STEVE HACKETT@川崎CLUB CITTA'

Steve Hackett 『GENESIS Revisited 2013 Japan Tour』 川崎CLUB CITTA' (2013/6/9)

GENESISのGt、Steve Hackettのライブを観に行ってきました。今回銘打たれたのは『GENESIS Revisited』ツアーということで、全てGENESISの曲から披露するそうです。それほど熱心なジェネシス・ファンではない私もコレは観てみたい、というかこのツアーで行かなかったらGENESISの曲の生演奏を聴く機会は一生無いんじゃないかと考えました。

私にとってのGENESISの曲って、パーツパーツはほんとに心地良いんだけど、曲展開が覚えられず曲の判別が出来ない(汗)、という。CD聴く度に「あぁ、いいわ~」って浸れるんだけど、気付くといつの間にかアルバムが進行しており、どの曲を再生中か見失っているという…。Supper's Readyなんて、何回聴いても覚えられないしな(笑)
のっけから腰が引けており大変恐縮ですが(笑)、これも適当なライブレポに対する保険みたいなものだと理解していただければ幸いです。


開演ギリギリの時間に到着、着席して間もなくメンバーが登場、Watcher Of The SkiesのイントロのKeyが鳴り響き始めたところではたと気付く。
私はギタリスト目線でGENESISを聴いたことが無い(苦笑)
聴く時はいっつも全体のアンサンブルとメロディの展開を耳が追っている。強いて言うと、Peter GabrielのVoかTony BanksのKey。ハケット先生ってどんなギタリスト?(笑)あ、そういえばタッピングを初めてやったのってハケット先生だっけか?ソロ作を聴いて流れるような雄弁な泣きのプレイは凄いな、と思ったんですけどね。しかし、このCLUB CITTA'内で最もビギナー臭を放っている私がこんなレポを書いている時点で滝汗モノですな。

初めて観たハケット先生のプレイですが、非常に丁寧ですね。やや高めにレスポールを構えた姿勢がブレない。ギターのボディもネックもほとんど動かない。つまり指から弦と指板に伝わったエネルギーが全て無駄に失われずに音に変換されているということでしょうか。で、多彩で正確。それもマシーン染みた正確さじゃなくって、きっちりきっちり丹念に意識して一生懸命に音を紡いでいるよう。英国紳士然としたその物腰も合わせて、「この人、真面目なんだろうな」オーラが漂っています。ニコッて笑うとお茶目ですが(笑)
そのあまりに正確な運指ゆえか、さほど「ロックっぽさ」は感じません。いや、Supper's ReadyFirth Of Fifth,Los Endosあたりのクライマックスを彩る楽曲ではもうウィンウィンとロック少年の如く弾きまくっておりましたので、そういうプレイをしないわけでない。「ゴキゲン」モードのスイッチが入っちゃった時だけ発動するんでしょうか?(笑)

で、ハケット先生だけ目立っているかというとそんなことはなく、むしろGtもアンサンブルの一部、といった印象。常識人が揃っていそうなバンドの中、目立ってるのは一番メタラーっぽいルックスでベースにギターにコーラスにと大活躍のLee Pomeroy。
そしてただ一人別種のオーラを放つVo、Nad Sylvan。この人凄いよ。歌声はピーガブの軽薄っぽい感じまで再現するほどだし、ちょっとした小道具を以って小芝居的な動きをしたりと少しも油断ならない感じ(笑)。一瞬若い頃のRobert Plantのようにも見えましたが、イヤイヤそんな良いもんじゃない(笑)、ムキムキじゃないAlex Staropoli(RHAPSODY OF FIRE)って感じかな?お色直しも数回あったし、ステージ後方に設えた壇上で俳優のような演技をしたりと、GENESISの演劇的側面、つまりはピーガブの役目をしっかりと果たしていました。…かどうかはピーガブを観た事ないのでいい加減ですが(汗)…。

私はこのライブ、最初は「ふ~ん」って感じで観ていました。こういう過去の名曲を再現するってライブは、個々の思い入れの強さで入れ込み度は違ってきますのでね。私の前列の男性なんて、もう初っ端からノリまくりエキサイトして(座ってるんだけど)身体動かしまくり親指グッて立てまくり、ヘドバン!ヘドバン!みたいな感じでした。で、CLUB CITTA'の椅子って横に繋がっているから、その男性の両隣(もしくはさらにその隣)の人まで椅子グワングワン揺れまくり(笑)
冷静に観ていた私ですが、Dancing With The Moonlit Knightが進行するにつれてコレは凄いぞ、と。目の前で現役感バリバリのメンバーによって名曲が再現されることによって、今まで意識して聴いてこなかった楽曲の重層的な魅力に気付いたって感じでしょうか。ジワジワと身を乗り出すようにステージに引き込まれてゆきました。
個人的ハイライトは圧倒的にThe Musical Box。これがとにかく凄かった。曲の大団円へと向けて、演奏と感情を徐々に練り上げていく様子のスリリングさ、曲が終わった際のやりきった感。素晴らしかったです。逆にこの曲が割と早い時間帯に披露されてしまったことで、私の軟弱な集中力は途切れてしまいました(苦笑)。
あとは大好きなFirth Of Fifthの泣きまくりのGtも感動しました。


とても良いものを見せてもらいました。全然GENESISの音楽を聴けていない。表層をなぞっていただけ。
新しい音楽だけじゃなくって、こういう、ある意味「古典」的な名曲に触れると自分の中で音楽に対する気持ちがリセットされるようでいいねぇ。新しいのも古いのも好き。異なったジャンルを観たり聴いたりすると、アンサンブルの妙にも気付くし。


<自信の欠片もないコピペ・セットリスト>
01.Watcher Of The Skies
02.The Chamber Of 32 Doors
03.Dancing With The Moonlit Knight
04.Fly On A Windshield
04.Broadway Melody Of 1974
05.The lamia
06.The Musical Box
07.Horizons
08.Blood On The Rooftops
09.Unquiet Slumber For The Sleepers
10....In That Quiet Earth
11.Afterglow
12.I Know What I Like (In Your Wardrobe)
13.Dance On A Volcano
14.Entangled
15.Supper's Ready
ENCORE
16.Firth Of Fifth
17.Los Endos


なんで2nd「TRESPASS」からやらねーんだゴルァ!?と思ってたら、ハケット先生は3rdからの加入だったというね…(苦笑)
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