ZIGGY「YELLOW POP」


ZIGGY「YELLOW POP」 (1992)

ZIGGYの1992年作。8thアルバムかな?企画盤である「SOUND TRAX」をどう数えるかで変わってきそうですが。

その作風の変化が松尾宗仁(Gt)と大山正篤(Dr)の脱退を誘発したという、彼らの歴史の中で捉えると問題作とも言える作品かもしれません。従来からのロックンロール色は減退、ポップな歌メロ重視路線になっています。森重樹一(Vo)の作った曲はそれほど路線変更を感じさせるものではありませんが、戸城憲夫(Ba)の曲はなかなかの変貌振りですね。いきなりアルバムの冒頭3曲がその戸城作のポップな曲ということもあり、リアルタイムで聴いた人にとってかなりの衝撃だったかもしれません。
だが、そのポップさが悪くない。それどころかとても良い。捨て曲は無いし、歌メロの平均点の高さを考えると最高作かも。私個人的には一枚のアルバムとしては本作が一番好きですね。

森重と戸城が各6曲、2人の共作が1曲という内訳です。
問題の(?)冒頭戸城曲3連発は、コミカルでポップで可愛い(!)①SWEET MAGIC、浮遊感のある②SUMMER DAYS FOREVER~8月のMother Sky、アコギの響きが映える穏やかなバラード③午前0時のMERRY-GO-ROUND(シングル曲)と、攻撃性は皆無ながらメロディ自体は良いです。まぁ私は森重が歌えば大抵は「あぁZIGGYだなぁ」と思えるたちですし、ヘンに無骨でそっけない歌メロ(後期、というか末期?ZIGGYに顕著)になるよりかはよっぽど私の好みに近いです。
戸城は他にも、気だるげで異国風の雰囲気がムンムンと薫りまくる⑩訪れる夜だけにと、自身でVoも担当するZIGGY随一の怪曲⑪のらねこのKUROくんと怪気炎を上げて(?)います。

全ての曲がポップで軟弱(笑)かと言えばそんなことはなく、森重&戸城の共作⑤CLASH! CLASH! CLASH!「全て粉々に」の部分の森重のVo!)と、戸城作の⑨Hot girl in black leather(スリージーなリフと鳴り響くオルガン、いかがわしい雰囲気が最高)、この2曲は噛みつくような曲調のR&Rでかっこいい。周りの曲がポップ/メロディアスだから、余計その存在感が増しているような、そんな2曲ですね。

対する森重曲の水準も非常に高く、特に上記ハードな2曲に挟まれた⑥~⑧の流れは秀逸。これぞ森重節!な、歌謡曲にも通じる天才的哀愁メロディが炸裂する⑥眠らない25時の街で(彼らのレパートリーの中でもトップクラスの超名曲!)、祈りにも似たナイーブな歌唱に胸打たれるバラード⑦STAND BY MY SIDE(歌い上げる様なGtソロも◎)、後にSNAKE HIP SHAKES名義の時にセルフカバーもした名曲⑧蒼ざめた夜~Too Fast to Live, Too Young to Die(艶のある歌唱が絶品!)と、まったく隙無し。
お洒落な間奏にドキッとする④ROCK THE NIGHT AWAYも同様に森重節全開だし、との両A面シングル曲⑫LET'S DO IT WITH THE MUSICは従来のR&R路線と本作の特徴であるポップなメロディの幸せな結婚とも言える名曲。これ、ナショナルの蛍光灯「パルック」のCMソングだったねぇ。


完全歌モノのアルバム。だがそれが最高、な一枚です。

【お気に入り】いっぱいあり過ぎ(汗)
⑥眠らない25時の街で → ライブ映像。
⑧蒼ざめた夜~Too Fast to Live, Too Young to Die
⑫LET'S DO IT WITH THE MUSIC → ライブ映像。
⑨Hot girl in black leather
④ROCK THE NIGHT AWAY
⑦STAND BY MY SIDE
⑪のらねこのKUROくん
ライブ映像 → コチラ。宗仁は猫耳付けてもクールでかっこいい。ノッてないだけかもしれないけど(笑)
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COMMENT 2

宗仁  2014, 10. 27 [Mon] 18:11

ziggy 30周年

はじめまして。HM/HRとZIGGYが大好きな宗仁(本人ではありません)と申します。
ZIGGYで一番好きな曲はと聞かれると答えに困ってしまいますが、私の中ではとりわけゴライアス~収録の”Venus"と本作収録の”眠らない25時の街で”がリピート率が高い曲であります。私は森ソロ、ダスボン、プロディ等、森重ワークスもフォローしてきましたがヒゲさんはいかがでしょうか?
ZIGGY30周年でもありますし、また過去のアルバム等楽しくレヴューしていただけると幸いです。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2014, 10. 28 [Tue] 19:29

宗仁さん、

コメントありがとうございます。
「GOLIATH BIRDEATER」は素晴らしいアルバムですね。リリース当時はZIGGY復活!というイメージが強くて、私もそれを契機にまたCDを集め始めた記憶があります。Venusも好きですが、Without…はそれ以上に好みです。

ZIGGY本体以外の活動に関しては“つまみ食い”ですね。後から買おうとしても手に入りにくかったり、手頃な値段じゃなかったりと…。特にダズボンは。

カテゴリに登録してるアーティストは順次記事にしてゆく予定のものなので、(いつになるか分かりませんがww)お待ちいただけると幸いです。
大変励みになるお言葉で、とてもありがたいです。

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