KEN HENSLEY「BLOOD ON THE HIGHWAY」


KEN HENSLEY「BLOOD ON THE HIGHWAY」 (2007)

URIAH HEEPのKen Hensleyのソロアルバム、2007年作。Ken Hensleyと言えばURIAH HEEPのイメージが強く、ソロ名義の作品をコレしか所有していない私にとっては、完全にヒープのメイン・ソングライターにしてキーボーディストの人という位置付け。でも彼ってKeyだけじゃなくて、Gtも弾いて自分で歌っちゃうというマルチ・プレイヤーだったんですねぇ。知りませんでした。しかも歌、上手い。

本作、手でハートマークを作っている萌え萌えキューン♡なジャケ(笑)ですが、私の持っているCDはそのハート部分(←くり抜かれてる)から観音開きになる仕様です。その下にはヒープの「LOOK AT YOURSELF」を思わせる四角い枠と鏡面っぽいキラキラ・ジャケがあります。つまりジャケ画像のハート部分は銀色になってます。シルバー・ハートっ!そして、四角い枠の外側には「REFLECT ... BUT NEVER TURN BACK」の文字が…。イカす。

本作、著名キーボード奏者のソロ名義作品にしては、驚くほど鍵盤類のフィーチャー度は高くありません。それとも、あまりKeyばかりが目立っているわけではない、と表現した方が良いかな。本作の目玉であり、私がこのCDを購入する理由になったもの、それは豪華という言葉すら生ぬるいゲスト・ヴォーカリスト陣の顔ぶれです。
Jorn Lande、Glenn Hughes、John Lawton。どうです、すんごいでしょ?あと私は知らない人だったのですが、Eve Gallagherという女性が1曲歌っております。

メインVoの割り振りについては、Jorn×5曲、Glenn×2曲、John×1曲ということで、圧倒的にJorn Landeの占める割合が大きいです。クレジットも彼一人、“Featuring”となっていますし。伝説的な名ヴォーカリスト2人を押し退けるような形になっていますが、これでいい。これがいい。そのブルージーな歌唱のマッチングっぷりと存在感たるや、「客演」というよりむしろJornのソロ・アルバムでKen Hensleyがプレイしているかのよう。
音楽性としてはブリティッシュな湿り気を備えつつもそれはやや控えめ、大陸的な大らかさのあるブルージーなロック/ハードロックです。ブリティッシュというよりアメリカンな感じが強めです。そしてその方向性にJornのVoがベスト・マッチ。彼の最も良い部分を引き出しているかのようなハマリ具合です。

歌神Glenn Hughesの歌唱は勿論素晴らしいのですが、私の好みからするとちょっとファンキー過ぎるんですよね。予想もしないところで力んだり唸ったりするように感じられたり…。その点Jornのヴォーカルは、その軸足がブルーズ/ファンク/ソウル(←違い分かってないけど/汗)という、私からすれば“アッチ側”の音楽には完全に行っておらず、広義のポップスの領域に留まっているような、そんな感じがします。よって、とても耳に馴染みやすいです。かつ聴き応えたっぷり。

SE的な⑤Doom(Scene 1)⑧Doom(Scene 2)がアルバムを3分割しているように思えますが、第一部とも言うべき4曲目までは正にJornの独擅場。特にKenとデュエットする②We're On Our Wayは紛うことなき名曲ですね。歌詞の内容、というか選ばれた言葉の置き方も素晴らしい。
アルバムの最後を飾るのは、オーケストラと共演した大作、⑭The Last Danceですが、これがまたもんの凄~く良いです。歌っているのはGlennですが、その癖が気にならないほどのオケによる泣きメロの畳み掛け。彼のVoが好きな人なら何をか言わんや、というね。


それほど安価で手に入れやすいアルバムではないですが、激オススメです。

【お気に入り】
②We're On Our Way → ライブ映像。泣け!
⑭The Last Dance
①(This Is)Just The Beginning
③Blood On The Highway
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COMMENT 2

クリタカ  2013, 07. 19 [Fri] 00:57

HEEP在籍時から・・・

現在に至るまでソロ名義だけでも結構な枚数出してます。一応みんな持ってはいますが、どうも彼個人の趣味の範囲から脱却できないでいる作品群に、少しウンザリしてました。
コレも店頭でみて「あれ?また出してやんの」と思いましたが、グレン・ヒューズ参加を確認してしまい"ついで買い"をしてしまいました(笑)。
私も全くヒゲスカさんのレヴューと同じ印象でして、メインはヒューズではなくヨルンと楽曲の良さでしょう。ヘンズレーの作品で初めて気に入ったのに当たりました。
しかし、パッケージは凝ってはいますが扱いづらい事この上ないです(笑)。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2013, 07. 21 [Sun] 19:37

クリタカさん、

海外モノのパッケージは少々作りが雑だったりしますからね。凝ってたとしても耐久性が…、みたいな時もあります。
クリタカさんのコメントで、他のソロアルバムは後回しにしても良さそうだと判断できました(笑)先にHEEPをコンプリートする方が吉、かな…。

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