LIV MOON@品川ステラボール

LIV MOON LIVE 2012 『THE END OF THE BEGINNING』 品川プリンス ステラボール (2012/11/30)

LIV MOONのライブを観に行ってきました。今年2枚目のスタジオ・アルバム「THE END OF THE BEGINNING」に伴うライブですが、平日&月末&東京公演1回のみ、ということで彼らの(というか彼女の?/笑)主要ファン層であろう男性サラリーマンにはなかなかに厳しい日程。そのせいかどうか分かりませんが、900弱の座席が埋まらず当日券が出ていたようですね。
そう、今回のライブは品川ステラボールに座席を用意してのライブでした。おそらくAVANTASIA以来のステラボール、印象としてはデカい。天井高い。そして横長。座席は、真ん中と左右の計3ブロックに分かれていましたが、端っこの方からはステージ全体は見えないんじゃないかな、と思うほど横長。そして超高級そうなカメラが設置されてる。クレーンカメラも。ここで自然と期待しちゃうのは、最新作のモチーフであった北欧神話の世界観を描き出す演出効果。

結論から言っちまいましょう。第1部、というか本編に「THE END OF THE BEGINNING」の完全再現が行われましたが、これは少々期待外れ。まずステージセットが地味、というか機材と照明器具以外は特に無し。バックドロップは基本布が垂れ下がっているだけ。映像効果は無し。カメラ撮影、ステージを隠すドデカいスクリーン、ゲストミュージシャン(後述)、1回だけ切り替わるバックドロップ(後述)に予算を全て吸い取られてしまったのか、そもそもそういう演出をするつもりがないのか?
そして椅子席だからか観客がややノリづらく、盛り上がりがイマイチ。これはステラボールの横長なつくりも影響してるように思いますね。スタンディングのライブ会場の場合、前方の観客がオオーッて盛り上がって、それを見た中程・後方の観客も連られて盛り上がるということが(ステージ上のパフォーマンスが良ければ)起きますが、その相乗効果が起きにくい会場だったかもしれません。
あとは相変わらず“バンド感”が無いですねぇ。今回のために集まってきたユニットって感じが思いっきりする。ステージ上の演者の意識レベルというか、気合の入り方にバラつきがある感じ。何だか抽象的な話で申し訳ないのですが、この1回の公演に掛ける意気込みがバンド全体からは伝わってこない。もっと言うと、AKANE LIV(Vo)だけその気迫が飛び抜けている。これだけの実力者が揃っていながらバンドっぽくなくて“ユニット”くさいのは、そこらへんに原因があるような…。本人達に「バンド」という意識は無いようにも思えますが、ライブではそれを演出してほしいなぁと思います。

さて散々文句を言ってしまいましたが、上記の点以外での充実度は非常に高いものだったと言えます。
①Prologueで一人登場したAKANEさん、PVでの白い衣装&ナチュラルメイクでバレリーナくさく(?)踊ります。で、次の②Free your Soulからバンドメンバーが出てきての演奏ですが、音が非常に良いですね!横長の会場なのでスピーカーの位置にもよりますが、中央後方であれば極上のサウンドで聴けたのではと想像します(私は中央ブロック、上手、大村Gt側でした)。そのサウンドやパフォーマンスからはあまり“ロック”や“メタル”のライブという感じは伝わってきませんが、スケール感の溢れた完成度の高い音、という印象。前回の時も書きましたが、“ライブ”というより“ショウ”という感じですね。AKANEさん、横長の会場を考慮に入れてか、頻繁にステージ袖の部分まで出てきて左右の観客にニッコリ・サービス。前半AKANE目線的ハイライトは③Fountain of my Pleasureでのクネクネダンスか?(笑)④And Forever MoreでKee Marcelloのヴォーカル・パートを担当するのは大村孝佳(Gt)。かなり健闘していたのではないでしょうか。
AKANEさんのVoは、いつも通り、ここまで安定感のある人はいないんじゃないかと思うほど危なげ無し。プロ中のプロ、非常に見事でした。、……ですが今回1点だけ珍しいミスがありました。⑥The End of the Beginningで各登場人物の歌い分けを見事にこなすのを聴きながら「スゲーッ!」っ思ってたらサビに入るタイミングを逸したようでズレズレでしたねぇ。非常にレア。いずれ発売されるであろうライブ映像作品ではこの部分がどうなってるのか、興味津々ですね。

「THE END OF THE BEGINNING」では⑦Valhalla⑪Land of Spiritという2曲のインスト・ナンバーがありますが、ここでANAKEさんお色直しです。前者のタイミングでは群青色のドレスに、後者では最初の白ドレスに戻って、という具合。ここでのインストは拡大されてソロパート的になってる感もありましたが、時間稼ぎにしか思えんほどに非ッッ常に退屈(苦笑)。特にMASAKI(Ba)のソロのノッペリさ。
完全再現は、ある種DVDシューティング・ライブのような、完成度高く、でもやや淡々と進行していきましたが、最後の最後にハイライトを用意していました。⑬黄金の涙でのAKANEさんの歌唱はこの日一番の見事なものだったと感じましたし、それに連動するような照明がまた素晴らしかった!そして⑭Voyageでは予算を全てこの曲で放出するかの如く(苦笑)、バックドロップが帆船のマストと帆布を模したものにチェンジ→スモークモクモク炊かれ→ゲストViolin奏者・南條由起登場!、という大盤振る舞い。南條さんのViolinの響きが素晴らしいのなんの!曲自体もアルバムで一番気に入っているものなので、私、この日一番の感動でしたねぇ。映像がどう編集されるか分かりませんが、この2曲の流れだけで個人的には「買い」ですね。

で、本編終了してのアンコールでの曲は下記を参照していただければと思いますが、(曲数は少ないものの)正に“俺得”な完璧な選曲!初めて生で聴けた⑱溺れる人魚⑲アマラントスの翼に感激です。特に前者は個人的にはLIV MOON最強楽曲ですからね。因みに⑮何かわからないインスト(ごめんなさいクラシックの曲のメタル・カバーだと思います)と⑯Kiss me Kill meでは南條さん(Violin)が再び登場、ここでも素晴らしいプレイを披露。AKANEさん抜きの、このインストナンバーでのプレイがこの日一番のメタル度の高さでしたね。是非この曲は映像で漏らさず収録してほしいです。あ、アンコールではAKANEさん、水色のドレスにお色直しでした。

最初の方に記した、演出効果の乏しさ(特に映像が無かったのは痛い)と相変わらずの「バンド感」の無さ、という問題点はあれど、気に入っている最新作の再現に立ち会えたし、観に行って良かったです。
ライブ回数や開催場所の問題を今後どうするのか、このままリリースするCDや映像の媒体メインで活動していくのか、難しいとこですね…。


追記:
「⑮何かわからないインスト」はヴィヴァルディの「四季-冬」だとご指摘いただきました。ありがとうございます。どーりで聴いたことあるメロディだなぁと思ったわけだわ(苦笑)。というか、コレ分からないとはヤキまわってるな自分(笑)


<11/30セットリスト>
「THE END OF THE BEGINNING」完全再現
①Prologue
②Free your Soul
③Fountain of my Pleasure
④And Forever More
⑤Black Fairy
⑥The End of the Beginning
⑦Valhalla
⑧Midsummer Eve
⑨Hell
⑩霧の葬送曲
⑪Land of Spirit
⑫Immortals
⑬黄金の涙
⑭Voyage

ENCORE
何かわからないインスト 四季-冬(ヴィヴァルディ)メタルアレンジカバー
⑯Kiss me Kill me
⑰The Last Savior
⑱溺れる人魚
⑲アマラントスの翼
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