摩天楼オペラ「喝采と激情のグロリア」

摩天楼オペラ_喝采と激情のグロリア
摩天楼オペラ「喝采と激情のグロリア」 (2013)

Versailles亡き今、ヴィジュアル系メタル・バンドの頂に登りつめんとしている、かどうかはまったく知らんが、確実にある程度のファンの受け皿になっているであろう、摩天楼オペラのメジャー2ndアルバム。素晴らしく印象的なアルバム・タイトルだと思いますね。ジャケもモチーフといい色合いといいとても美しい。因みに私が買ったCD(初回盤?)は黄金色の豪華なケースに入ってました。

私は前作「JUSTICE」(2012)をまだ聴いてません。そのうち手に入れようと思ってたら、本作があっという間に仕上がってきてスパン1年でリリースという、ね。本作で作風が変わったという評判もあったようでしたが、Twitterのフォロワーさん達が絶賛しているのを目にして早速購入しました。

こりゃあ、良いわ!大正解。

イントロ①overtureに続くシングル曲②GLORIAを聴いた途端、メジャー感出てきたなぁと感じました。実力者として知られるこのバンドの演奏陣ですが、ド派手なソロを延々とキメることもなく、驚くほど歌メロ中心。でも引っ掛かりのあるGtリフや、メロディアスなフレーズで主張するBa、曲の印象作りに非常に大きな影響を及ぼしているKey等々、十分その実力を堪能することは出来て、Voと各楽器のバランスは歌物メタル(?)として非常に良好です。この変化、「メジャー感出てきた=チャラくなった」との見方もできますが、ここまで洗練されたメロディを聴かせてくれれば私は大満足ですよ。

Vo・苑のクセのある歌い回しを苦手に思う人はいると思います。「アー!」って普通に伸ばしゃあいいところ「ゥオーー!」ってやったりするのや裏返りそうで裏返らないビブラートは摩天楼オペラの特徴であり、V系の専売特許的なものでもありますが、聴き手を選ぶかもなぁとは思います。特に⑤Freesiaにおける「は~な~、ブィラァ~~(花びら)」の気持ち悪さは特筆すべき(褒めてる……のか?)。私自身はメタルを聴き始める前からヴィジュアル系の音楽を楽しんでいたので、さほど気にはなりませんが。ただ、③Plastic Lover等で顕著な「イェ~ェ!」ってのはラフさが先行して彼らの音楽性に合わないような気もしますね(、曲自体はとても良い)。

そのVoの問題(?)さえクリアできてしまえば、そこは極楽。「歌物」とか言っておいて「Voの問題をクリア」とはこれ如何にって話ですが、まぁいいや。
専任Key奏者がいることによりかなりシンフォニック色は強めですが、それも前述したように「歌物」としてのバランスを崩すことなく溶け込んで、かつ自己主張もしており非常にクレバーな印象。J-POPに通じるキャッチーかつメロディアスな耳触りの良さだけでなく、豪華なコーラス・ワークとメタリックな演奏と大陸系(?)民族音楽風フレーズの導入が非常に効いていて、「お、やるな♪」と思わせること必至。ってか私がそう思ったのよ。あと、ヘヴィロック風のモダンな空気を感じる(特に中盤の曲)点もこのバンドの特徴かなぁ。
の印象的なサビのフレーズが終曲⑫喝采と激情のグロリアで、よりポジティブで崇高な空気を纏って再来するというアルバム・トータルで考えられたコンセプト・アルバム的な構成も◎。メタラーってこういうの好きなはずよね。

前述のも合唱を誘うサビメロが素晴らしいし、女性コーラスをフィーチャーしたシンフォ・アレンジとメタリックな演奏が上手く融合したスピード・チューン⑧SWORD、そこからよりシンフォニックメタル的流麗さを持つ⑨Innovational Symphonia、大団円へと徐々に盛り上げるバラード⑩永遠のブルー(ラスト、「会うことのない~」からの展開に悶絶!)という後半の流れが珠玉。


Versaillesとはまた違ったシンフォニックHR/HM。メンバー全員が作曲するっていう幅広さも武器ですね。
とてもいいよ。傑作。

【お気に入り】
⑩永遠のブルー
⑨Innovational Symphonia PVは → コチラ。
②GLORIA PVは → コチラ。
⑫喝采と激情のグロリア
③Plastic Lover
⑧SWORD
ああキリが無い…。
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COMMENT 2

V系メタラー  2013, 05. 22 [Wed] 07:47

初めまして。

オペラは結成当初から愛聴しています。

今作は合唱テーマにしたらしく、クワイヤを導入した壮大なスケールの作品になってますね。
でも、中盤のミドルテンポが続くところで少しだれてしまったのが自分は残念でした。

歌メロに関しては前作やメジャーデビューミニアルバムのほうが充実してると思います。
機会があったらぜひチェックしてみてください。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2013, 05. 22 [Wed] 20:35

V系メタラーさん、はじめまして。

コメントありがとうございます。
詳しい方のコメントは非常に参考になります。「合唱」がテーマですか…、確かにそういうスケールの大きさを感じさせる作風ですね。
私も序盤&終盤に比べると中盤はやや弱いかなとは感じます。

「ABYSS」は持ってます!コレ聴いてなかなか良いな、と私にとってきっかけとなった作品です。そして「JUSTICE」がちょうど昨日届いたところです。聴くのが楽しみですね!

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