TEMPEST「LIVING IN FEAR」


TEMPEST「LIVING IN FEAR」 (1974)

COLOSSEUMのJon Hiseman(Dr)の組んだバンドの2nd。このアルバムでは元PATTOのOllie Halsall(Gt,Key&Vo)がギターを担当していますが、1stアルバムの「TEMPEST」はAllan Holdsworth(Gt)が弾いていたことで有名ですね。Wikipediaを見ると、HalsallとHoldsworthが同時に在籍していたツインGt体制の時期があったそうで、ちょっと吃驚。その時期の公式音源は多分存在しないと思いますが、想像するだけで好き者にはヨダレだらだらモノでしょう。
この2ndの時のバンドはHiseman、Halsallに加え、元COLOSSEUM組のMark Clarke(Ba&Vo)のトリオ編成。1stは1回か2回聴いただけでCDラックの肥やしと化していますが(汗)、この2ndは大好きです。

1stと同様(ってよく覚えて無いけど)ブルーズ・ロックっぽい部分はあれど、ジャズ・ロック風味は後退、もっとストレートなHRになっています。単純にこれはギタリストの資質の違いかしら?その「ストレートさ」が最も如実に現れているのがオープニング・ナンバーの①Funeral Empire。めっちゃかっこいい。曲名からしてかっこいい。DrもBaも良いんですけど、Halsallのギターですよやっぱり。フレーズもなんですが、もうトーンが最高。曲終盤、歌のバックでのソロが白眉。因みに私は彼のVoも好きですね。アルバム全体を通して言えることですが、トリオかくあるべしという無駄のない豪快な、でも時折繊細なプレイ。バンド・サウンドの見通しが良いので、実力者がその実力を如何無く発揮して演奏している様子がよく分かる。ライブだともっと凄かったんではないかなぁ。
②Paperback WriterTHE BEATLESのカバー。この性急でパワフルなヴァージョンを聴いてしまうと原曲はモッタリしていて、とても聴いてらんないです。ってオリジナルはYouTubeでちらっと聴いただけですが…。
“押し”一辺倒かと思いきや、③Stargazerのようなサイケでブルージーな曲や、⑤Living In Fearのようなピアノが印象的な曲も収録してあり、懐の深さというか芸達者ぶりが窺えます。前者は、ClarkeがVoを担当。COLOSSEUMでも歌っていましたが、彼の方が(Halsallより)上手いよね(苦笑)。HalsallのGtはタイム感が気持ちいい、リラックスしたプレイ。
⑦Waiting For A Miracleもお洒落でポップで優しい印象の曲ですが、これは壮絶な次の曲へ行く前の小休止のようにも感じられますね。で、⑧Turn Aroundです。爆発するDrに蠢くBa、そしてGtが唸りを上げる、息苦しいほどの緊張感に満ちたアルバム一のヘヴィ・チューン。この曲が一番のお気に入りです。
アルバム一の長尺曲である④Dance To My TuneもHalsallGtプレイを味わうには好チューン。スピード感のあるGt、奔放なソロ、そしてGtに呼応するようにDrが躍動する後半が◎。

1stも聴かないとイカンなぁと思いつつ、いつもCD棚から取り出しちゃうのは本作(笑)。豪快で気持ちいいのよね。COLOSSEUMよりもこっちの方をよく聴きます。

【お気に入り】
⑧Turn Around → YouTubeの音源。
①Funeral Empire → YouTubeの音源。
④Dance To My Tune
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COMMENT 4

クリタカ  2013, 01. 29 [Tue] 00:02

Up And On !

アレ、アレ?どうしました?ここ数日ジジイが反応しそうな古典ばかりですね。ヒゲスカさんのご年齢でここまで遡って聴くと言うのが驚きです。
当時1stからのシングル曲をラジオで小林克也さんがイントロに被せて「Tempest...アープ...」でひと呼吸おいて「アナ~ン!」って曲紹介してました。いやぁ、それが何ともカッコよかったです。でも1stはその曲だけですかねぇ...
この2ndはメンツも曲のアプローチも全く別物ですよね。私もハードなこちらの方が好きですね。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2013, 01. 29 [Tue] 20:33

クリタカさん、

古めの音源は大体B!誌でお勉強しました。あとはCDカタログ的なものを買うの好きなので…。
クリタカさんの絶妙な描写のお蔭で、脳内に小林克也さんが曲紹介してる姿が浮かびました(笑)

この2nd、トリオならではのハードでツボを得た演奏にヤラレます。

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kazz_asai  2013, 01. 30 [Wed] 08:18

温故知新

これはURIAH HEEPの「悪魔と魔法使い」を買ったとき、帯裏に広告が出ていて知り、聴いた記憶があります。
「眩暈」という邦題と、一瞬ヒープに在籍していたマーク・クラークの名に惹かれたのですが、そのときの印象はあまり芳しくなかった…熱中していたDEEP PURPLEやBLACK SABBATHに比べると、中学生には敷居の高い音でした。ビートルズのカバーも原曲の方がいいと思いましたし…その真価がわかったのは約20年後にCDで聴き直してからのことです。
老人の私がさかのぼって聴いたというと、昔ですから古めの音源といっても(当時)約10年前のビートルズのデビュー止まりでした。(それ以前は無視…というのも問題ですが)今ではZEPもDPすでに40数年の星霜を経て、古典を繙くにもひとかたならぬ労力を要することと愚考いたします。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2013, 01. 30 [Wed] 20:19

kazz_asaiさん、

中学生の時にTEMPESTにハマらなかった事よりも、メンバーの名前で食指が動いたことや、すでにパープル、サバスに熱中されていた事の方が驚きです!(笑)

過去の古典(特にロック)は知れば知るほど迷い道に入っていくようですね。その時代の代表的な作品をサラッと撫でているだけの私でさえそうですから…。幸い私はバージョン違いとか紙ジャケとかリマスターとかあまり興味ないのでまだ助かって(?)ますが…。

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