GAMMA RAY「MASTER OF CONFUSION」


GAMMA RAY「MASTER OF CONFUSION」 (2013)

GAMMA RAYの新曲2曲を含む企画盤。新Dr、Michael Ehreを迎えての初めての作品。本作を以ってHELLOWEENとのカップリング・ツアー、『HELLISH ROCK PARTⅡ』に臨むようですね。

①Empire Of The Undeadはスラッシュ・メタルを思わせるリフとKai Hansen(Vo&Gt)の早口ヴォーカルが特徴の疾走曲。ドタバタするリズム、曲タイトルを繰り返し叫ぶサビ、凝った間奏ソロと、Kaiがヴォーカルを担当していた頃のHELLOWEENを想起させます。②Master Of Confusionよりもう少し隙間のある、アップテンポで明るめのアンセミックな曲。ちょっとSend Me A Signを思い出させるリフ。
2曲共、KaiとHenjo Richter(Gt)による間奏の構築美はさすがだし、パーツパーツはなかなか面白く繋がっていくものの歌メロがやや弱いかな、という印象。悪くはないけど今年末に発売予定だというフルアルバムには収録されなくても別にいいや(苦笑)。もっと良い曲を用意してください。できるはず!

カバーが2曲。③Death Or GloryHOLOCAUSTの、④Lost AngelsSWEETのカバー。後者はKeyとコーラスが大胆にフィーチャーされててなかなか面白い仕上がり。確かにこういう要素もGAMMA RAYにはあるよなぁ、と。

⑤~⑩はライブ音源で、昨年発売の映像作品「Skeletons & Majesties LIVE」のボーナス・ディスクに収録したライブの音源化。Drは前任のDan Zimmermann、Key入り(Corvin Bahn)の編成です。⑨Time To Break FreeにはMichael Kiske(Vo)が参加。
GAMMA RAY史上最も地味なアルバムであろう「SIGH NO MORE」収録の⑤The Spiritがなかなか良い曲だと気付かされたして、なかなか良い音源ですね。いや、KaiのVoの調子も良さそうだし演奏は非常に安定してるし、かなりいいわコレ。ただ映像で見た方が良いのも事実で、音だけだと⑥Wings of DestinyでのVoフェイク気味な様子や、⑨Time To Break FreeでKiskeが客にサビ歌わせまくり(調子も彼にしては良くはない)な点やお遊びが過ぎてるようなちょっと緩めな空気が気になると言えば、なる。
曲目はコチラ↓
 ⑤The Spirit
 ⑥Wings of Destiny ←感涙
 ⑦Gamma Ray
 ⑧Farewell
 ⑨Time To Break Free
 ⑩Insurrection ←超スリリング


Danの作曲能力を失ってしまったのは痛いですが(Michael Ehreは曲書くのかしら?)、彼らが駄作を作ってくるとは思えないので、期待してフルアルバムを待ちたいと思います。1点だけ、あまり(Kaiの)ルーツを遡り過ぎる作風だけは避けてほしいですが。自身がパイオニアなんだから「NO WORLD ORDER !」To The Metalみたいな先人の焼き直しはいらないなぁ、と。
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COMMENT 2

DD  2013, 04. 10 [Wed] 19:58

Micheal は曲を書く人ですよ、metalと違う音楽性のバンドでも曲を書いていたようだし。

 このバンドって、もうこの編成以外はできないんですかね、これより前のレヴューでは、「Kaiが歌ってる限りこれ以上のブレークは望めない」と書かれてたし。

 今の曲の質を上げつつ、なにをやって(編成含む)多くの人に聞いてもらうか、が課題となりそうですね。

追伸 前Rageと来た時の選曲が4th以降だったのって、成長したからでなく、むしろ歌えない、という基本的な理由だったのでしょうか(苦言ぽくてすみません、この人のスタイルって、多くの人を引き付けるに弱いと感じるもので)。  

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ヒゲ・スカイウォーカー  2013, 04. 11 [Thu] 20:50

DDさん、

おお、Michael Ehreは作曲しますか!ありがとうございます!採用されるかどうかはともかく、今後楽しみです。

私はKaiが歌ってこそのGAMMA RAYだと感じていますが、Kai本人はもはや歌唱力だけでは判断しにくい人物のように思います。そのキャリアや人柄まで含めて「Kai大好き!」って人が彼らの音楽を聴いているようにも感じます。
前来日の時も圧倒的にパフォーマンスに秀でていたのはRAGEだったと思いますが、やはりGAMMA RAYへの歓声は大きかったですし。

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