『犯人に告ぐ』

犯人に告ぐ
『犯人に告ぐ』

雫井脩介原作、同名小説の映画化作品、『犯人に告ぐ』を見ました。今更。
ベストセラーとなった原作は、奇抜な設定と大胆な展開、緻密な描写を備えたかなり面白い作品で、私も大好きです。「犯人よ、今夜は震えて眠れ」の一連のくだりは日本ミステリ史に残る名(迷?珍?)場面。
さて、映画は如何に…。


以下、ネタバレ気味なのでご注意を。
  ↓
文庫本にして上下巻の物語を2時間弱の尺の映画にまとめた割には、かなり良いです。(記憶違いでなければ)原作に忠実に、大幅に端折ることなく、でもスピード感を伴った作りで好感が持てる。
この映画は主人公・巻島史彦を演じる豊川悦司の人物造形にかなりの部分を依っていると思いますが、これがなかなか成功してる。例のキメセリフの所は少し笑っちまいそうでしたが、概ね素晴らしい演技だと思いました。その他の俳優陣の抑えた演技も作品のムードを損なうことがなく好印象。そんな中でも神奈川県警本部長・曽根を演じる石橋凌のハマリっぷりはさすがですね。

しかし、何で日本の映画ってのはどれもこれもがこういう色合いの画面、というか映像なんだろう?とても暗い映像です。(例えば同じシリーズものの作品でも映画は暗く、)TVドラマはそんなことないのにね。まぁこの作品の雰囲気には合っているので否定はしないのですが、記者会見も捜査会議も暗~い部屋で行われていて、少々違和感がありますね。捜査員、ホワイトボードが見えないんじゃないか!?

失敗しがちな、小説の映画化としては全体的に見て成功した部類だと思います。面白かったです。
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