MORS PRINCIPIUM EST「…and Death said live」


MORS PRINCIPIUM EST「…and Death said live」 (2012)

フィンランドのメロディック・デスメタル・バンド、久しぶりにリリースされた4th。前作制作後にメイン・ソングライターであるJori Haukio(Gt)が脱退してしまい、Wikipediaを見るとその後も色々とメンバー・チェンジがあったらしく、ギターはほんとに固定してない。で、現メンバーが揃ったのが2011年。古参(Vo,Ba,Dr)3名に新Gt2名の編成ですね。
本作でも曲を作ってるのはGtの2人です。ほとんどの曲はAndy Gillion作曲。バンドに残ったメンバーが一切曲を書かない(書けない?)で、新メンバー頼みという珍しいパターン。前作からのスパンも長く、メイン・ソングライターが代わったいうことで音楽性の変化が予想されるところですが、これが面白いほど今までの延長線上の作風で吃驚します。
つい最近まで前作3rdが積みCDだったことについてはそっとしておいていただけると助かります(汗)

ザクザク&スラッシーな暴虐性をいささかも損なうことなく、北欧らしいメロディックな要素が全編を覆います。クリーンVoによるコーラスパートの導入も無く、全体的には古き良き(笑)「これぞメロデス!」な感触です。過度にならない絶妙な分量とセンスのキーボードの味付けもその印象を強めています。
Gtチームが変わっても、彼らのトレードマークたるShrapnel系と言えるテクニカル&メロディックなギターワークは健在で、(ことGtプレイに関しては)むしろより洗練され、モダンな方向へ舵が切られたかのようにも感じます。新ギタリスト2人が北欧出身じゃないのが影響してるんですかね?因みにAndyはイギリス人、Andhe Chandlerはニュージーランド人です。いやいや、だからって北欧の人のセンスがイモくさいだなんて思っていませんよ(汗)!「モダン化」という言葉が醸し出すマイナスなイメージ(笑)ほどには大して変わっちゃいませんので、そこらへんは従来のファンの方は気にしなくてよいと思います。
非常に高いレベルで、攻撃性、叙情性、技巧のバランスを備えたメロディック・デスメタル、と言えると思います。

捨て曲は一切無く、全編でソリッドかつメロディックな佳曲が楽しめますが、特に印象的な曲を以下に紹介。
②Departure
イントロに続く実質1曲目。冷ややかなKeyとスピーディな曲調が「復活ッ!」を印象付ける。
④Birth Of The Starchild
引っ掛かりのあるリフとキビキビした吐き捨てVoが異様にかっこいいキラー・チューン。ダイナミックなサビとその裏の泣きのGt、その後のスピードアップする間奏が堪らん。
⑤Bringer Of Light
前曲からそのまま繋がってくる曲。頻繁なテンポチェンジと正統的なメロディックなサビメロが起伏を生み出してます。大体において曲タイトルが良いよ。「略してー?」「ブリラー!」
⑩The Meadows Of Asphodel
アルバム中、最も緊迫感のあるリフ!曲を貫く荘厳なKeyとシュレッド・ギターの相性が抜群です。

①The Awakening⑦...And Death Said Liveが短いインストで、この2曲の配置がアルバムの「前半・後半」を意識させている点も効果的。全体がアップテンポ曲で揃えられているにも関わらず、画一的にならずまるで飽きません。またサビのコーラスがダイナミックな曲が多いですが、モダン化したメロデス系のバンドが陥りやすい、ノッペリとした平坦なサビメロになっていない点が見事。47分弱というランニングタイムも絶妙。
某誌の低い点数は気にしなくてよろし。傑作!

【お気に入り】
全編「ウヒョー!ウヒョー!」状態ですが、特に、
④Birth Of The Starchild
⑩The Meadows Of Asphodel


スポンサーサイト



COMMENT 2

kazz_asai  2012, 12. 31 [Mon] 09:12

ごあいさつ

いよいよ今年も終わりですが、いつも若いバンドに関するさまざまな情報を賜りありがとうございます。
最近はiTunesライブラリーに入っている曲を聴くのがほとんどで、自分のCD棚すら疎遠になっております。しかしヒゲさんの名調子を読むとまた聴き返したくなり、結果としてCDの埋没を防げるので感謝しております。
また浮世と生業の縲絏ゆえにライヴも縁遠くなっておりますが、OZZFESTだけは参上する心積りですのでその際は是非お声をかけていただければと存じます。

Edit | Reply | 

ヒゲ・スカイウォーカー  2012, 12. 31 [Mon] 11:00

kazz_asaiさん、

浅井さん、こちらこそいつもありがとうございます!
もっと過去の名盤も取り上げたいなと思ってはいるんですけれど、ライブと新譜の記事が思ったより忙しくて(苦笑)
Ozzfestでは是非師匠にご挨拶させていただきたいと思っております!

一年間本当にありがとうございました。良いお年をお迎えください。

Edit | Reply |