CHTHONIC「武徳 -Bu Tik-」

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CHTHONIC「武徳 -Bu Tik-」 (2013)

台湾産エクストリーム・バンドの7th。前アルバム「TAKASAGO ARMY」の優れた内容とその後の活発な活動によって、わが国でも確固とした地位と人気を獲得したように思えるCHTHONIC。本作はファン待望の1作と言えるでしょう。
しかし、アルバム・タイトルがSABER TIGERの下山アニキにしか見えないんだが(苦笑)。実際に入力する時も「たけのり」って打って変換してるしな。しかも“Bu Tik”ってのも「ブティック」を連想させて、私の脳内に広がるのはアニキが店長を務める服飾店【ブティック・たけのり】ですよ。「お客さん、実はこんなのもあるんですよ」とか言って、店の奥の方からサーベルのバンドTシャツ出してくるの(笑)
まっっったくもってソニックと関係ありませんが、でもしょうがないよな、そういうの。ダンボール箱に「こわれもの」って書いてあったらYESのあのジャケが思い浮かんじゃうようなもんですよ(違

さて肝心の内容ですが、今までのようなアルバム一枚で一つの話を形成する“ストーリー・アルバム”ではありません。ただ題材の選び方は変わらず、各曲がそれぞれ台湾の歴史上の事件について描写しているようです。起こった時期も場所もバラバラのそれぞれの事件(=楽曲)をタイムスリップの如く巡っていくような内容。
音楽的には前作よりさらにソリッドかつストレートになっている印象。また、アグレッションも増しています。全体的にコンパクトかつ強靭になった感じで、イントロとアウトロ(と日本盤ボーナス)を除くと全8曲という構成もその印象を助長しているよう。
筋トレしてより引き締まった身体に生まれ変わった、そんな感じがします。

サウンド・プロダクションは過去最高で、初めてDorisたんのベースが割と明瞭に聴こえる(笑)。Jesseのギターワークのクリアな響きは素晴らしく、そのギター・オリエンテッドな感触は本作の「ソリッド」という感想に直接結びつきます。前作よりさらにギター・ヒーロー然としたプレイが収録されているのが良いですね。

コンパクトな楽曲が並ぶのでカラフルさよりもアルバム1枚の統一感をより感じさせる作風ですが、驚くほどゲスト陣の各種楽器によるインプットは豊富。バンド5人だけでプレイしている曲が一つもないし。ゲスト・パフォーマーの貢献は、所謂オリエンタルな色付けの部分になりますが、それが以前より楽曲の中に自然に溶け込んでいるので、アルバムの統一感を損ねることがありません。逆に言うと、例えば「ここで二胡の旋律聴きやがれ!」的にこれ見よがしにフィーチャーされていないので、ちょっとアクは薄めになったかな、と。洗練されたという言い方が適当な気はしますが、私は前作までの使い方の方が好きですね。


前作「TAKASAGO ARMY」はキャッチーなメロディを持ち、作品のテーマを非常に分かり易い形で提示したという点で稀に見る傑作でした。その「分かり易さ」と心に残る「メロディ」という点で、私は前作の方が好みです。比較する相手が悪いような気もしますが、私の場合、エクストリーム系の音楽には「聴き処はココッ!」っていうとっつき易さが欲しいなぁと思ってしまうので。

バンドとしてはより洗練された方向へ舵を切った力作だと思います。ファンなら買い、彼らの音楽を未聴の方には前作を勧めたいですね。


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最新のバンドショットですがDani(Dr/左から2番目)のイケメン度の上昇っぷりは半端なく、フロントマンであるFreddy(中央)を押し退ける勢い。肝心のDorisたんはアマゾネス度(?)アップ。個人的には前の方がいいねぇ。『Dorisたんはナチュラル&カジュアルであるほど可愛い』の法則に基づく考察によると普段着がキラーッ!なはずです(笑)
そしてCJ(Key)は一人別世界へ旅立っちゃって、もはやシスの暗黒卿の如き様相を呈しております。カコイイ。ライトセーバー持ってほしい。

CDに一枚だけメンバー写真のカードが封入されていましたが、その暗黒卿ことCJでした。つまり、Dorisでは、ない(笑)

【お気に入り】
⑥Between Silence And Death
⑨Defenders Of Bu-tik Palace
⑧Set Fire To The Island
④Next Republic
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COMMENT 2

山崎パンイチ夫  2013, 07. 02 [Tue] 12:37

「ブティックたけのり」に文面最後のオチ(!?)。
面白い!楽しませてもらいましたー。
こーいう面白ネタが散りばめられてるから、ついつい読んじゃうんだよなあ~、ソニック聴いたこと無い私でも。
いつになるかわからんけど、記事にある通り、初ソニックする際はは前作から触れてみます。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2013, 07. 02 [Tue] 21:50

山崎パンイチ夫さん、

ありがとうございますー。CHTHONICはエクストリーム系では聴き易いバンドなので、ウチの記事のバカさ加減とは関係なくオススメです。特に「TAKASAGA ARMY」は。

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