LACRIMOSA「REVOLUTION」


LACRIMOSA「REVOLUTION」 (2012)

スイス産、自意識過剰シンフォニック・ロック/ゴシック・メタル・ユニット、LACRIMOSAの11thアルバム。今回も何を狙っているか分からない安定のダサジャケで安心しますね。何を隠そうワタシク、LACRIMOSAが大好物でしてね、2009年の奇跡の初来日公演(そして、今のところ唯一の来日)に参加して「アァ、Tilo様ッ!」となって、その年のBURRN!誌の読者人気投票の“Pleasure部門”に無謀にも「LACRIMOSA初来日」と書いてしまうほどの腕前でございますよ。

内容の方は変わらずの、耽美叙情シンフォ/ゴシック・メタル路線です。…が、今回はDrのリズムを主軸にしたソリッドな作風の曲が多めでしょうか(特に前半)。その分シンフォニックな装飾はやや控えめで、個人的には各曲の出来はイマイチ消化不良気味かなぁと感じています。反復する歌メロを重ねる手法が多く、そのメロディ自体も弱いかな…。彼ら、というかTilo Wolf様(Vo&Key)の才能はこんなもんじゃないはずです。
Anne Nurmi(Vo&Key)の優美なヴォーカルは相変わらずですが、主役を張る場面は少な目、大半の曲はTilo様が歌っておいでで、曲調に合わせてか荒目の声を使う場面は結構多いですね。

下記の数曲は割と好みの曲です。
①Irgendein Arsch Ist Immer Unterwegs
安心のラクリモーサ印。歌メロも美しく、今までのイメージに一番近い曲ですね。
③Verloren
本作を代表するようなハードな曲で、ほとんどインストと言ってよいと思います。Tilo様も暗い声で歌ってますね。元々そんなに明るい声じゃないですけど(苦笑)
⑥Feuerzug (Part II)
この曲辺りからゴシック色がやや復調してきます。小気味良いリズムで進行し、適度なシンフォっぽさが◎。Gtソロ~ハモンドっぽいKeyソロへと流れていく展開が聴き処です。
⑨Rote Sinfonie
11分に及ぶ、本作で最もシンフォニックな感触の大作。前半はピアノとオーケストラが進行を担うという彼ららしい曲調ですが、後半、躍動するリズム隊が派手に動き始めるとノイジーなGtが優雅なオケと拮抗するかのように主張し始めるという怪曲でもあります。さらに終盤にはAnneの透き通ったコーラスが降りてきてTilo様の荒目の声を包み込むかのよう。聴き応えあります。

数曲でKREATORのMille Petrozza様がGtで参加してますが、彼の持ち味は勿論Voなので、特別な何かが付与されている訳ではないです(苦笑)
シンフォニック路線は突き詰めてしまったから、「ややハードめなバンドサウンド+シンフォ味付け」という路線に転換するのか定かではありませんが、全体的にはやや物足りない一枚ですので初めてLACRIMOSAを聴こうという方は他のアルバムから入った方が良いと思いますねぇ。

【お気に入り】
①Irgendein Arsch Ist Immer Unterwegs → YouTubeの音源。
⑨Rote Sinfonie → YouTubeの音源。

しかし、ブックレットのAnneの恰好、なかなか無茶してるな…。
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