MANOWAR「SIGN OF THE HAMMER」


MANOWAR「SIGN OF THE HAMMER」 (1984)

東の閣下がデーモン閣下ならば、西の閣下はJoey DeMaio閣下(Ba)に他ならない(意味不明)。そんな閣下率いる、米国産正統派筋肉HMバンドの4thアルバム。彼らにカタログの中では非ッ常ーに珍しい筋肉ムキムキジャケじゃないアルバムでもあります。最高傑作との声もあるようですね。個人的にはそうは思いませんが出来が良いのは事実で、それまでの3枚のアルバムと比べて格段にメロディが大衆性のあるものになり、かつそれがダイレクトに伝わってくる楽曲がズラリと並んでいます。それほど大仰ではなくシンプルな作風でもあります。

「私の前世はサムライだったに違いない」と(無根拠に)言い切るDeMaio閣下、「自分達が何よりもまずロックンロールファンなのだという認識のないものはヘヴィメタルファンだという資格もないと思うよ」とも仰っております。そうなると私はメタルファンと名乗る資格はないわけですが(笑)、正にそのお言葉を体現したような曲からアルバムは始まります。重厚(だがやや退屈)な①All Men Play On 10で幕を開け、完全“躁”状態の②Animalsに続く流れはメタル的というよりロックンロール的なノリです。は、文字に起こせないような冒頭のシャウトから始まり、落ち着きのない類人猿を思わせるEric“上腕二頭筋凄い”Adamsのパフォーマンスが圧巻。

MANOWARは元々GtとDrに比べてVoとBaの存在感の強いバンドですが、このアルバムにおけるベースは特別素晴らしいですね。煌くようなブライトな音色がたまらんス。そのBaだけでなく、メンバー全員・全てのパーツが均等にメタリックな感触を伝えてくれる次曲③Thor (The Powerhead)MANOWARでも有数のキラー・チューン。全楽器一丸となって爆発するメイン・リフ、Ericの雄々しいVoと勇壮なコーラス、共に叫ばざるを得ないサビメロ、爆走するGtソロ、と全てにおいて隙の無い名曲。サビの「Crush!」の所でいつも無意識にガッツポーズとっちゃう(笑)

コンパクトなアルバム構成も素晴らしく、④Mountains⑧Guyana (Cult Of The Damned)という大作ナンバーの配置も絶妙。風景が思い浮かぶかのような前者、カルト・人民寺院の集団自殺という重いテーマを扱った後者、共に評価は高いようですが、個人的には「ガイア~ナ~」と国名を叫ぶサビに違和感を感じるのでの方が好き。いまいち地名とか国名とか人名がサビに登場する曲って(大抵は)ピンとこないんですよね~。「ガイアナ」を「トウキョウ~」とか「オオサカ~」に変えて口ずさんでみるとよく分かる(笑)

勇壮なサビメロを持つタイトル・トラック⑤Sign Of The Hammer(「be my guide!」って叫びたくなる/笑)、緊迫感に満ちたスピード・チューン⑥The Oathも良い出来ですね。


「収録されている全ての曲を詳細に説明しても良いが、もしそんなことをしたらあまりにも長過ぎて、このエントリ欄は爆発してしまうだろう」

【お気に入り】
③Thor (The Powerhead) → ライブ映像。Eric、声出てるなぁ。
④Mountains
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COMMENT 4

kazz_asai  2012, 11. 17 [Sat] 22:42

魔の王

「BATTLE HYMN」から聴いており、HMとしての形式を徹底して追究するその姿勢は尊敬しております。
しかし真に胸に迫るような曲はいまだに聴かせてくれていないと感じる私は、MANOWARの本質を未だに理解できていないようです。
そんな自分ですが、最も好きな作品はやはり「SIGN OF HAMMER」です。HMとしてのダイナミズムが最も端的に現れていると思います。
KINGS OF METALやTRIUMPH OF STEELはちょっと舞台装飾に力を入れ過ぎているたために、曲そのものの資質を損なっているような印象を受けます…あくまで私個人の印象ですが。
(閣下からの誅罰が恐ろしい…)

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ヒゲ・スカイウォーカー  2012, 11. 18 [Sun] 04:33

kazz_asaiさん、

「SIGN OF THE HAMMER」は確かに余計なものは無く、バンドのみで以ってHMを創出してるアルバムって印象ですね。
むしろ私は装飾がゴテゴテ付いてる方が好きだったりします(笑)。一番好きな曲はHail And Killですが、アルバムはEricのソロアルバム的とも言われる、“歌”を中心にした「WARRIORS OF THE WORLD」だったりします。

発言とかイメージを除いて、彼らの音からはそれほど“HM”って強烈には感じないので、如何にEricがメロディを歌ってるかが私にとっては重要ですね。私の方こそ閣下に殺されそう…(笑)

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クリタカ  2012, 11. 20 [Tue] 00:34

Victory! Victory! Ah~Ah~Ah~

 ハードロックの大好きな私が、初めて「やかましい」と感じたバンドはモーターヘッドでもメタリカでもなく、このマノウォーでしたね。1stは相当聴き込みました。2ndもそれなりに聴きました。HMとHRの境目がモヤモヤしていた時期に、クッキリ線をひいてくれたのは彼等でした。
 その後、話題になるたび何枚かは買って聴くものの、そのやかましさが増強され、うるさくさえ感じるようになってしまい、自然と距離を置くようになりましたねぇ。只、2010年に出た1stの再録盤は即購入、また愛聴しています。
 私にとっての驚異はあのThe Dictatorsにいたロス・ザ・ボスがこのバンドに随分長い間在籍してたというこですか(笑)

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ヒゲ・スカイウォーカー  2012, 11. 20 [Tue] 21:14

クリタカさん、

コメント・タイトルに笑ってしまいました~。
MANOWAR、1stは特にR&Rの色合いが強いですよね。ヘヴィとかメタリックと言うより、仰る通り「やかましい」という表現がぴったりだと思います。私は「LOUDER THAN HELL」から彼らに入ったので、後追いで聴いた初期作はちょいタルい感じがしてお気に入り度は落ちる印象です。ゴメンナサイ!

しかし、The Dictatorsってあのパンク・バンドのですか?へぇ~驚きです。って聴いたことはないんですけど(汗)

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