MEAT LOAF「BAT OUT OF HELL Ⅱ」


MEAT LOAF「BAT OUT OF HELL Ⅱ:BACK INTO HELL」 (1993)

もはや観ることが叶わないSENTENCEDや三頭政治RAINBOW等を別にすれば、ライブを最も観てみたいのが、このMEAT LOAFかなぁ。勿論コーラス隊やダンサーも全部ひっくるめたフル・スケールのショウでね。他国との人気のギャップからして来日公演実現は非常に難しそうですが、もし実現したら3万円くらい出しても惜しくないと思えるわ。
誰か、頼む。

本作は多分、7thアルバム。Jim Steinmanが作詞&作曲&アレンジを、Todd Rundgrenがプロデュースを手掛け、伝説的な売り上げを叩き出したロックオペラ作品「BAT OUT OF HELL」(邦題:地獄のロック・ライダー)の続編にあたります。内容に共通点があるというより、再びJim Steinmanが全曲を手掛けたってのが「パートⅡ」たる所以でしょう。ジャケも同じようなモチーフで連続性を感じますね。
本作も売れに売れましたが、前編ほどじゃありません。ただ私にとってはコチラの方が断然好み。初めて聴いたMEAT LOAFの作品でもありますし。

高校生の時、CD屋の試聴機に入っていたのを聴いたのが本作との出会いです。当時CDのジャケって大体メンバーのアー写だと思っていた井の中の蛙的高校生にとって、このCDのジャケはひどく禍々しいものに映りました。恐々試聴してみると…、なかなか歌が始まらない。因みに聴いたのはグラミー賞も獲った名曲①I'd Do Anything For Love (But I Won't Do That)です。2分近くたってやっとヴォーカルが入ってきたと思ったら泣きそうに感情を込めるアクの強いオッサン声。これはきっと変態の聴く音楽だと一刀両断、アップテンポに移行する前に試聴を打ち切った私でした。
今聴くと、聴きにくいどころか大衆性溢れる至極真っ当な音楽に思えますが、所謂「歌モノ」ばかり好んでいた当時の私にとっては未知の世界過ぎました。だってイントロ長いんだもん(笑)。阿呆でしたねー。

そんな、あまり幸せでない出会い方をした本作でしたが、数年後、大学生になってから聴いたらあら不思議、「こりゃ名作じゃないの」ってなるんだから自分の嗜好なんてあてにならんもんです。


ポップスにしては大仰で暑苦し過ぎ、ロック/ハードロックにしては豪華で華やか過ぎ、しかも曲長過ぎ(笑)。ということで、やはり「ロックオペラ」というのが妥当でしょうか。「ロック」の部分はVoであるMeat Loafが、「オペラ」の部分はJim Steinmanが担っているという感じかな。多分にミュージカル的でもありますね。
先述の①I'd Do Anything For Love (But I Won't Do That)は本作中最長の12分近いランニング・タイムを誇りますが、ここにMEAT LOAFの全てが一番クドい形で(苦笑)具現化されているようにも思えます。それはヴォーカル・ラインを決して邪魔しないKeyを中心にした演奏陣であり、分厚いコーラス隊であり、脳味噌に刷り込もうとするが如く美味しいフレーズをひたすら繰り返す大仰な曲展開であり、またその繰り返しを飽きさせない絶妙なアレンジだったりするわけです。その助演者らに囲まれて主役たるMeat Loafが感情も声も自由自在に操って、暑苦しく押しつけがましく感情過多に歌い上げる、そのドラマこそがMEAT LOAF

曲自体も長いが、曲タイトルも長いです。⑥Objects In The Rear View Mirror May Appear Closer Than They Areなんて【愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない】に似たようなニオイを感じますよ(笑)

③Rock And Roll Dreams Come Throughは6分弱というこのアルバムの中ではやや短め(苦笑)の曲ですが、スムーズに流れていく曲調がとても聴き易い。
⑦Wasted Youthは2分40秒に渡って語りというか暑苦しい演説が繰り広げられる曲ですが、これJim Steinmanの声なの?Meat Loaf本人より熱いじゃん(笑)。こっから曲タイトルをしつこいくらい連呼するドラマティック・チューン⑧Everything Louder Than Everything Elseへと雪崩れ込んでいくところが大好きですね。
何かTM NETWORKみたいなKeyの使い方(なんて考えるのは変?)で走り抜ける⑨Good Girls Go To Heaven (Bad Girls Go Everywhere)もいい。


基本、暗めのHR/HMが好きな管理人ではありますが、これは別格。まぁ本作も、明るくはあるけれどスッと入り込んでくる哀愁があったり、ドラマティックな構築性は欧州の香りに通じるものがありますが。
しかしJim Steinmanの歌詞のセンスは独特よね。
名作!

【お気に入り】
⑧Everything Louder Than Everything Else
⑨Good Girls Go To Heaven (Bad Girls Go Everywhere)
①I'd Do Anything For Love (But I Won't Do That)
③Rock And Roll Dreams Come Through


今年66歳になる御大、生きてるうちに、歌えるうちに来日してほしいなぁ。
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COMMENT 2

DD  2013, 07. 14 [Sun] 22:37

 確か御大が歌える、今のツアーでラストにする(ツアー方式では)、なのでこれで来日するしない、というのはポイントになりそうですね。

 このアルバムは1のヒットででかなり売れたアルバムですよね。しかも捨て曲ってほとんどないんじゃないですかね、長さの欠点はあるでしょうが。

 どうなるか、情報待ちですね。

追伸  ラブリーのライブ見に行きました。

 前に見たリストとの違いは(このツアーでの)、Just kidding!がかなり早めに来てる、Resistanceなし、EncoreがDiamond,Love youとなってたのが、違いですかね。
 盛り上がりも、前に見たのよりもあり、よかったですよ。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2013, 07. 16 [Tue] 20:50

DDさん、

DDさん、いつもこまめに情報追ってらっしゃいますね!
今まで何も動きが無かったですし、まぁ今のツアーで日本に来るっていうのもありそうもないというのが妥当なところでしょうね。

本作、長いんですけど、曲そのものは1より良いと思います。

ラブリーのファイナルは「良かった」という声を多数聞いております(涙)。羨ましい…。

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