぎる。前者は、間奏に入った途端に神秘的な空気が吹き込むところがめっちゃ好きです。後者は、Mustaineのムニャムニャ眠そうなVoの特性が発揮されまくっている曲で、ライブ盤での歌唱なんてほんと物凄い醜態になっていますが(笑)、歌メロ自体はクセになるキャッチーさがありますね。
じっくり重くダークにねちっこく(笑)いたぶる③Addicted To Chaosは、反復するリフとバックでゆったり流れるようなGtメロディが秀逸。Mustaineの単独作ですが、Marty Friedmanの持ち味がとても生きてると思います。
サビにフランス語を取り入れ、このアルバムを象徴するようなヘヴィ・バラード調の④À Tout Le Monde。哀愁漂うサビメロも良いですが、厳かなGtソロとラストのツインのハモりにヤられますね。

ただそれ以降が弱い。というか、ダレる。ダレまくる。MEGADETHはアルバム後半が弱いという(私の中の)イメ-ジは、残念ながら本作が一番体現してますね。
アメリカのバンドらしい分かり易さのある⑥The Killing Road(Gtソロが◎)、気怠いドラマティックさが光る⑦Blood Of Heroes、やたらキャッチーなサビの⑧Family Treeあたりまではなんとか頑張ってるような気もしますが、⑨Youthanasiaから一気にダレる。思うに、メロディで聞かせる曲が並び、トレードマークのリフが強力な曲が無いのが原因では?テンポのメリハリが無いしな。つーか、曲数多いんだよなぁ。⑩I Thought I Knew It Allなんて単体で聴くと結構カッコイイのに。


ということで、アルバムの流れが悪いので、個人的には冒頭の4曲を聴くための作品と化していますね。最初はそういうつもりでトレイに載せるんじゃないんだけど、聴いてると自然と途中でストップ・ボタンを押している自分に気づくという…(笑)

【お気に入り】
④À Tout Le Monde
①Reckoning Day
②Train Of Consequences
③Addicted To Chaos
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