PERSEFONE「SPIRITUAL MIGRATION」


PERSEFONE「SPIRITUAL MIGRATION」 (2013)

アンドラ公国No.1メタル・バンド(笑)、PERSEFONE。Travis Smithによる幻想的なジャケットに包まれた4thアルバム。非常に寡作ではあれど秀作/傑作しかない彼らのこと、本作も聴き応えガッツリのプログレッシブ・シンフォニック・アトモスフェリック・スーパーテクニカル・メロディック・デスメタリック・ワールドが70分に渡り、繰り広げられております。Key入りツイン・ギターの6人編成、Voはグロゥルとクリーン。クリ-ンVoはKeyのMoe“萌え?”Espinosaが兼任しているようです。

前作で宮本武蔵の『五輪書』をテーマに選んだ彼らのこと、今作も曲名に「zazen=座禅か?」「meditation=瞑想」「Consciousness=意識」「enlightenment=啓蒙」等々の単語を使用してくるあたり、色々小難しいことを考えているんでしょう(笑)。アルバム・タイトルもそんな感じですし。

プログレメタルの器楽的拮抗と展開美、デスメタルの攻撃性と突進力、シンフォニックメタルの空間構築術、Shrapnel系の流麗かつ泣きに秀でたGtプレイを全部併せ持った複雑怪奇、ありそうであんまり他では聴けないサウンドは健在。ハードコア色は薄いですし、多くのテクデス・バンドよりはロマンティックな香りが濃厚。あくまでヨーロピアンな感性の下に出来上がった音楽性のように感じます。

Keyが演出するアンビエントにも通じるメロウなパート、無慈悲に切り返しに切り返しを重ねるテクニカル・パート、ここぞというところで怒涛のように攻めてくるシュレッド・パート等々が次々と目まぐるしく繰り出される彼らの音楽は、ちょっと気軽に聴くには複雑すぎるような気もします。パーツパーツは非常に分かり易いんですけどね。1曲1曲も長尺なので、私は曲がどんな構成になっているかなんて気にせずに、垂れ流しておいて所々「凄ェー!」だの「カッコイイ!」だの「泣けるぅ」だの感嘆しながら楽しんでます。

息苦しいほどの濃密さに翻弄されて、悶絶。
傑作!

【お気に入り】
⑤The Majestic Of Gaia
⑧Inner Fullness
⑫Returning To The Source
②Mind As Universe
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COMMENT 2

kazz_asai  2013, 06. 12 [Wed] 21:39

アンドラ・カンドラ

2ndまでしか聴いていないのですが、メロデス版Cynicと呼びたくなる独特の感覚のバンドですよね。
1stは結構気に入っていたのですが、この種のバンドにはもっぱら即効性を求めてしまう単純な私にとって、2ndはやや敷居が高い感じがして、それ以降縁遠くなっていました。
というか、最近メロデス自体ちょっと食傷気味なのですが…「真剣」もこの機会に聴いてみることにします。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2013, 06. 13 [Thu] 20:40

kazz_asaiさん、

言われてみれば「メロデス版Cynic」、至言ですね。
本作が一番Cynicっぽいかもしれません。浮遊感を感じるところが。
うろ覚えですが、ざっくり言って、1stはゴシック寄り、2ndはプログレ寄り、3rdが一番メロデス寄り、な気がします。

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