Ozzfest Japan 2013@幕張メッセ、DAY2(5/12)

Ozzfest Japan 2013:DAY2 幕張メッセ ホール9-11 (2013/5/12)

Ozzfest Japan 2013、当初の予定通り2日目のみ行ってまいりましたー。グッズ売り場で買う予定は無し、トップバッターのHEAD PHONES PRESIDENTに間に合うように10時半くらいに会場入り。

海外フェス向けのものを日本語訳してそのままコピペしたような意味不明な注意事項が心配の種で、別に変なものを持ち込もうとしてるわけじゃないですが「これはクロークに預けて!」とか言われたらムカつくな、とか思いつつ入場しました。荷物チェックは会場入口と、ライブエリア入口の2ヶ所。「ケツをこちらに向けて壁に手を付け!早く一列に並べ!」みたいな事はありませんでした(当たり前だ)が、割と細かくボディチェックされましたね。
実はこのボディチェック、朝のうちは念入りで、人が増えて混んでくるとやはりいい加減になっていくようでした。朝イチから会場入りした人ほど手荷物にダメ出しされたかもしれませんね。しかし、女性も同じようにボディチェックされたのかしら?

タイムテーブルの配布が無いことは前日の情報で知っていたのですが、当日会場入りしてから気づいたのは、LOUD PARKやSUMMER SONICにはいた、キャンギャル風おねいさんがいないこと!
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これは一大事でしょう!(そうでもない?笑)
おねいさんからタイムテーブル受け取って入場、ってのが王道(何の?)だろ、と。次回のOzzfestがあるなら再考を(笑)



HEAD PHONES PRESIDENT
トップバッターのオープニング・アクト。観客はまだまだ少なかったですが、O.A.だからといって他のバンドと特段の違いは無し。もしかしたら音量は少し小さめだったかもしれませんが、デカ過ぎるよりははるかにマシですね。素晴らしいパフォーマンスだったと思います。全曲最新作から披露という、ある意味潔い、ある意味偏りのあるセットリスト。どうりで最新作を持っていない私はさっぱり分からなかったわけだ。
ノリやすいメタリック・パートとドゥーミィとも形容できそうなウネウネ・パートが、そして激情と静謐が交錯するような楽曲群はなかなか聴き応えありましたが、強烈なインパクトを残したのは(やはり)ANZAのヴォーカルとパフォーマンス。彼女、めちゃめちゃ声出てるわー。シャウトにも感情を思いっきり込められる彼女なだけに説得力は抜群だし。大きな動きで広いステージを活用するところも見事。身体全体、喉、表情まで全部使ってのパフォーマンスはさながら舞台上の女優のようでしたね。元々、そういう出自の人でもあるし。特にラストの曲は彼女の“女優”を感じた曲でありました。
彼らの音には最近馴染みの薄い私ですが、観ておいて良かったですね。以前は考えられなかったほどの「フレンドリー」とさえ言えるANZAの言葉の投げ掛けも含めて、O.A.としてとても素晴らしいステージ。
<セットリスト>
1.Stand In The World
2.My Name Is
3.Rise And Shine
4.Where Are You


続くfade(O.A.)とcoldrainはチラ見程度。前者の演奏中はTwitterフォロワーさんと会うための連絡にかかりっきりでした。後者はメロディアスなヘヴィロック・バンド?スクリーモ?Key担当メンバーはいないもののかなりシンセ・サウンドがフィーチャーされていて聴きやすいですね。しかし、音がバカでかい。耳栓すると美味しいメロディ部分が聴き取れないし、耳栓外すとうるさい、ということで飲み物摂取のお時間になりました。

ライブエリアですが、後方がかなり広くとられていることもありまだまだガラ空き状態。というか(おそらくヘッドライナーの時を除いて)最後までこの後方スペースは座り込み&仮眠スペースの如き様相を呈しておりました(苦笑)


ANTHEM
さて、最初の私的目玉バンドの登場です。とは言いつつも私の好きなANTHEMって森川之雄Vo時代と最近のアルバムの数曲って感じなのでニワカ中のニワカ。以前ラウパーに出た時も観たはずなんだけど記憶にない…(失礼)。
リーダー・柴田直人(Ba)の癌治療復帰後の初ライブということで、開演前からフロアにはなかなか熱い空気が漂っていましたね。でもライブはそれ以上に熱かったです、坂本英三が。英三さん、熱い熱いって、歌唱も熱いんだけどMCがそれより熱い(笑)MCでの煽りの方が歌ってる時より声出てるんじゃないの?と思わせるような。
蓋を開けてみれば、所謂昔の曲はBound To Breakのみ。「皆さん、変態になる準備はいいですかー!?」のMCから始まった、妙に哀愁があって不釣り合いなほどカッコイイ、映画『変態仮面』挿入歌Blastを含めて、後は全て坂本復帰後の曲。これは嬉しかったですね!単純に「今」の曲の方がカッコイイと個人的には思いますし、これでこそ現役のバンドっていう宣言のようにも感じますし。
意外だったのは清水昭男(Gt)のプレイが思ったより勢い重視だったこと。もっと緻密なプレイする人かと思ってました。そのプレイが演奏に勢いを付けていたと思うのでマイナスではないと感じましたが。少し残念だったのは、熱さや力強さや勢いが前面に出ていた反面、歌メロのメロディアスさや哀感が不足気味だったこと。ライウではいつもあんな感じなのかな?ラストのOnslaughtはめっちゃ燃えましたが。
そうそう、柴田ってやっぱり白の衣装で出てくるんだね。それ見て何故か「やっぱ白なんだ!」って妙に嬉しくなりました(笑)。ともあれ、再始動おめでとう!
<セットリスト>
1.Bound To Break
2.Soul Motor
3.Blast
4.Go
5.Immortal Bind
6.Onslaught


お次はMUCC。……でしたが、…最近の彼らってこういう音ですか?なんかやたらダンサブルになっていて好みの音じゃなかったので数曲聴いて離脱。
で、私が勝手に“師匠”と仰ぐお方と初顔合わせをするために会場の外へ。そのまま昼食を摂りつつAA=STEEL PANTHERはスルー。後者は既にラウパーで観ていたし。


人間椅子
彼らがどれだけ受け入れられるのか心配でありましたが、開演前からなかなかの反応の良さでしたね。そして、シンプルなセットの中、おもむろにメンバー登場。サバスの出演する日に人間椅子。そのオマージュか、いきなり展開の多い相克の家。一筋縄ではいきませんね。
Gtの音と和嶋慎治のVoが少々聴き取りづらかったですが、適度なDrサウンドでやや隙間のある彼らの演奏は今までに登場したバンドとは全く異なる波動を放出、三者三様のアピアランス効果もあって観客に強烈な印象を残すことができたように思います。勢い重視の曲で固めることもできたはずですが、敢えてそうはしなかったようにも思えるセットリストに拍手喝采したい気分でした。はしゃぐようなことはなかったものの、長年キャリアを続けてきてようやくこの場に立てたことに対する気持ちを吐露した短いMCは万雷の拍手に迎えられましたが、私も嬉しかったです。彼らのライブは初めて観るんですけど(苦笑)。
リフにソロ、歌唱法の違う2人のVo、楽曲の展開、味わいどころは様々、人それぞれ。短いけれど素晴らしいパフォーマンスだったと思います。
うん、また観よう。
<セットリスト>
1.相克の家
2.死神の饗宴
3.深淵
4.人面瘡
5.針の山


STONE SOUR
去年のラウパーでのキャンセルがあったので、ファンにとっては待望の来日だったのでは?私は以前にも観たことがあるので体力次第ではパスしようと思ってましたが、人間椅子の後そのままの流れで観戦しました。
こんなにギター・オリエンテッドなバンドだったのか!?さらに良いバンドになっているように感じました。良い意味で分かり易く、キャッチーで親しみやすくなってる。
そしてやはり、Corey Taylor(Vo)の鉄壁のフロントマンっぷりが素晴らし過ぎる。個人的には海兵隊チックな短髪の方が好みですが、その容姿・声・立ち振る舞い、全てがカッコイイ。何だか一挙手一投足、全てに迷いが無いというか確信に満ちたような動きに見えるんですよね~。現地の言葉を大切にして呼びかけるMCもいつも通り。あんな真摯で喜びに溢れた表情を見せられちゃ、もっと彼を喜ばせようと盛り上がっちゃいますわな。カリスマ性と親しみやすさ、豪胆さと繊細さを兼ね備えた稀代のフロントマンだと思います。
一人ずつバンド・メンバーを紹介したりして、Coreyとしては「バンドであること」をアピールしたいのかもしれませんが、出している“音”はともかくライブでのパフォーマンスに関しては完全にCoreyのバンドよね。それでいいと思うけれども。
BotherThrough Glassの流れなんて前にやったのと同じじゃねぇかという話ですが、それでいいです。多分ファンもそれを望んでいるから。適度なバランスと音量も流石の仕事っぷり、彼らをこの日のベストアクトに推す声も多いかもしれません。
<セットリスト>
01.Gone Sovereign
02.Absolute Zero
03.Mission Statement
04.Made Of Scars
05.Do Me A Favor
06.RU486
07.Say You'll Haunt Me
08.Nutshell(Alice in Chains cover)
09.Bother
10.Through Glass
11.30/30-150


次のDIR EN GREYは観れずー。いや、“師匠”とお茶してたんで(汗)…。パッと聞いた感じ、京(Vo)も演奏陣も調子は良さそう……だったか、な…?(適当ぶっこき)


TOOL
一度は拝んでおきたかったバンド。私にとって彼らの音楽って「ヘヴィロック+KING CRIMSON」ということで、所謂プログレ側からのアプローチを通して聴いたような感覚なのですが、おそらく多くのファンの方は違うだろうな、と。この日彼らのTシャツを着ている人は沢山見ましたし、あの超重量級で不可思議で理解しにくいサウンドで全米1位とか取っちゃうし…、もう普通に人気バンドの一つという認識なのかもしれません。その証拠にフロアからの歓声が物凄い。そしてバンドの出音の音圧も凄まじい。ビリビリと空気が振動しとるやんけ。
私の感想としては、浮遊感のあるとりとめのない歌唱とヘヴィネスに圧倒されるウネウネ演奏をライブ会場で延々と聴かされるのは辛いな、と。やっている音自体は嫌いではないので、家でまっっったり浸りながら聴くのが性に合っているようです。
他のバンドの場合、全部で3面あるスクリーンには歌っている/演奏しているメンバーが映ることが多いですが、彼らのライブは全く別。なんか屏風のようになっているスクリーンをステージに設置、噂通りMaynard James Keenan(Vo)は専用のスペースでほとんど動かずに歌っている。というか他のメンバーも持ち場を動かない。MCも皆無。スクリーンには一切メンバーを映さない代わりに、幻想的でサイケデリックな、つまり常人にはわけわからん映像を延々と流し続ける。バンドから放たれる音と映像、そしてそれと完璧に連動した素晴らしいライティング。それら全てを合わせて体験することがTOOLのライブなのでしょう。特にPINK FLOYDバリのレーザー光線を多用したライティングは圧巻でしたね。こりゃ、危険だわ。踏み入れちゃいけない磁場が発生してるような、そんな空間。
先述のライティングの件もあり、PINK FLOYD的な要素も大いに感じたライブでした。彼らの音楽や受け入れられ方って、フロイドの現代的解釈なのかも、とも思ったり。アメリカ側からの。フロイドの持つ英国臭、霞がかったような叙情の代わりに、もっとフィジカルな強靭さを持っているところがアメリカ的な感じね。ただ同時に肉体的なだけじゃなくって精神的なヘヴィネスも大いに感じまくリングですが。Drは非常に巧かったです。一番肉感的でプログレ的に感じたパートだったかもしれません。
<セットリスト>
1.Hooker With A Penis
2.Sober
3.Schism
4.Lateralus
5.Intermission
6.Jambi
7.Forty-Six & 2
8.AEnema
9.Stinkfist


BLACK SABBATH
サバスってこんなに人気あるんだ!?
もう二度と目にすることはできないかもしれない伝説のバンドの伝説のラインナップ(Drは違うにせよ)を観ることができるという待望感、“レジェンド補正”が掛かっているとは言え、これほどの盛り上がりとは驚愕、というのが正直な感想です。ライブエリアはかなりの混み具合で、ガチムチの外国人が次々と無理矢理ズイズイと押し分けて行ったり来たりするのが非常に邪魔くさいほど。
ただこの盛り上がり、これってみんながみんな、サバスの曲が好きってわけではないのでは。サバスの曲のファンというより、「Ozzy」という、ある意味そのイメージが独り歩きして形成されたキャラクターのファンである人も多かったのではないかと想像します。私のすぐ後ろで観ていた女性はライブ中ずっと「ビャァァァアアアア!オジィィィイイイーー!」って叫んでましたし(←うるさい/苦笑)。やっぱりオジー人気は段違いなのかな、と。
かく言う私はその真逆。ラウパーのトリにOZZY OSBOURNEが出た時はMr. Crowley聴いて帰っちゃいましたからね(笑)。Ozzyのやっている音楽はともかく、ステージ上のパフォーマンスというか動きがあまり好きじゃないのです。マイク持ってウロウロ→マイクをスタンドに戻して、と思ったら戻さないでまたウロウロ、みたいな(苦笑)
ワタクシ的意中の人はTony iommi(Gt)とGeezer Butler(Ba)。特にGeezer!あの、実際に出ている音数よりも格段に忙しそうに弦を掻き毟るように動きまくる指!素敵だわ!
だから私はOzzyを中心に映すスクリーンに向かって(心の中で)こう叫ぶのです。ガンダムのテム・レイお父さんバリに。
「ええい、オジーはいい!ギーザーを映せ、ギーザーの弾きっぷりを!」
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この日のサバスを観て感じたのは、「アメリカとイギリスの綱引き」。Bill Wardの代わりにこの日Drを叩いたのはTommy Clufetosだったと思いますが、これが大正解。彼、めちゃめちゃ上手いわ。ここぞというところでビカビカとドラム台に放射されるライティング効果も相まって、そのプレイはめっちゃキレがあってソリッドに感じられました。そして彼の演奏がサバスにもたらしていたのは、肉感的なヘヴィネス。楽曲の歴史的な評価とかは抜きにして、演奏だけ抜き出してみても現代にも十二分に通じるヘヴィさがあったのは彼のDrのお蔭だったように思います。昔のバンドが昔の曲を演奏しているように感じなかったのは、楽曲の持つ普遍的な魅力だけでなく、彼の演奏の効果も大きかったのではないか、と。Billではこうはいかなかったのではないかなぁ。
Tommyの演奏が生み出すフィジカルの強さみたいなものは、私にとっては非常にアメリカ的なものに感じました。実際、彼ってアメリカ人ですし。もはやOzzy自身も「Ozzy」というキャラも英国人というよりはアメリカ人って感じよね。対して弦楽器の髭コンビ2人には未だに(?)非常にブリティッシュな、英国紳士的なものを感じるのですよ。そう、その構図は、Ozzy&Tommyのアメリカ組とTony&Geezerのイギリス組との対抗戦のように思えるのです。無理矢理気味な設定だけど(汗)。綱引き勝負の行方は、Gtプレイから溢れ出る哀愁英国エキスによって、イギリス組の勝ち、って感じでしょうか。
改めて感じたのはサバスの曲のキャッチーさ。私自身、熱心にOzzyサバスのCDを聴き込んでいるわけではない(むしろTonyサバスが好き)ですが、身体に染み込んでいるように曲の展開が分かるし、耳馴染みが良かったのには驚きました。いちいち曲毎に言及しませんが、いきなり炸裂した名曲War Pigs、見直したUnder The Sunの展開美、N.I.B.等で炸裂する泣きのGt、Symptom Of The UniverseChildren of the Graveでのヘヴィネス等々、ハイライトだらけ。ラストのParanoid、曲間での「ヘイッ!」で一斉に無数の拳突き上げられる光景は忘れることはないでしょう。多分、しばらくは(笑)
Ozzyの声がとても良く出ていましたし、彼のウロウロ・パフォーマンスも弦楽器2人の英国フェロモン放出っぷりとバックのスクリーンに映し出される不敬&不気味&不穏極まりない映像の効果でまるで気になりませんでした。特に曲調にぴったりと合った映像の効果は非常に大きかったですね。バカでかくない音響も非常に良好。
ヘヴィ・メタルの始祖はやっぱり凄かった。別格。
<セットリスト>
01.War Pigs
02.Into The Void
03.Under The Sun
04.Snowblind
05.Black Sabbath
06.Behind The Wall Of Sleep
07.N.I.B.
08.Fairies Wear Boots
09.Symptom Of The Universe(イントロのみ)
10.Drum Solo
11.Iron Man
12.God Is Dead?
13.Children Of The Grave
ENCORE
14.Paranoid
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COMMENT 2

kazz_asai  2013, 05. 14 [Tue] 00:46

文従い字順える

いつもながら、ライヴの興奮をそのまま凝縮されたレポートに感嘆しておりますが、今回はひとしお感興を催されました。なにしろ、日頃ライヴに参加しない不心得者である私がその時間を共有させていただいたのですから。
この文章を読めば、いつでもあの感動を再現できるでしょう。
ありがとうございました。
また御一緒出来れば幸いです!

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ヒゲ・スカイウォーカー  2013, 05. 14 [Tue] 19:06

kazz_asaiさん、

大変お世話になりました!楽しくてあっという間に終わってしまいました。
またゆっくりお話ししたいです。
ありがとうございました。

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